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Butterfly Effect

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第二作自伝。 よくいるサラリーマンが素人ながらバンド組み 成長する作品。 昔友人から何気なく貰ったボロボロのベースを出していざステージへ メンバーはビジュアル系バンドに無理矢理入…
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#ステージ

ボロボロ楽器

ボロボロ楽器

ロックバンドのライブは学生の頃から好きで
よくモヒカン頭や外人の客に紛れて盛り上がっていた

沢山のライブ演奏を見ているうちに
自分ならこうやって弾くかなとか
このギターソロもっと自分なら派手にパフォーマンスするのに
弾けないくせに頭の中で自分のステージ上の姿を描いていた

この思考が沢山貯蓄され実際にステージでは爆発して暴れまくって途中で息切れしながら
意識朦朧としているヤバいバンドマンである笑

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美女とお酒

美女とお酒

ステージが終わりメンバーと知らない客席に
ハイタッチしてベース機材を丁重に片付け
お借りした楽器をお礼を言って返す

頼んでないのにステージに立ち
Barで暴れまわって
汗ダクでゼーゼー言っている迷惑な俺
カウンターに座って一人で飲み直す

上を見上げると薄暗い照明が鮮やかに光っている

すると隣に酔っ払い女性が突然座ってきた
「見てたよー!ライブとても面白かったよ!」

横を見ると私より少し歳上

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騒がしい一日

騒がしい一日

ふと見渡すと気付いたらメンバーは帰っていた

隣の席に座った美女に褒められながら
お酒を飲む恐らく客観的に
私は鼻の上はのびきっていただろう

とにかに距離を近く話す謎の女性と目をそらすようにカウンター前を見るとリーゼント代表が
何故か無言でじぃーーーと細目で見ている

ひぃぃぃーーー!
と思いながらビクビク美女と話していた
後から知った事だがこの店のオーナーの妹さんだったらしい

何事もなくて良

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呼ばれない番号

呼ばれない番号

大学生バンドマン達の後ろにコバンザメのように一緒にライブハウスの中に先に入ってみる

客席が三階建まであり全体が木の作りでステージは正直今までと比べ物にならない
何と比べてよいかわからないので大体学校の体育館ぐらいの大きさだ
普段のプロの方々が結構な金額をとって演奏する場所だからレベルが違うのを感じた

集合時間通り我々HUSのメンバーも来た

共演者が全員集まったところでステージ前に集合がかかる

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内心ドキドキ

内心ドキドキ

出演者達の順番発表で呼ばれない俺達
ここまで来てまさかのメンバー外かとドキドキしていると

「次はHUSさんが出てもらいます」
ビクーー!!!
まさかの俺達が順番がトリに出てきた

もう少し具体的には自分らの後はメインの有名な人達が出るのでその前の順番

よく誰か知らない謎に満ちた素人の我々をここに置いたなと笑えてきたが何か嬉しかった

そのあとすぐに我々はリハーサルに入った
ステージのうえにたつ

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割引券忘れ物

割引券忘れ物

専門用語の嵐でよく分からずリハーサルも終わってライブまで時間があるのでと思ってた矢先

ドラムのAKB君が青ざめながらこう言った
「……忘れてきました」

何を?

「…家に置いてきてしまいました」

何を?
詳しく聞いてみると今回のライブの招待券みたいのがあってそれがあると割引がきくらしい

ところでいくら差があるかと聞くと3000円
普段働いてないギターのTT君は金額に青ざめる

私はサラリー

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単独行動

単独行動

舞台横でステージの客席見ると後ろの方で何となくライブ見ている方々や
隅で携帯を触りそもそも見ていない人達が多かったのが気になっていた

どうせなから全員で楽しみたいと思った俺
前の方々がライブ終わってステージから降りて程々の拍手が起こって前のバンドが終わった途端
私一人でいきなりステージに乗り込む

マイクが繋がっていた為そのまま大声で

「この次に出てくるバンドはメチャクチャ有名で何よりパフォー

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自己満足

自己満足

突然ライブを始めて一緒にステージに登場した大量の共演者の方々は散って我々の一番ハイスピードの曲をはじめた

ドラムが叩くリズムで照明が無限に光る
ありったけの照明を使ってもらい爆音で楽器を
鳴らしてそしてテンションが弾け飛ぶ

客席も我々が誰か知らないがステージをみて
暴れたり首を振ったり叫んだりする

自分がスターになる瞬間
気持ちが高ぶって仕方がない
やはり楽しすぎるライブ暴れまわる

恐らく

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突然新曲

突然新曲

一曲目が終わるとアジア服汗びっしょりで
裸足で暴れ回って足の裏がとても熱い
上手く説明できないがステージ上の俺は
生きている実感が湧くんだ

心臓のドクドクの状態 血が体中に感じる
何百人の今まで出会ってない様々人達が
ずっと自分を見ている

いつかは皆死ぬんだ
年を重ねて人生最後を迎える時
素晴らしい人生だったと悔いのない
終わりを迎えたい
現実は老後の為に貯金をしてその為
やりたくない事に時間

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募金の未来

募金の未来

心のワクワクが強くなりすぎて
曲順が決められていたがアドリブで即興で曲を弾くと宣言した私に対して

バンドメンバー
「ごめんなさい!!即興無理っす!」

反射的にマイク越しに思いつき発言を断られる
(当たり前の話だ)
全く無計画でこのステージに立っている事が客席によく伝わった

「次の曲は僕が募金をしている曲をやります。
毎月3000円発展途上国の方々に送ってもらってます。
これを言うと賛否があり

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楽しく生きる

楽しく生きる

このあと大学生参加必須の為
コラボ演奏で以前対バンした方々二人登場

TT君がボーカル担当で自分のギター預け
私もベースを託してステージ降りて
最前列の客席に突っ込んでいった

ステージ上の皆はとても輝いていた
俺はこの照明の上でどんな表情していたのだろう
普段心を無にして働いているのと違い
自分達から自発して動いている遊び

何の為に生きている?
自分を表現し続けることはとても大切なんだ
どんだ

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