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父はいつも父のペースで愛を注いでくれる


最近ポテトサラダに凝っているのだと父は笑った

東日本方面の歌旅の時は
ひとり暮らし2年目に入った 父親の顔を 必ず見にいき
何日か 共に過ごす

東北から戻ってきた 午前零時
実家にたどり着いて タクシーを降りたら
リビングに灯りがついてるのが見えた

新幹線で戻って高田馬場で友だちと会って
ごはんしてから帰るからねーと
仙台から電話で伝えたんだけど

父さんは 用意してくれてたんだ

ありがたすぎて 泣けた(←きた!またかよ!)

でも かぼちゃの炊いたのは オレ 苦手なんだよね・・・
前から話してるんだけど ま 父さん好きなんだよね・・・
知ってる^_^

そんなこと考えながら
ひと口食べたら
子どもの頃 よく連れてってもらった
福井の田舎で食べた かぼちゃの味だった

なんか ありがたくてありがたくて
いろんなこと 思い出して
ここでまた 泣けた(←またかよ!)

そんなこんなしてるうちに
奥の寝室の襖が 開いた

「かぼちゃが美味しくなくてごめん
 ポテトサラダは最近凝ってていろいろ試してる
 奮発していい牛肉で肉うどん作ってみたぞ」

ただいま
ありがとう 父さん
今日も 寝過ごさずに 帰ってこれたよ(←あたりまえだろ!)

歳を重ねても
毎日を生きる ということが 苦にならない
そういう 日々であって欲しい
そういう 社会であって欲しい

心から そう思う

だからこそ 
息子として 人として

できることを やるだけだよ

・・・・・


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