太田拓郎(漫才ボンボン)

吉本興業所属/台湾在住8年目/中国語漫才 海外生活の経験や生活の中で思ったことを書いて…

太田拓郎(漫才ボンボン)

吉本興業所属/台湾在住8年目/中国語漫才 海外生活の経験や生活の中で思ったことを書いていきます。

最近の記事

オナラで学ぶ中国語ツッコミ

◆生活の中のツッコミ  台湾にはツッコミ文化はない。と何度か紹介して来ましたが、全く無いということではなく、パフォーマンスの効果としてツッコミをする概念がないという感じです。  普段男性がバカなことをした時に女性が「なにやってんの!」みたいな怒ってるけど本気怒りじゃない感じ。そんな会話の中の、笑わせることが目的ではないけどツッコミ的役割をしているものからツッコミを勉強していきました。 ◆屁啦  具体的にどうしていったかと言うと、まずは僕が知ってるツッコミの間が台湾でも通じる

    • 台湾のなんでやねん

      ◆なんでやねん  『ツッコミ』と聞いて多くの人が連想するであろう言葉『なんでやねん』。動きにも発言にも使える万能な言葉ですが、実は中国語には『なんでやねんは』ないんです。  まさにこの便利さこそが日本語の特徴なんだと思います。便利なツッコミ『なんでやねん』ですが、実は『誰に』言っていて『何』に対しての疑問なのか全く明確ではないんです。この曖昧さがあるからこそいろんな場面で使えるんですが、ここに言語の違いが出てきます。例えば英語でも「I am Ota」のように『私は』が必要にな

      • 漫才が無い台湾

        ◆漫才って何?  今回は『漫才がない』というのがどういうことかのお話です。「笑いのツボってやっぱ違うの?」と聞かれることがありますが、もちろん『ツボ』の違いもありますがちゃんと理解し把握しないといけない違いは『文化』であり『常識』なんです。僕らが思っていた『当たり前』や『ベタ』は全部日本の中だけのものでした。 ◆本番だよ  A:「告白の練習がしたい」  B:「じゃあちょっと練習してみようか」 よくあるベタな漫才の入りだと思います。漫才師がこんなこと言ってたら皆さんなら「あー

        • 中国語での漫才

          ◆台湾初漫才  今回は台湾初漫才の話。中国語を全く話せない状態で台湾に来た僕が初めて中国語で漫才をしたのは、台湾に来て二か月の時でした。これだけ聞くと「凄い!」と言ってくれる人が多いんですが何も凄くはありません。ただの無茶ぶりです。急に漫才をやる仕事が入りやらざるを得なくなったんです。 ◆漫才って何?  「台湾には漫才がないから頑張らないと」と思いつつ、まだまだ僕の中国語は簡単な返答がやっと出来るレベル。発音も全然分からないから以前書いた発音記号の注音とカタカナを組み合わせ

          台湾食生活魔法の言葉『老闆』

          ◆台湾での食生活  今回は生活する中で切っても切れない食事編です。基本的なことで言うとお店での無料の水はほぼ無い。お茶が飲める店だと基本そのお茶は激甘。慣れるまで異臭事件かと思う臭豆腐の屋台。食器は拭いてから使うのがお勧め、とかでしょうか。  とは言えこの辺は観光で来ても経験出来ると思うので、今回は僕が暮らし始めて思ったことをメインで書きたいと思います。  台湾は観光地なら日本語でも結構なんとかなると思いますが流石にローカルの市場やご飯屋さんでは日本語だけでは厳しいものがあり

          台湾食生活魔法の言葉『老闆』

          台湾生活スタート

          ◆無駄に豪華な家  今回は台湾生活をスタートしたころのことを書きたいと思います。  住むところは事務所が手配してくれたんですが、家に行くまで場所も間取りも分からないというなかなかな状況でした。初めての海外生活で何故にそんなに不安を感じてなかったのか、あの頃の自分に聞いてみたいくらいです。相方と二人で暮らす事だけは分かっており、相方との同居なんて日本では考えられませんが、番組が活動を追ってくれたり僕自身中国語話せないということもありそんなにネガティブな感覚はなく受け入れられまし

          地獄の難易度中国語

          ◆中国語の勉強スタート  今回は中国語の勉強に触れていきたいと思います。  台湾来ての怒涛のロケ生活が落ち着き、そのタイミングで台北吉本(吉本の台湾支社)の社員さんに会ってまずは中国語の勉強をちゃんとしようと言うことになりました。その時の責任者の意向なのか『学校には行かずに言葉を覚えたら面白い』と言うなんともな理由から自力で勉強する日々がスタートしました。 ◆どでかい壁『発音』  中国語の難関はなんといっても発音の難しさです。今でも苦戦しますが最初のころは本当に絶望的でした

          台湾到着

          ◆台湾ロケスタート  `やっとこさ台湾に到着してからの話です。生活面と仕事面どちらから書こうかなーと思ったんですが、まずは着いた当初の仕事の話からしていきたいと思います。 ◆髪を切る  テレビ東京のハックツベリーという番組がロケの撮影についてきてくれて最初の一週間くらいは毎日朝から晩までロケやらなんやらをしていました。                   台湾二日目の朝から早速ロケスタート。まずは台湾っぽい髪型に変えようと言う事で、「台湾で流行りの髪型にしてください」とお願

          最後の日本生活

          ◆台湾行き決定  今回は台湾行きが決定してから実際に日本を出国するまでのことを書きたいと思います。  台湾に来たのは2015年の4月28日だと記憶してますが、いつ頃台湾行きが決定したかは1月か2月とかだったかなーくらいの曖昧な感じです。それからも明確な活動はあまりなく「もしかしたら行かないのかな」なんてバカなことを考えつつふわーっとした日々を過ごしていました。   台湾に行く行くと言って送別会を開いてもらいながら、その後数か月間日本にいるので『行く行く詐欺』なんて別れの悲しみ

          台湾住みます芸人

          ◆なぜ台湾へ  前回は自己紹介のみで終わってしまったので、今回は本題であるどうして台湾住みます芸人になろうと思ったかについて書きたいと思います。台湾で芸人やってると言うと、一定数の人から島流しと言われます。強く否定する気もないですが、嫌々流された島流しでは無く自ら挙手して流されにいった円満島流しです。  元々47都道府県住みます芸人と言うプロジェクトがあり、その第二弾的なもので発足されたのが『アジア住みます芸人』というプロジェクトです。これは先ほども書いたように強制的に選ばれ

          台湾で漫才をするということ

          ◆台湾在住8年目 初めまして、吉本興業所属台湾住みます芸人漫才ボンボンの太田と言います。  変な肩書きが多くてすみません。中国語で漫才をやったりMCやったり時々テレビに出たりしていて、自分の経験や生活の中で感じたことなんかを書きたいと思いnoteを始めることにしたんですが、名前を言うまでの肩書が多くて自己紹介をするといつも「何っ?」って顔をさせてしまいす。なので初回はまずその肩書を一つ一つ説明出来たらと思います。 ◆吉本興業所属 吉本の芸人で芸歴は18年目(2022年

          台湾で漫才をするということ