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【東大生就活体験記① 最終決断は悩みに悩んで納得感を大切に】

執筆者:法学部4年、メーカー内定(職種未定)
主に見ていた業界:メーカー、出版、教育など

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【東大生就活体験記① 最終決断は悩みに悩んで納得感を大切に】
○いつ頃就活を始めましたか?
大学2年生の終わり頃から少しずつ意識をし始めました。就活を始めると言っても、最初は何から始めたらいいかも全く分からない状況だったこともあり、まずは先輩方に就活体験談を伺うことからスタートしました。本格的に動き始めたのは大学3年生の春頃だったと思います。

○具体的に先輩方からどのような就活体験談を聞いたのですか?
同じサークルの先輩数人に、いつからどのような流れで就活を進めたのか、具体的にどのような対策をしたのか、何をしておけばよかったのかなどを伺いました。就活の全体像に関するイメージを明確化できるようになったと思います。

○どの業界・職種を見ていましたか?
幼少期からものづくりが好きだったこと、手触り感を大切にしたかったこともあってメーカーを中心に見ていましたが、「最初のうちからあまり業界を絞りすぎない方がいい」という先輩からのアドバイスもあり、できるだけ幅広く見るように心がけていました。職種に関しては強いこだわりがなかったため、何か1つに絞ることなく見ていました。

○3年生の時、何をしていましたか?
ESを書いたり面接を受けたりと、様々な企業のインターンにひたすら応募しては参加していました。ESは友達と添削し合うようにしていました。同時並行で、自己分析やWEBテスト対策を進めたり、グループディスカッションを練習したりもしていました。特にグループディスカッションに関しては、初めてやった時に全然話についていけず、強い苦手意識があったため、対策に力を入れていました。具体的には、友達数人と一緒に定期的に対策会を開いていたのですが、何度も練習を重ねられたのがとてもよかったです。
また、企業説明会に積極的に参加したり、人事の方にご紹介いただいた社員の方にお話を直接伺ったりするようにしていました。社員の方々と交流できる機会を通じて、その企業が大切にしている考え方や雰囲気に関する理解を深められ、それによって最終的に本選考を受ける企業を絞ることができたように思います。

○モチベーションはどのように保っていましたか?
1年以上就活を続けるとなると、モチベーションを維持するのが難しく感じた時期も正直たくさんありました。特に、自分がやりたいことが全然見つからなかったり、選考に落ちまくったりした時期は自己肯定感が下がってしまい、ひどく落ち込みました。モチベーションが下がった時には、友達と話したり、美味しいものを食べたりと、就活から少し離れて自分の好きなことをすることで気持ちを保っていました。

○就活の軸は何でしたか?
大きく三つありました。
一つ目は、企業理念に対する共感です。
企業が大事にしている考え方や事業に対する自分自身の納得感を大切にしたかったため、企業の価値観や方向性に魅力を感じるか、共感するかは、一つの大きな軸としていました。
二つ目は、社会貢献性です。
自分自身が誰かの役に立てたときに大きな喜びを感じることもあり、どれだけやりがいを感じられそうか、社会の役に立ちそうかは重視していました。
三つ目は、家族への恩返しです。
これから社会人として自立するにあたって、これまでたくさん支えてくれた家族に対して恩返しがしたいという強い想いがありました。「恩返し」と一口に言っても様々な捉え方がありますが、最終的に「自分自身が前向きに働いている姿を見せることでの恩返し」という観点を大切にしました。

○企業の情報収集はどのようにしていましたか?
大事にしていたのはリアルを感じることです。もちろん企業のホームページも見ていましたが、説明会や座談会、インターンに参加するなど、直接社員の方と接する機会をできるだけ持つように心がけていました。新型コロナウイルスの影響でオンラインが中心でしたが、その中でも最大限自分が得た情報から想像を膨らませるように意識していました。

○悩んだことはありましたか?
大きく二つあります。
一つは、「自分のやりたいことは何なのか」です。
私はもともと自分自身のやりたいことが明確にあったわけではなく、特に就活を始めたばかりの時期はずっとモヤモヤとした気持ちが続いていました。この時は、そもそもどんな業界・職種があるのかさえ知らないような状況だったため、「とりあえず何でも話を聞いてみる」ことを大切にして、ひたすら企業説明会に参加したり社員の方に面談していただいたりしました。少しずつ理解が深まってくるにしたがって、自分が興味が湧くこと、湧かないことが見えてくるようになったように思います。
もう一つは、「最終的にどうやって一つに決めるか」です。
大学4年生の春、いくつか候補がある中で最終的にどこに入社するのか、この決断は非常に悩みました。仕事内容に対する興味関心、企業の将来性・安定性、福利厚生、社風、配属先…と観点が様々ある中で、どれを重視し最終的に決定するのかは難しい問題で、友達や先輩方を中心に本当にたくさんの方々に相談に乗っていただきました。悩みに悩んだこと、いろんな人の意見も参考にしつつ最後は自分自身で決断したことによって、納得いく選択ができたように思います。

○内定承諾で困ったことはありましたか?
企業によって選考スケジュールが違うので、ある企業から内定が出たとしても、その内定を承諾するか、そこに決めるかの決断はかなり難しいものでした。
実は、最初に内定をいただいたメーカーの企業は、その時点で一番志望度の高いところだったため、内定を承諾して就活を終えるか非常に悩みました。ただ、他の企業の大半は選考がこれからだったということもあり、「もしかしたらもっと行きたいところが出てくるかもしれない」と考え、就活を続ける決断をしました。内定を承諾した上で就活を続けることもできたのですが、社員の方々に本当に良くしていただいていたため罪悪感が大きく、複雑でしたが内定を辞退しました。
その後、数ヶ月間就活を継続しましたが、最初の企業への未練はずっと残っていました。最終的に別の企業の内定を承諾し、そのまま就活を終えようとしていたものの、ずっとモヤモヤとした気持ちが残ってしまっており苦しかったです。
このままだと後悔すると感じたため、既に辞退していた最初の企業に思い切って連絡し、再度チャンスをいただけないかとお伝えしました。ありがたいことに快諾くださり、最終的にそこへの入社を決めました。辞退してから数ヶ月が経っていたものの、あの時勇気を出して行動して本当に良かったと感じています。

○最初の企業に再度連絡しようと思った決め手は何でしたか?
決め手は「入社した自分をイメージした際に、どれだけワクワクするか、自分らしく働いている姿が想像できるか」でした。
最終的に入社先を決める段階になると、どれが正解なのか分からず、かなり悩みました。そんなとき、私と同様に入社先の決断で悩んだ友達が相談に乗ってくれたのですが、その友達の「どれだけ論理的に考えてもだめだったから、最後は自分の直感を大事にして決断した」という言葉が強く刺さりました。その時、「やっぱり最初の企業で働いていることを想像するとワクワクする」と感じたため、再度連絡する決断に至りました。

○最後に後輩へのメッセージをお願いします。
就活ほど、自分のことを見つめ直す機会はないかもしれません。たくさんの企業から1つを選択することは簡単なことではないと思いますし、迷い苦しむときもあるかもしれませんが、自分が納得いくまでとことん悩んで、後悔ない決断をしてほしいなと思います!皆さんのことを応援しています。

○執筆日
2021年9月6日

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