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新年を迎えた気仙沼市で多彩な人々が語り合う2つのイベントに参加した|スクエアシップ新年会・アジアカフェ&nihongo cafe

珍しく雪が吹き荒ぶ日となった本日。久方ぶりに北国に住んでいる実感を覚えたのも束の間、気象庁のウェブサイトで明日以降の天気と気温を見て、本当に北国に住んでいるのだろうかと首を傾げる忙しなさに追われている。

大船渡市にしても、隣の陸前高田市にしても、本noteで数多く取り上げている気仙沼市にしても、東北の一自治体ではあるものの雪国といった言葉から驚くほどに縁遠いに地になっている。

幼少期を思い返すと冬になれば雪が降り積もり、雪遊びめいた遊戯も行えたが、ここ10年くらいはそれだけの積雪を観測できる日が2日〜3日あれば良い方である。

嘘のように思えるかもしれないが、事実として気象庁が公開している年間の積雪量を見てもらうと、岩手県沿岸南部・宮城県沿岸南部の積雪量が関東圏とそう大差ないことに気付くだろう。

気温は確かに関東圏に比べて低いが、それでも北国から想像されるほどの低温ではない。確かに岩手県の内陸部・宮城県の内陸部はそれなりに積雪があるし、気温もそれなりに低いが、沿岸部は全くと言って良いほど北国らしさがないのである。

今冬に至っては、例年以上に冬が感じられない。こんなにも自動車で走るのに抵抗のない冬は、少なくとも自分が生きてきた中ではダントツで一番だと思う。地球温暖化による環境変化が叫ばれる昨今であるが、これだけ冬の景色が様変わりすると、経済環境の方も大きな変化を迎える気がしてならない。

前置きが長くなった。さて、今回の記事も気仙沼市に関する記事である。最早地方関連のnoteではなく気仙沼市関連のnoteと言った方が良いようにも思えるが、それはそれで良いようにも感じられる。

地元在住者と移住者が語らうスクエアシップ新年会

スクエアシップに集まった各地の食べ物

1月15日。気仙沼市のスクエアシップで行われた新年会に参加した。

気仙沼まち大学運営協議会が主催する、地元の方々と移住者の方々が、各々の地元に関連した食べ物を持ち寄って、食事と会話を楽しむ地域交流イベントである。

スクエアシップは、以前紹介したぬま大学の発表が行われた施設内にある、コワーキングスペースである。なお、今回参加した面々にもぬま大学参加者が何名かいらした。

私は、最初に顔を出し、その後次に紹介するイベントに参加した後、再度参加する形を取った。最初に顔を出したときには、各々が持ち寄った食材を材料に料理をしながら、談笑を交わし、とても良い雰囲気が垣間見えた。

二度目に顔を出したときには、食事を軽く終えてスイーツを食べている時間で、その後集まった面々で2024年にやりたいことを語らう時間だった。地方というと何だか画一的で多様性のない話が出る印象を持たれるかもしれないが、全く異なっている。

一人一人が非常にエネルギッシュで、地域や自身が感じている課題の解決に向けたアクションを起こしており、今年はそうした活動を更に飛躍させたいといった話やライフスタイルの大きな変化について熱く語る様子も見られ、聴いていて興味がそそられるばかりであった。

参加したメンバーの中には直近移住した方やUターンした方、現在大学生で定期的に気仙沼市で活動をしている方など、目新しい顔触れも集まっており(向こうからしたら私こそよく知らない初めて見る人間だったろうが)、未知の話に触れられて、地方の田舎に住んでいるとは思えないほど刺激的な時間となった。

3月には、学祭を企画しているとのことである。今からどんなものになるのか、非常に楽しみで、当日が待ち遠しくある。

アジアカフェ&nihongo cafe 1/15

お雑煮
ミーゴレン

1/15は、もう一つイベントに参加している。

12月に参加したイベントの1月開催分である。毎月開催しており、毎回違った料理を提供している。今回は残念ながら地域内で生活している外国の方々はあまり見られなかったが、一方で地元の方々だけでなく東京から来訪された方々や仙台から来訪された方々など、様々な方々が訪れている。

某社の記者、某社財団の方々などあまり見られないような方々も来られており、貴重なお話の数々を伺える時間であった。また、先ほど紹介したイベントで会った仙台の学生や地元でメディアクリエイターや野菜の卸を行っている事業家の方と再会し、より詳しいお話を伺えた。

今回もスタッフの方々には大変お世話になり、温かくて美味しい料理の数々を頂いただけでなく、心から楽しいと思える会話もでき、前回に続いて来て良かったと思える時間であった。

私は地元の住人ではないため、地元の方々と話せる点も大きな魅力に感じている。地域で行われているイベントや地域で生活している若者の声などを伺えることは、何よりも稀少な経験である。

本noteは、その多くが散策の記録である。散策ではあくまで見ることを大切にしており、語り合うことを念頭に置いていない。だからこそ、語り合えるこのような機会を創ってくださっているスタッフの方々、地域の方々には感謝するばかりである。

より多くの方々が参加してくださると好いと感じると共に、地域で生活している外国人が気軽に立ち寄ってくださるようになると嬉しく感じる。

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