🎬暗数殺人 223本目 23.04.06【友朱瑠の映画note】

今朝の映画は
【#暗数殺人】でした。
Netflix 鑑賞
※見出し画像引用 http://klockworx-asia.com/ansu/

2020.04.03 公開　　１１０分
第3回ロンドン東アジア映画祭 主演男優賞（キム・ユンソク）
第7回大韓民国ベストスター賞 ベスト主演賞（キム・ユンソク）
第39回青龍映画賞 人気スター賞（チュ・ジフン）
他 受賞 多数有

出演 #キム・ユンソク さん #チュ・ジフン さん
#チン・ソンギュ さん #ムン・ジョンヒ さん さん 他
監督 #キム・テギュン さん
脚本 #キム・テギュン さん #クァク・キョンテク さん

Filmarks (…だけ 0.1刻み) では 23.04.06 時点では 3.5
私的にこれは 3.6 ぐらいでしょうか。良かったです☆
※Yahoo!映画 3.4　映画 .com 3.5　WATCHA PEDIA 3.4
（※私的採点1最悪 2つまらん 3普通 4かなり良 5最高☆）

韓国映画ですね。

そして、冒頭に
「実話を基に再構成した物語である」
…と出る作品です。


なので、
実際に韓国で起きた殺人事件を基に。
そしてこれ、
いくつかの本当にあった事件を、
混在させてフィクションとして構築している、
そんな感じのようですね。


しかし、当初は遺族の方々の同意を得ずに
映画を制作していたようで、
やはり、「これはあの事件」と分かるものなので、
遺族側から上映禁止の申し立てがあり、、、
最終的には謝罪、和解、…となったようですね。
また、
遺族の中には「こういう事件があることを
世に知らせてほしい」と考える方も居たようです。



で、この…邦題は「暗数殺人」

暗数…と言うのは、
犯罪のデータとして、
"警察などの公的機関がカウントしている犯罪件数" と
"実際に起きている、見えていない犯罪件数" の差の数…
を言うのだそうです。


で、この…原題は「암수살인（雌雄殺人）」
劇中では暗数を扱っていて、
"暗数殺人"はセリフでも出るのですが、
実際には、タイトルに使われていない…のですね。

雌雄…しゆう、メスオス…ですね。
それ以外では
「雌雄を決する」などと日本語では使いますが、
それと同じように、
勝敗、優劣……としての意味を持つので、
勝敗殺人、優劣殺人、と
原題は言い換えても良いかと思います。

そうです、犯人と刑事の
勝敗、優劣を決める戦い……でもあったりします☆

映画の内容ですが、

ある殺人事件の犯人が、
「これ以外にも、全部で７人殺した」と
ある刑事に伝えてくる……から始まります。

これは、実際には１１人殺した……と
伝えてきたそうです（実数字は少ないだろうけど不明）

そしてそこから……
その犯人と刑事との間で
様々な駆け引きが行われていって、、、

…そんな内容です。


で、その中で判明する他の事件…の内容を、
実際にあった別の事件のことを含ませて、
脚色、フィクションに……といった感じでしょうか。

派手か地味か……と問われれば、
地味…な方になる映画、だと思います。

派手なアクション、銃撃、殺傷シーン…は、
ほとんど無いに等しいですね。
１つ、あるぐらいです。

そして……
会話やセリフでは、グロい内容を想像させますが、
グロ映像は無い作品です。…確かｗ うん、無かった…


なので、そういうのが苦手な方も
安心して観れると思います。

でもまぁ、そこで……
好みが分かれるかなぁ？？…とは思いますね。


私はこれ、好きな方でした。
謎解き感……がすごくあるので、
刑事が謎を解きながら真相に近づいていく……を、
一緒に追ってる感じ、で観ていけます。
なので、激しい起伏が無くても、
飽きずに観ていけました。


ちょっと、、、
どの名前が、どれのことだっけ？…って、
なりやすいので 笑、

そこまで言うほど…複雑では無いですが、
２、３度…止めたり戻ったりして、
一応、確認はしたりしました 笑



そんな感じの映画です。
犯罪事件の謎解き…なので、
クライム・ミステリー…でしょうか。

実際の刑事さんから話を聞いて、得たことや
裁判の記録などなど。
当時の記事の訳されたもの…とかを
チラッと読んだのですが、

（え、これが…実際に？？もう映画じゃん！？）って、
そんな感じでしたねぇ。
ホントに ”映画みたいな実話” ですね、基が。


本編を観終わってから、それを読んでみて、

本編の内容は…かなり調べて聞いたことを
可能な限り近づけて再現をしている…感じがしました。

実際の犯人が、かなり知能犯…な感じだった…って
ことなんだと思います。
そしてまた、それに関わった刑事さんも。。。


１つポイントとして
自白から……
犯行が分かるものが出たり見つかったり…でも、
立証出来なかったりすると……ダメなんですねぇ。。。
「秘密の暴露」って、日本では書かれてたけれど。
これ、
（え、そうなんだ、自白で出たのに？）って思いました。
まぁ、
「殺してなくて、
　見てただけだから～運んだだけだから知ってた～」って、
供述変えられたり、
そもそも、
実は自白…じゃなくて、警察の強制、誘導、自白強要で
そう見せかけた……なんてことも日本では過去あったり…

そう単純には、事は進まない…のですねぇ。




あとは、、、
犯人役のチュ・ジフンさん…が、
やっぱり良かったですね。
私が観た彼の演技は「神と共に」に２作と
「工作 黒金星と呼ばれた男」ですね。

それらでは、
小綺麗な、紳士な感じ。
つまりはイケメン感をキープしているｗ見た目、
そして演技…でしたが、

今作では、、、クズですね 笑
話し方や表情も、そして見た目もゲスいです。

これも見どころの１つだと思います☆

刑事役のキム・ユンソクさんは…初めて観たので
他の作品も観てみたいところです。


では、予告動画で御興味持たれましたら、
ぜひ、どうぞ☆

---

では、鑑賞済みの方向けの
ネタバレ含みレビューを
↓

女性の生理のことを…
「オイルチェンジだと黙っていたから…」

これ………なかなかのセリフですよね。

（オイオーイ！！！）って、声出ました。

実際の犯人が言った？？
それとも脚本で思いついて書いた？？

その発想……無いわ、、、無いし、出ないし。

この映画、何が良かったか…って、
刑事さんの信条と情熱と執念……ですよね。

あんな……（例としてあげた刑事の話だけど）
「ある犯罪者を追い続け
　家と車を手放して離婚までしたらしい」

…ってなるほどに、
のめり込んで、社会の為に……やってる人、、、

どれだけ居るんだろうか、、、



日本でも、韓国でも、
過去の事件よりも、今の方で手一杯……で、
バランス良くなんて解決していけないレベル…
だと思うのですが、

正義のため、社会のため………すごいですよね。
身を擲って（なげうって）捜査をする、、、。



あの、検事さんに現場検証を提案した時の…

「あと１３年です、私が定年退職するまで。」
　その２年後に奴は出所し、また人を殺す。
　私はもう、刑事では無い。」


『もし見当違いなら？』
「その方がいい。」
『なぜ？』
「私がピエロになるだけだ。」


そして、
裁判の時の…
「私の経験上、殺人者は
　一度覚えた血の味を忘れません。
　１５年後に出所したとしてまだ５０歳です。
　人を殺す力は残っている。
　二度と社会に出してはいけない。」


熱い、、、
熱くて冷静さを失って、思い込んでもいけないけれど…

この、更生 or 終身刑、、、

加害者の権利ばかりに寄る世界は……
どの国でも、クソッタレ～だっ！

あぁ、もうなんだか書き過ぎたｗｗｗ


あとは………
あの……供述だけで令状取って……

あんな人数動かして、山を捜索……って
出来るんですね、、、ちょっとビックリした☆



あと…
「まずは信じて、最後まで疑うんだ！」
あの、協力的だった刑事さん（チン・ソンギュさん）と
ホワイトボードの前で話していた時のセリフですね。
これ、
好きなセリフでした☆



あ！！
ウォンの円換算☆
常に 0.1 掛けて、一桁下げて考えたら良いんですよね☆
（今更かよ。。。ｗ）
正確じゃなくて、単純に映画観ながら…なら☆
１千万ウォンなら１００万円…………払い過ぎよ！ｗ

え！韓国ウォンと北朝鮮ウォンって…違うのか！
今知りましたよ。。。泣



最近、良く…他国の映画で日本語、
出てくるの良く聞くようになった気がしますねぇ…
今回は「ありがとう」

なんか、、、好き☆笑




さて最後…ですが、、、

あの、
ソウル警察の刑事だった人。
やり過ぎて…今は魚市場の駐車場勤めになっちゃった…

あの人が言ってた、

「事件Ａで捕まるが、君にはＢとＣを自白する。
　君は事件ＢとＣの捜査を夢中でするだろう。
　ところが証拠不十分でＢもＣも無罪になったとする。
　君が信用を失った時、奴は主張するだろう。
　本当は事件Ａも無罪です、こんなふうに。」

ここ。
重要ポイント…と言うか。。。
（あぁ……なるほどねぇ……）って、
ここちょっと一時停止して 笑、納得して観進めました。


でも、ここ。大事だったと思いません？
で、
そういうことを。。。思い付きます！？！？


もし自分が、犯罪を犯すとしてｗ。。。
そんなことを想定しながら……
罪を重ねて、そしてバラバラ殺人、、、、


恐ろし過ぎるっっっっ！！！


そんな感じでした！　　おしまい☆