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第11回ヤジリン早解き大会問題「2 keys and a closed world」の解説

第11回ヤジリン早解き大会、お疲れさまでした!
ここでは今回の問題「2 keys and a closed world」の想定解き筋の解説を行います。

問題はこちらからも遊べます。

初期盤面です
比較的簡単に分かるところを埋めました

この問題の攻略に必要となるキー要素が2つあり、それらはいずれも初期埋め直後に(しかも別々に)着手することが可能です。

1つ目はここです。

ここに2個黒マスを入れると、おわん型の禁止形よりNG。

ここに黒マスを2個入れることもできないので、

「←4」について、赤枠の2マスが黒マスであることが確定します。

その後、「←4」のうち残った1個の黒マスと、その上行にある「←1」より、赤枠の領域でnnの手筋(n=1)が適用できます。

2つ目のキー要素はここです。

この「↑4」の指す先は3マス+5マスの領域なので、黒マスの個数としては「上に2個(下に2個)入る」か、「下に3個(上に1個)入る」かのいずれか、となります。

そのうち、上に2個入る場合は、

線を引くorおわん型禁止形の検討より、このように黒マスを入れることができないので、

結果このようになり、左上領域に3本線が入ることが確定してしまい、偶奇よりNGとなります。

ゆえに、この「↑4」については、下に黒マスを3個入れるパターンが正解となります。

最終的に、この部分も残った黒マスからnnの手筋(n=1)で決められますね。

キー要素はここまでですが、問題はまだ続きます。

真ん中のマスに黒マスを入れると右下空間に線が5本入り、偶奇が破綻します。
よって右のマスに黒マスを入れるのが正解。

赤枠の空間の偶奇を考えると、左上の×のところは線を通せません。

これにより、左下空間が閉じてしまったので、

出口のところとその先で大域小ループ禁!!!!!!

その後、周辺のヒントなどからこのあたりまで決まります。
広いヒントがあるので見落とし注意!

最後は地味に偶奇3連発!!!!!!で、あとは埋めれば答えとなります!

完成図

解説は以上です。

今回は「四隅にn in 2n+1」という入り口を作らず、「ヒント引き算」を導入の手掛かりとして使おう、という形で作問しました。
自分の問題としてみれば割と異質というか、あまり作らないタイプの問題になったと思います。
「↑2↑4」のところが分割充填で進まないのもポイントかもしれません。そのせいで(?)若干強引な先読みが必要になっていますが(汗)
左下領域を偶奇で閉ざしてからの大域小ループ禁と、ラストの地味に偶奇ラッシュが見どころかもしれませんね。

優勝タイムは3分台後半と予想します。
前回の問題よりは易しい、はず。。。

それでは、ここまでお読みいただきありがとうございました!


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