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カットデビューがフィリピン人だった話②~バカとハサミは使いよう~

こんにちわ。一人サロン独立19年目の美容師22年生です。

いつも「いいね」や「フォロー」ありがとうございます。

前回、カットデビューがフィリピン人だった話を さらっとさせていただきました。

その続編となります。

私がカットデビューを果たした当時のお店は、全面ガラス張りの外装。

待ち行く人に見られる、プラス、こちらも待ち行く人を観察できるシステム。

ちょっと時間が空いたときなどは、ガラス面に近いフロントに佇み、人間観察をしたものです。

カットデビューをさせていただいたフィリピン女性は、時々、店の前を通り、偶然にも私と目が合うと手を振ってくれたりしました。

もちろん こちらも手を振り返します。

たびたびそんなことを重ねていました。

 …ただ、彼女が手を振ってくれるのは、一人で歩いているときのみ。

また後日、店の前を通る彼女を目撃する機会があったとき。

その時は、親子ほど年の離れた男性と、仲が良さそうに歩いていました。

見るからにただならぬ仲のよさです。

当時は若かった私でしたが、いろいろ察しました。

男性と仲良く通っているときに、目があったような気がしたときも何回かありましたが。

絶対に彼女は手を振りませんでしたし、

こちらから振ることもなく、

もはや、彼女が男性と一緒の時には存在に気付いても

目を合わせないようにもしていました。

また来てくれたらいいな、なんて思いながら、過ごしておりましたが。

思い返せば、彼女の姿をピタリと見かけなくなりました。

個人的に思い入れのあるお客様。

心配ではありますが、いくら思い入れがあろうとも深掘りすることはできません。

数ヵ月して、彼女をお店に紹介して連れてきてくださった方より、

「あの娘は国に帰った」

と 聞かされることになりました。

いかなる理由で日本に来て、再びフィリピンに帰ることになったのかは知る由もありません。

私の思い出のカットデビュー。

生~涯~ 忘ーれるぅことはないぃでーしょうぉ (aiko様より拝借)


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