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台湾住みます芸人

◆なぜ台湾へ
 前回は自己紹介のみで終わってしまったので、今回は本題であるどうして台湾住みます芸人になろうと思ったかについて書きたいと思います。台湾で芸人やってると言うと、一定数の人から島流しと言われます。強く否定する気もないですが、嫌々流された島流しでは無く自ら挙手して流されにいった円満島流しです。
 元々47都道府県住みます芸人と言うプロジェクトがあり、その第二弾的なもので発足されたのが『アジア住みます芸人』というプロジェクトです。これは先ほども書いたように強制的に選ばれた芸人が飛ばされるのではなく、立候補者の中から事務所と色々話し合い行く芸人が決まるというものでした。流石に吉本も強制的に「海外住め!!」なんてことは言わなかったのでご安心を。そうして話し合いを勧めていく中で最終的に残った芸人達がアジアでの生活をスタートさせていきました。
 台湾、インドネシア、ベトナム、タイ、マレーシアの五つの地域から住む場所を割り当てられたんですが、なぜ僕らが台湾になったかというと、相方の三木が大学時代中国に留学をしていて中国語が話せたからと言うのが一番の理由だと思います。やはり海外生活をする上での大きな壁になるのは言葉だと思うので片方がそれをクリアしているのは大きかったのかなと思います。

◆台湾行きを決めた理由
 中国語が話せるから台湾で活動してみたいという相方の気持ちは理解できるとして、僕自身はどうだったのか。最初から台湾に行きたいと思っていたのかと言うと全く行きたくありませんでした。悩んでたとかそういうことじゃ無く100%で行きたくなかったんです。
 元々日本が大好きで海外旅行と国内旅行選べるなら完全に国内旅行を選ぶような人間なので、海外でチャレンジしたいなんて微塵も考えたことがありませんでした。そんな時に相方から「台湾で挑戦」したいと言われたときは「こいつ狂ったのかな」とさえ思いました。とは言え頭ごなしに否定するのも難しいしどうせ途中の選考で落ちるだろうなんて気持ちで説明会に参加したんですが、話し合いをしていくとあれよあれよと台湾行きが濃厚になっていったんです。スタート時点では「マジかー。狂ってるなー」と思いましたが、一定レベルの『狂ってる』を超えた狂い方だったので、「面白そうだしまあついて行ってみるか」と最終的にはほぼ悩まず前向きに台湾行きを決めることが出来たのは今振り返っても不思議なことだと思います。
 そんな風にこれっぽっちも高い志や格好いい理由は無く海外移住が決まりました。相方に付いていったなんて理由で海外移住してる人はなかなかいないと思います。なので時々大学生くらいの子に「なんで台湾で活動しようと思ったんですか?」とキラキラした目で聞かれると、その目の輝きに応えられる理由がまったく無く申し訳なくなることが多々あります。
 そんな僕ですが今日本に帰りたいかと聞かれたら即答で「台湾にいたい」と答えるので人生は分からないものだなーと思います。

次回は台湾行き決定から日本出国までの話を書きたいと思います


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