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政治のアップデート

2024年 6月3日(月)

今日の景色…

〈気になる記事・後半…〉

小池百合子氏に「排除」された勢力の逆襲である…蓮舫氏の出馬で「都知事選の意義が深まった」と考える理由

(記事本文抜粋…)

立憲民主党の蓮舫参院議員が6月20日告示の東京都知事選に無所属で出馬することを表明した。ジャーナリストの尾中香尚里さんは「『党の顔』を都知事選に差し出した意味は大きい。選挙戦を通じて、『目指す社会像の違い』をしっかりと示してほしい」という――。

■「首都決戦」にようやくまともに取り組み始めた

立憲民主党が本気を出した。まずはそう評価できるのではないか。同党の蓮舫参院議員が5月27日、東京都知事選(6月20日告示、7月7日投開票)への出馬を表明し、3選を目指すとされる現職の小池百合子知事に挑戦する考えを示したことだ。

まごうことなき「党の顔」の一人。出馬表明が与えたインパクトは、過去の都知事選における現職への対立候補のなかでも、明らかに群を抜いている。

国会での質問力に定評のある蓮舫氏が、政権交代も視野に入ってきたこの状況で国政を離れることには、残念な思いもないわけではない。しかしそれ以上に、これまでどの野党もまともに取り組んできたとは言えない「首都決戦ガチンコ勝負に持ち込む」ことに向けて、初めてそれなりの「構え」をつくることに成功した蓮舫氏と立憲の判断を、ここは高く評価したいと思う。

野党第1党に求められているのは、選挙における「選択肢の提示」である

国政では政権与党、地方政治では自治体の首長が進める政治の方向性に対して「別の道があるのではないか」と問いかけ、「目指す社会像」の選択肢を示す。つまり、選挙で対立候補を擁立し、その選択を有権者に委ねるこれが野党の大きな仕事であるはずだ

■都知事選で現職が敗れた例はない

他の選挙に比べ有権者数の数が突出して多く、無党派層の比率も高い。新人が簡単に勝ちに行ける選挙ではない。実際に都知事選では過去、現職が敗れた例は皆無である。  

それでも、誰かがリスクを取って、現職への「まっとうな選択肢」を提示しなければ、選挙は現職の信任投票の様相を呈し、選挙その
ものが死んでしまう

■野党にとって都知事選は「捨て選挙」だった

多少厳しい言葉になるが、野党は「勝てないことが見えている」都知事選を事実上捨てて、自らの主張を訴えることのみに満足するだけの選挙戦を漫然と続けてきた、と言わざるを得ない。

■無所属だがあえて「立憲色」を出す  

今回の蓮舫氏出馬は、こうした過去の都知事選とはかなり異なる状況を作り出しつつある。蓮舫氏がどこから見ても「立憲民主党ど真ん中」の人物であるからだ。

■立憲が先頭に立つことで「ひ弱な野党連合」を脱する  

とは言うものの、これは立憲にとってリスクでもある。現職に圧倒的に有利で、新人候補は相当厳しい戦いを強いられる都知事選。蓮舫氏が敗れれば、4月の衆院3補選に全勝し、5月26日の静岡県知事選にも勝利したここまでの勢いに水を差しかねない。  

だが、蓮舫氏と立憲は、そのリスクを取った。立憲が事実上「選挙戦の先頭に立つ」姿を演出したことで、ようやく「勝ち筋」が見えてきたのだと、筆者は考える

「多弱連合」を脱し、立憲が野党の中核として、自らが責任を持って「勝ちに行く」姿勢を見せた上で、さらにそれぞれの中小野党や市民団体などが、ほどよい距離感を保ちつつゆるやかに「大きな構え」をつくる方が、陣営の求心力を高め、勝利につながりやすいと考える。

■結果次第では衆院選にも良い影響を与える

それに立憲は今、相次ぐ選挙の勝利で「上げ潮」状態にある。立憲が前面に出た方が「勝ちやすい」空気が生まれつつある。その意味で「立憲ど真ん中」の蓮舫氏は、まさにうってつけの候補だ。中核政党たる立憲が「構え」の中で一歩前に出た上で、立憲だけでは固め切れない野党支持層や小池氏に批判的な無党派層の支持を、他の中小野党や各種支援団体がウイングを広げて拾い上げていく、そんな形を構築すべきだろう。

この戦い方一定の成果を上げることができれば、近く行われるだろう衆院選での野党間協力にも応用が利き、個々の小選挙区にも一定程度のよい影響を与えるのではないか。

■「小池vs.蓮舫」で都民が見極めるべきこと

今回はさらに注目したいことがもう一つある。「小池vs.蓮舫」の戦いになることで、両者の政策的な対立軸が明確になり、選挙戦「目指す社会像の選択」に近づく可能性が出てきたことだ。

つまり小池氏と蓮舫氏は、候補者として並び立つだけで「目指す社会像」の選択肢になり得る、希有な存在なのだ。

■「日本一の人気投票」から「まともな政策論争」へ

「日本一の人気投票」ともやゆされてきた都知事選だが、今回「小池vs.蓮舫」の構図ができれば、筆者が国政でも望み続けてきた政治が実現するかもしれない。つまり「目指す社会像の対立軸」を明確にした上での、候補者同士のまっとうな政策論争である。  

今回の都知事選が、政治がこうした方向にアップデートする大きな機会となることを、筆者は強く期待している。

👉「野党の大きな仕事」とは…?

国政・政権与党が進める日本の政治の方向性に対して「別の道がある」と国民に示し「別の選択肢」を与え、対立候補を出して、選挙でその選択を有権者に委ねる…。

そうですよね…。
確かにそうです…。

だから…
確かに今の野党は自民党の「批判」をするだけでなく、その「別の道」の「別の方向性」も国民に示す必要があります…。

ただ…
今の日本の国政の状況を考えると…
「自民党NO!!」というのが“別の道”であり“別の方向性”というのもありだとわたしは思います…。
その政権交代が上手く行くか行かないかは別にして…

そして…
その野党の政権交代という“目的”のための「前段階」であり「手段」のひとつとして、この「東京都知事選挙」に「東京都政」の奪還は立派な戦略だと思います…。

だから…
国政と都政…
そして国政と地方政治というのはちゃんと繋がっていて、決して国政に対して地方政治が何も出来ない訳ではないとわたしは思います…。

もちろん…
各選挙に出るからにはその「明確な政策」とその「方向性」を示す必要はあります…。
でも…
今の日本の選挙というのは…
やはりどこか「人気投票」のようなところがあり、政党側もただの「人気者」を候補者に誘って無理やり候補者にさせているようなところも…。
そして…
その候補者の「政策」は全部“党”が用意したもの…。
そしてその候補者の「方向性」もただその政党に沿ったものでしかありません…。

だから結局のところ「人気投票」でしかなくなります…。

それに…
選挙前の「方向性」や「政策」にその「公約」をほとんど守らず平気で忘れてしまっている人たちばかり…。

そろそろ…
まともな「選挙」に…
まともな「政策論争」があっても良いのでは…

そういう意味では…
この記事にもあるように…
この今既に日本全国民の誰もが知っているレベルの逃げも隠れも出来ないお二人が、この今回の東京都知事選挙にて、その“激論”を交わしてまともな「政策論争」にまともな「選挙」を闘って欲しいと願います…。

あとは…
そこで選択し決めるのは東京都民の仕事…。

わたしたち東京都民以外はそれを見守るしかありませんが、やはりこの東京都知事選挙の行方は、次の国政選挙にも大きく影響して来ます…。

わたしたち日本国民がまたも「ウンザリ」するのかどうかが、この東京都知事選挙に掛かっているかもしれません…。

そして…
この東京都知事選挙と国政選挙が…
わたしたち日本国民の未来を映す鏡となるのかも…

だからこそ…
わたしたちは今…
自民党問題に「ウンザリ」してる場合ではなく、もっと最後までとことん追求する必要がありそうです…

〈気になる記事・前半…〉はこちらから…


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