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外国人技能実習生たちの笑顔であふれた「つながるアジアカフェ」とくるくる喫茶うつみで始まったgrandma(おにぎり屋)との新コラボレーション|イベント参加記

2月11日。今年から第二日曜日開催になった「つながるアジアカフェ&nihongo cafe」が開催された。なお、今回「nihongo cafe」はお休みである。

都合、3ヶ月連続の来訪であり、つまるところ本noteは「つながるアジアカフェ&nihongo cafe」に関する記事の第3回目となっている。なお、本noteこそ毎月必ず更新が実施されるものではないので、ご容赦いただきたい。

『仕事として記事を更新しているのだから、筆者が休むのは如何なものか』といった声ももしかしたらあるかもしれない(そんな状況が生じるほどのPVでも読者数でもないと思うが)。

そうした声に対しては、『たとえ仕事だろうと休んで何が悪い』と言わざるを得ない。そもそも多様性への理解が声高に謳われ、多様性が大切にされつつある昨今の社会である。

仕事だろうと休んでいけない道理はないだろう。人間、誰しも様々な事情を抱えているのである。そうした個々の人間が抱える様々な事情に思慮を巡らせ、寛容的になる必要がある筈だ。

筆者は、たとえコンビニ店員がレジにお客様が居ないときに、椅子に座って休んでいたとしても、子供を抱いてあやしていたとしても何も思わない。そんな社会が訪れて欲しいと切に願っている。要らん前置きが長くなった。本題に移る。

外国人技能実習生たちの笑顔に溢れた「つながるアジアカフェ」の2月

『つながるアジアカフェ&nihongo cafe』がどのようなイベントであるかは前々回の記事に譲る。簡潔に言えば、地域と地域で生活する外国人のつながりを生むイベントである。

アジアカフェの開催を告げる幟

地方で働く外国人技能実習生の数が増加する中、外国人技能実習生と地域を繋ぐイベントは各地で実施されており、その数も増える傾向にある。自治体やNPO法人・有志団体などが主体となって実施されるケースが多い。

本イベントがそうしたイベントの中の一つと言って良いかは、私の一存で決められるものでないが、本イベントがそうしたイベントに近い性質を持っているのは確かに感じられる。

たとえば近隣市町村である大船渡市では、上記記事にあるような旧正月を共に祝うイベントが実施されている他、防災について学ぶイベントが数回実施されている。釜石市においても、同様のイベントが数多く行われ、交流が図られている。

インドネシア料理・ソトアヤムを頂きながら交流を深める

「つながるアジアカフェ&nihongo cafe」では、海外出身の気仙沼在住者と世界各国の料理を共に作り、食べながら交流するスタイルを取っている。食事を通じて互いの文化を知る機会は、そうそうあるものではなく、貴重な時間も頂いている気持ちになる。

インドネシア料理・ソトアヤム(鶏肉のスープ)

今回は、ソトアヤムといういわゆる鶏肉のスープを頂いた。ライムの風味が利いており、エスニックな味わいが特徴的で、海外の料理に触れる機会の乏しい筆者にとっては新鮮だった。

また、料理を食べながら来訪していた外国人技能実習生として気仙沼を訪れ、現在は特定技能者として働く方と話す時間を持った。聞けば、今春から中部地方へと移り、恋人との結婚も考えているそうである。

日本全国を俯瞰したとき、外国人技能実習生を取り巻く環境は決して良いと言えない。何せ、違法状態にある会社があまりに多く、人権侵害さえ指摘され、外国人技能実習制度が育成就労制度として再スタートを切る決定を必要としたほどである。

一方で、彼が仕事をしていた株式会社菅原工業では、外国人技能実習生を手厚く育て、短期間で特定技能を取得出来るほどにまで尽くしてくれたと言う。彼も心底感謝しているようで、温かな笑みを浮かべながら感謝について語っていた。

ちなみに株式会社菅原工業は、度々大手新聞社や様々なメディアに取り上げられるほど、注目されている会社でもある。今後、外国人技能実習生の受け入れ企業としてもそうだが。地域を代表する会社としてより羽ばたいて欲しいと願ってやまない。

店の中と外、思い思いにくつろぐ来訪者たち

この日は、彼の他に数名の外国人技能実習生が訪れていた。皆、前述した株式会社菅原工業で技能実習の日々を送っている仲間たちであり、同郷の士とのことである。

一様に愉快な方々であり、快活かつエネルギッシュで、見ているだけで元気を頂けるような方々であった。「つながるアジアカフェ」では、地元企業とコラボレーションした弁当作りの企画があるらしい。

今回の「つながるアジアカフェ」では、催しとして弁当のアイデアを語り合う時間を用意しており、彼等彼女等が、思い思いに自国の料理を盛り込んだ弁当企画を考えながら、談笑に興じていた。

あまりに和やかで楽しげな雰囲気が漂うものだから、見ているだけで笑みこぼれそうになったものである。本企画がどのような形で結実するかはまだ予想だにしないが、素晴らしい仕上がりになるのでないか、そう思わずにいられなかった。

アーティスト・門脇敦 氏とお茶について語る

今回の「つながるアジアカフェ&nihongo cafe」では、アーティスト・門脇敦氏から貴重なお話を伺っている。

「ポノロゴ・アート・プロジェクト」についてである。

今回伺ったのは門脇氏がポノロゴで実施した、現地の方々とお茶を通じた触れ合いについての話である。当時の写真を見ながら、門脇氏がお茶を点てる場面に集まった人々との交流したときの様子を伺った。

お茶という未知の文化を前に、集まった方々がとても良い表情を浮かべている写真が印象的で、またそうした場面が生じた背景にお茶という文化が持つ、どこか儀式めいた特殊な作法が彼等彼女等にとって受け入れやすいものだったのでないか、といった門脇氏の見解も印象的だった。

海外との接点が薄い筆者にとって、実際に現地に赴き、現地の方々と接してきた経験に関する話は貴重であり、また多くの学びがあるため、とても良い時間に感じられた。

「つながるアジアカフェ」が開催されたくるくる喫茶うつみ

「つながるアジアカフェ」が開催されている場所は、くるくる喫茶うつみである。

本noteでも度々取り上げている場所である。

つながるアジアカフェの来訪者である中学生たちが作った折り紙と夜景
店の角に立てかけられた鏡
窓際に佇む道具たち
くるくる喫茶うつみを象徴する懐かしさ溢れるたばこ屋風レジ
素朴な雰囲気が素敵な木製の立て看板

grandmaとくるくる喫茶うつみがコラボレーション!植物性由来のおにぎりを販売

くるくる喫茶うつみでは、今回紹介した「つながるアジアカフェ&nihongo cafe」以外にも様々なコラボレーションが実施されてきました。そして2024年2月に新しいコラボレーションがスタートしています。

気仙沼市在住・茉子氏の「grandma」によるおにぎり屋である。2月の毎週月曜日、植物性由来のおにぎりに加えて、お茶(ほうじ茶、煎茶など)を提供している(open:11時、close:15時、おにぎり各250円)。

おにぎりたち
辛味噌のおにぎりと煎茶をいただく

植物性由来の材料にこだわったおにぎりと有機栽培茶をいただける機会は初めてであったため、とてもありがたい機会だった。程良い辛さが癖になりそうなおいしいおにぎりと飲みやすい煎茶の組み合わせは良く、機会があればぜひまたいただきたいと感じたものである。

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