見出し画像

デーヴィッド・アイク/答え第3巻/第10章/あなたはニューウォーク?/言論の自由を取り締まる検閲がどんどん拡大している

+++


+++

前回のお話 検閲をしているのが誰なのかを見極める必要がある

+++

異論や意見が法によって禁止される?


忍び足の全体主義は殆どの人が受け入れるような検閲の事例を作る。例えばテロ対策などがそうだ。ひとたび投稿検閲の先例ができれば、どんどん適用を拡大してゆく。「フェイクニュース」「ヘイトスピーチ」「人を動揺させる」などなど。

その言葉が何を意味して、その名の下に何が検閲されうるかについて、忍び足の全体主義によって定義がどんどん広がってゆく。

「私が正しい」の自己愛的な不安は「私は間違っている」と暴いてしまう可能性のある事実を封じ込めようとする動機になる。逆に、発言がされた後で異論がでるなら、当局が見聞きできるものを決定できるという状況になりえない。全てが公の場にでて、衆人環境のもとで論じられる。

テロや暴力を煽ることを禁じる法律があるのだから、異論や意見を封じ込めるために検閲を拡大するなどと極端なことをせずとも、法を発動すればいい。

当局は公開討論や法廷で言論に関する主張の正当性を示さなければならない。異論をはさませず、密かにアルゴリズムが処理するのではいけない。これら全ては発言がされた後で異論がでる限り可能だ。

いずれにせよ、テロを陰に追いやるよりも、誰がテロのキャンペーンをしているのかが知りたいのではないだろうか?


+++

検閲はこれからさらに拡大していく


「反ユダヤ」の新しい定義に、それを垣間見ることができる。公正かつ正確な定義は、「ユダヤ人がユダヤ人であることに対する嫌悪や差別」だ。

だがこれは極右サバタイ派フランキストが支配するイスラエル政府や、パレスチナを壊滅させようとするシオニズムの政治哲学を批判したり、暴露したりすることを排除するものではない。カルトはその二つを含めるよう定義を拡大して、自らとその手先を守っている。

皮肉なことに、多くのニューウォーカーは大学キャンパスでイスラエルとそのパレスチナ人の扱いを批判している。ニューウォーカーは時代に先駆け自ら検閲を受けている。自分たちの理想郷が実現し、こちらから要求する必要がなくなった時には、もっと大規模な検閲が行われることだろう。


+++

「反ユダヤ」の発言をすること自体が禁止されている?


イスラエルがタニマチとなって子飼いにしているドナルド・トランプは、2019年末にある大統領令に署名した。「ユダヤ」を国籍として再定義し、禁止されている「差別」対象リストに加えるというものである。

これはイスラエルとシオニズムへの批判を禁止するためにつくられたもので、特に大学での反ユダヤ主義を封じることを目的としている。同時にトランプは、「反ユダヤ」の新しい定義を支持した。イスラエルとシオニズムへの批判もそこに含まれている。

英国政府のボリス・ジョンソン首相は、元労働党庶民院議員でイスラエル狂信者のジョン・マンを「反ユダヤ」担当官に任命した。イスラエルへの批判に「反ユダヤ」という汚名を着せるためである。

ジョンソンはボイコット、投資撤収、制裁運動をターゲットとした法を成立させた。制裁運動とは多くのニューウォーカーが批判するイスラエルのアパルトヘイト体制に対するボイコットを呼びかける運動だ。

ニューウォーカーは何を望むかに気をつけたほうがいい。うっかり叶ってしまうしれないにだから。イスラエル批判に関しては実現してしまったのだ。

応援ありがとうございます(*^-^*) この応援資金で今後の活動資金に当てさせていただいて、より充実した記事の作成を頑張らせていただきたいと思います。