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【海外生活】 日本人保育士から見たカナダでの幼児保育と子育て【カナダ】

第7回目は、Buddings Daycareのマネージャー保育士である加藤亜友未さんにお話を伺いました。日本とカナダの幼児教育に携わって15年、その中で感じる保育と育児の楽しさ、難しさを話してくださったと同時に、私たち大人が受け入れ変わっていかなくてはいけない部分もあるのだと熱い気持ちをシェアしてくださいました。そんな亜友未さんの生き方や想いを少しおすそ分けしてもらった記事がこちらです。

さまざまなバックグラウンドやキャリアを持つ人々が集まる町、カナダ・バンクーバー。
そこで活躍する日本人の方々とこれまでのステップや将来への展望を語り合う「カナダ・バンクーバーの今を生きる日本人」。それではどうぞ!

プロフィール
一児の母。2017年からカナダ・バンクーバーにある保育園で子供たちの自立した成長と親御さんにとっての楽しい保育をサポートしている。現在は同園のマネージャーも務めており、保育士の育成にも力を入れている。また2022年からは2Loopsというサイトでサイズの合わなくなった子供服や教育用品を引き取り、必要としている人に届ける活動を行っている。またその活動を通じて子育て情報をシェアできるファミリーコミュニティ作りにも力を入れている。

なぜ保育士の道を選んだのか


——亜友未さんは日本でも10年間保育士として教育に従事されてきたそうですね。

そうなんです。日本で保育の短大を卒業してから保育園で働いていました。元々、小さい頃から海外には興味があって英語の留学に行こうと決めていたんです。

——保育のどんなところがお好きですか?

子供たちから学ぶことがすごくたくさんあるんです。子供はもちろん好きなんですけど、子供が好きなだけじゃなくて子供から学びたい、子供と一緒に成長したいから保育士になったんです。子供って本当にすごいんですよ。小さくてまだ何もわかっていないように見える子達でも大人のことを全部わかっていて、私たち保育士が自信を持って彼らに接していれば、子供たちも信頼して弱いところもわがままな部分もぶつけてくれるんですね。逆に私たちに自信がなかったり疲れていると、彼らはすごく泣いてみたりもっと大人が疲れるような行動をとったりする(笑)生まれたばっかりの0歳児でもそれは同じです。

あとは、子供たちと関わっていると自分が誠実でいられるんですね。繕ったり誤魔化して作り笑いをしても子供たちに見抜かれちゃうので。彼らは大人の内面を感じとる力がすごく強いです。

——きっと本能的な部分ですよね。

私たちは「人間」になってしまっているというか、子供たちは野生的な本能だったり直感がすごく強いし、「その瞬間」を全力で楽しんでます。大人になると後のことを考えてちょっと力を加減したりすると思うんですけど、子供たちは毎秒を全力で生きてますよね。彼らを見ていると私は人生の楽しみ方を忘れているかもって思い出させてくれるんですよね。だから楽しいんです。

子供との関わり方



——いろんな方からお話を聞く中で、カナダでは小さな子供でも過度に子供扱いせずに1人の人間として接しているというのを聞いたことがあります。

それは感じますね。子供の自立心や自主性をとても重視しているなっていうのは、カナダで保育士になった時に感じた日本とのギャップでした。もちろん園によっても方針は違うと思いますが、私が勤めるBuddingsでは18ヶ月から5歳の子までをお預かりしているんです。そこに通う子供の中にはもちろんまだ会話ができない年齢の子達もいるわけですが、その年齢から「Yes, Please」と「No, thank you」だったり、「Help ,please」はちゃんと言おうねっていうのは伝えていますね。彼らが将来自分で生きていく力をつけるために、私たちも彼らを赤ちゃん扱いせずに1人の人間として接する姿勢はカナダの方が強いかなと思います。

——保育園の先生と子供の関係性ってどんな感じでしょうか?

私が先生として常に気をつけているのは、私たち大人がいなくても生きていける力を子供たちがつけられるようにサポートをすることですね。この0歳から5歳までの最初の5年って周囲の大人の目がたくさんついているんですね。教育の専門用語で言えば「対人数」っていうんですけど、今の保育園だと子供4人に対して大人が1人。でもこれがグレード1になると子供20〜30人に対して大人1人が気を配ることになるんです。そうすると大人の目がぐっと減るから、ヘルプが必要だったら自分から大人に言いにいかないと気がついてもらえないし助けてもらえないんですね。

そしてさらに言えば、子供自身が困っている時に大人を信じて助けを求められるようになっていないと、自分の殻に籠ってしまうんです。だから私たち保育士は子供が家族以外で初めて関わる大人として、彼らとの信頼関係を築くプロセスをすごく大事にしています。この時期に「家族以外の大人は信用できないんだな」って感じさせてしまうと、その子の人生で相談できる相手が親だけになってしまう。

——大人が常に子供を守るのではなく、子供たちが困っている時に信頼して助けを求められる存在が大人なのでしょうか?

例えば、計算が上手とかそういうことはグレード1になってから学んでも遅くないから、保育園時代には大人との信頼関係を築いて、自分から助けを求める方法を知ってもらいたいって言う気持ちで教育に携わっています。
だから子供同士のトラブルがあった時に私たちが解決するのではなく、子供たちが自分たちで解決できる方法を教えてあげてって先生達にも伝えています。なぜなら彼らが自分で解決しなくちゃいけないし、彼らが10年後に同じ壁にぶつかった時、私たちが側にいることはできないからこそ、今できるベストな方法は彼らが自分たちで問題解決できる力を身につけてもらうことだと思います。私たちが問題を解決してしまったら子供たちも誰かが解決してくれると思ってしまうし、誰も助けてくれなかった時に途方にくれてしまう。だから園でも常にサポートの方法は気をつけてねって伝えていますね。

幸せブルー・悲しみイエロー


感情を自分の言葉で表現する練習の一環であるムーンチャート


あとは子供が自分の気持ちを表現することに力を入れているので、ムーンチャートっていうのをやっていて、朝の時間にその日の気持ちを表現してもらっているんですね。それでこのムーンチャートを作るよって話をした時に、私は感情と色の組み合わせは自由でいいんだよと伝えています。何色があなたをハッピーにさせるか、悲しい気持ちは何色だと感じるのかはその子次第ですよね。

——私もいつの間にか黄色やオレンジ、明るい色はハッピーで青など寒色は悲しい気持ちだと思い込んでいました。いつからそうなっちゃったのかもわからないです。

そうなんです。例えば今日はバレンタインデーでハートを作るから赤い紙を切るよって言っている先生には「愛の色が赤って誰も決めてないよ。彼らにとって愛を表現する色が赤じゃなくてもいいはずだよね?」という話をしますね。

本当にちょっとしたことなんですけど、私たちの仕事は彼らの想像力を伸ばす仕事だから、そうやって私たちの価値観で決めてしまうのは良くない。これが普通で、これが普通じゃないを刷り込んでしまうのは保育のプロとして良くないなと思っています。私たちは資格を持ってプロとして働いているわけで、ほんの小さなことでも子供たちの将来を作るものになってしまうからそこは気をつけていますね。

日本とカナダで保育を経験してみて感じたこと


子供と触れ合う中で日々たくさんのことを学ぶのがとても楽しいと話してくれた亜友未さん。それと同時に幼児教育の難しさや責任を常に感じていると話してくれました。ここからは保育を通しての親御さんとの関わり方について聞いてみました。

——子供たちと長い時間一緒にいるのってエネルギーが必要だと思いますが、疲れとかは見せないようにしているんですか?

疲れてるのを隠すわけじゃなくてオンとオフの区別をしていますね。ずっとエネルギッシュに笑顔でいるのではなく、「楽しく元気いっぱい動く時間」と「静かな時間」を作ってバランスをとっている感じです。お母さん達も24時間・週7日で子供といて疲れていると思うんですね。だからこそ休める時には「お母さんも今は休憩タイムです。コーヒーを一杯飲ませてね」でいいのかなって思うんですよね。四六時中、子供と向き合って何か遊ぼうじゃ疲れちゃうんですよ、お母さんも人間だから(笑)お母さん・お父さん業も休憩とりながらやりましょう。しかも休んでいるのを隠さなくていいんです。なぜなら子供も親が頑張っているのをわかっているからって私は思いますね。

——亜友未さんとのインタビューの中で、保育士さんって子供だけでなく親御さんのこともしっかり見ていらっしゃるんだなと感じました。

そうですね。子供の何かを変える必要があるなら親にアプローチしますね。例えば、彼らがお友達に暴力を振るっていたり暴言を吐いているなら、子供だけの問題じゃなくて家庭環境に原因が隠れているかもしれないから、親御さんのサポートをすることが子供のサポートにつながるんだよっていうのは日本の保育園で学びましたね。最初は私が学んだ日本の保育がバンクーバーでどのくらい通じるのかなってドキドキしていましたけど、今のところ日本で学んだ保育士としての知識や経験はこっちでも通用していると思います。日本での保育経験は周りの先生方にも恵まれていて学ぶことが多く、今でもありがたいなと感じますね。

——今お預かりされているのはいろんなバックグラウンドや文化を持ったお子さん達ですか?

そうですね。だからこそお母さん達が育ってきた文化や時代と、今の時代のカナダでの子育ては違うよねっていう部分をもっと発信して、力まず悩みすぎずにお母さん達がもっと気持ちを軽くして、力を抜いてリラックスできる時間が増えたらいいなとすごく思いますね。

——日本の教育の良いところってどんなところだと思いますか?

日本の幼児教育では協調性、忍耐力、集中力がよく育つと思います。何かしていても子供が椅子に座っていられる時間が全然違うんですね。日本では椅子にきちんと座って誰かの話を聞く、目を見て話す、何か1つのことに集中して取り組むっていうのが得意な子が多いと思います。逆にカナダの教育では子供たちの自主性を尊重しているので、やりたくないんだったら「No」の意思を自分の言葉で伝えて自分のやりたいことをやりなさいっていう環境です。だからこちらの子供たちをいかに集中させられるかって言うのは先生の腕にかかっていますね。

——私はたまに協調性って必要なのかな?って思う瞬間があったりします。協調性と同調がたまにごちゃ混ぜになったりするので。

協調性を持つっていうのは人に関心を持つことに繋がっているのかなと思います。それで人目を気にしすぎるっていうのも起こりうるんですけど、人への関心を持つことが他人に合わせることではないと思うので。もちろん「あなたはあなた、私は私」で良い面もすごくあるけど、逆にもうちょっと話してみない?っていう気持ちになることがたまにありますかね〜。日本を出てから気がつく日本の良さがあるように、周りを知ることでわかる自分自身もあったりすると思うんですよね。

——カナダでの教育に携わる中でもっとこうしたい、こうなったらもっと頑張るお母さん・お父さんのためになるのになと感じることはありますか?

バンクーバーにはいろんな文化を持つ人たちがいるわけなので、「あなたの普通が私の普通ではない」んですね。だからこそ、特別な信頼関係ができていないと人の話に素直に耳を傾けることが難しいのかなとも感じています。

日本でもカナダでも保育をやっていて感じるのが、やっぱり子供って世界共通なんですよね。だからこそ自分が日本でやってきた保育の関わり方が子供に通用するんですよね。子供に関する必要な知識とか、学んだ方が良いんだろうなと思うことは日本でもカナダでも同じなんです。ただ、子供は一緒なのに大人や親のバックグラウンドと文化がそれぞれ違うんですよね。

例えば、日本だと国内での保育や育児に関する情報って溢れているから、本屋にいけばたくさん関連書籍があって書いてあることもそんなに変わらないんですね。だからお母さん達も同じような知識のベースがあるからこそ私たち保育士の話を聞ける体勢ができているんです。けど、カナダのお母さんへ伝えるとなると途端に難しくなって、自分の保育士としての経験をベースに「こういうやり方があるよ」と言っても、結局その人が本当に信頼して頼るのは同じ国で育ったお母さん仲間だったり、自分の母親だったりということもまだまだ多いと感じます。たくさんシェアしたい情報はあるんですけど、国や文化の違うお母さんたちには響いてない感じがするんですよね。だから悔しいんです。

どこの出身であれ親御さんが一生懸命子育てしているからこそ、役に立つ知識やためになる情報は国や人種を越えて共有された方が子供たちのためになると亜友未さんは話してくれました。それを私たち大人が「国や文化が違うのだからあなたと私の子育ては違う」と意図的にもしくは無意識にブロックしてしまっているのかもしれません。文化的背景の違いはコミュニケーションの根深い課題となっているようです

頑張るママさん・パパさんのために奮闘中


——Buddingsのプロジェクトとして昨年から新たに始められた活動があるそうですね!

はい。おさがりのお洋服や教育グッズを必要な人が再利用できるようなオンラインショップサイトも1年前から始めました。2Loops(トゥーループス)って言うんですけど、その活動を通じて親御さん達が子育てをもっと楽しめるような情報を相互に発信できるコミュニティにしたいなと思っています。

取り組みの1つとして、最近も歯医者さんを園に呼んで親御さん向けに子供の虫歯予防ワークショップを開いたんです。海外の歯医者さんって治療するにもすごく高いから、なかなか頻繁には行けないんですね。だからこそ子供の虫歯の状況とかを知らない親御さんも多いだろうから、無料で歯医者さんとお話しできる機会があると助かるだろうなという思いから開催しました。参加してくれた人もすごく助かったと言ってくださいましたね。


写真提供: 2Loops
写真提供: 2Loops


——今後、2Loopsを通じてやりたいことはなんでしょうか?

2Loopsの活動を通じて、ファミリーコミュニティストアを作って広げていきたいんです。そのコミュニティでは毎月親御さんと子供のためのイベントを開催したり、サイトの中にはお洋服もたくさんあって子育ての情報も見ることができていいねっていうのを目指しています。だからこそ歯医者さんのワークショップもやりましたし、今度は地元の大学で栄養学を学んでいる生徒さんを招いて子供にどういうお菓子を与えればいいのかっていうワークショップをやります。

例えば小学生の5人に1人が糖尿病予備軍なんですよ。子供が糖尿病になるってことは先天性でない限り、家庭で食べているものが原因なわけじゃないですか。これからも身近な子供の病気のことや知っておいたら役に立つ情報を2Loopsを通じて発信していきますので、1人でも多くの方に情報を届けてコミュニティの輪を広げていきたいですね。

——亜友未さん自身もお子さんを持つお母様ですよね。子育ては日本語と英語ですか?

平日は私が働いている保育園に通っているから英語で、土曜日だけ日本語学校に行っています。興味深いことがあって、娘は英語の方が得意だと思うんですが、日本に帰った時に彼女は英語を全然話さなかったんですよね。どうして話さないの?って聞いたら「おばあちゃんもおじいちゃんも英語喋らないでしょ。カナダではみんな英語を話すから私も英語を話す」って言っていて。

——今のお話を聞くと「日本人だから日本語、カナダ人だから英語」という区別ではなさそうですね。相手の人種によって言語を選択しているのではなく、相手に伝わるのがその言語だったから、という発想でしょうか。大人が思う何倍ものスピードで子供は成長して、いろんな選択していくのかもしれませんね

娘の名前を中性的なものにしたのは、もしかしたら娘が将来男の子になりたいかもしれないから。名前って親が子供にあげる最初のギフトだから、名前と自分のアイデンティティのギャップに悩まないようにという願いも込めてます。その一方で、名前は名前で自分のアイデンティティを表すものじゃないし、親につけてもらった名前は好きだから別に違和感を感じることはないっていう人もいます。私達夫婦は娘がどんな選択をしても尊重します。

——私は子供を持たないという選択をしたんですが、子育ての楽しみや大変さ全てを理解することはできないだろうなと思います

私は子供がすごく好きだし子育てをとても楽しんでますけど、子供を持った方が良いですよとは思わないし言わないです。だってその人にとって何が自分をハッピーにさせてくれるかってそれぞれ違うし、もちろん「私」にとっては子育てはやりがいを感じるし楽しいけど、みなさんが同じように感じるかは保証できない。だからこそ、皆さんそれぞれの選択を尊重します。

でも家族に子供がいないからって子供と全く関係がないわけではないと思うんですね。そういう方も子供を育てる社会の一部だと私は思います。子供がいないから私には関係ないやって思う人はそれでもいいんですけど、道端で子供を連れたお母さんを見たときに「がんばってますね」って一言声をかけてあげるだけでそのお母さんの1日が明るくなるかもしれないし、社会の一部として子育てに関わることはできると信じています。

——たまに実家へ帰って同級生が親になっていたりするとふとした瞬間に、自分は気楽な人生を選択しているんじゃないかなって罪悪感を感じた瞬間もありました。誰に言われたわけでもないんですが(笑)

他人によって幸せに思うことが違うように、辛いと思うことも違うじゃないですか。だから私は子育てする選択をしたかどうかでその人を測ろうとは思わないです。気楽に生きてる人なんていないですよ!(笑)ラクとか楽しいとか辛いって他人によって違うから自分の選択に罪悪感を持つ必要はないと思います。

——最後に亜友未さんから子育てをしている親御さんに向けてメッセージをお願いします

子供ってママとパパのことが大好きなんですよ。ただ、彼らが成長していくにつれて親子の関係性には2パターンがあると思っていて、1つは何でも相談できる親子関係、もう1つは親を悲しませたくないから相談できないという関係性ですね。お友達に嫌なことされたけど、これを言うとお母さんが悲しむから言えない。そう思って自分の心に秘めちゃう子供がすごく増えています。しかも記憶がないくらい小さかった時に、親以外の大人との信頼関係がうまく作れなかったから他の大人も信用できない。そうなってしまうと、周りに頼ることもできず「僕がこれを言ったらママを悲しませる。僕はママに悲しい思いをさせる存在なんだ。」と自分を責める子供もたくさんいます。自殺の低年齢化が進んでいるんですが、彼らのこれからの人生はもっと楽しいし明るいものだと信じているからこそ私はそれがすごく悲しいし、子供が強く生きられるようにサポートしたい。

ただ、強く生きるというのは必ずしも「戦う」ということではないんです。例えば、いじめって悲しいけどなくなることはないと思っています。だからこそ、この子が将来どこかでいじめ問題に直面するかもしれない。そんな時に立ち向かって戦うのか、それともその場を離れるのか。その場を離れる勇気も必要だと思うんです。ただ子供たちには自分を失わないでほしい。楽しいことがこの先たくさんあるから生きてほしいんです。そのためには親御さんを教育しサポートしていかないといけないんですが、私も親なので親御さんが今を必死に生きているというのもわかります。今夜睡眠がとれるかどうかに悩んで苦労している親御さんに、そんな何年も先の話をして伝えきれないこともあります。それでも、親にとって本当に大変な子育ての最初の5年間、言い換えれば子供たちにとってたくさんの”大人”に見守ってもらえるグレード1までの5年間に、どう大人と関わっていくかが彼らのその後に大きく影響すると思っています。

子育てって確かにすごく大変で、しかも家族と離れて海外から来ているお母さん達もたくさんいると思うので、そういうお母さん達をもっとサポートしたいです。私自身が完璧な子育てをしているわけではないけど、それでも何かを少し変えるだけでとても子育てが楽になるし楽しく子供との時間を過ごせるんだということ、それが子供にもプラスになって大人との信頼関係が築けるし、子供たちも強く生きていく力をつけることができるっていう部分をもっと皆さんへ発信していきたいです。

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編集後記

私が最も尊敬する職業の1つが教育従事者の方達です。例えばですが、友達との会話の中で果たして自分は「やりがいや気持ち」で働いているのか、それとも「生活やお金」のために働いているのか論争があったりしませんか?その答えは人それぞれで正解も不正解もないのですが、教育に従事していらっしゃる方というのは少なくとも「気持ち」がないと続けられないだろうなと思っています。
亜友未さんもそのお一人で、保育士さんでこんな熱い人おる?というくらい保育にかける情熱がある方です。情熱があるっていうのは押し付けがましいとか説教するという意味ではなく、幼児保育に携わるプロとしての責任をしっかりと受け取り、かつ親御さんがもっと楽しく子育てできるように諦めずに発信を続けていく強さのことです。私は初めて知ったんですが、保育士さんって子供だけを見ているわけじゃないんです。子供の親御さんのケアもされるそうです。本当に頭が下がります。

インタビューの中で、「保育士さん達のケアをするのがマネージャーだとすれば、マネージャーである亜友未さんのケアは誰がしてくれるんですか?」とお聞きした時に「私は子供達から元気をもらっています」とはっきり仰っていたのが印象的でした。それと同時に、子供達を前線でサポートする保育士や教育従事者の方を支えるのは私たち社会だよなとも思った瞬間でした。
子育てを頑張る親御さんありがとう。子供達をサポートしてくださる先生ありがとう。「ありがとう」の一言を伝えることが社会の一部として彼らへのサポート第一歩かなと感じました。

末筆ではありますが、この度インタビューを快諾してくださった亜友未さん、本当にありがとうございました。

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