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兎がほざく

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ショート•エッセイ、140字以内。毎日投稿、どこまで続く?
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#小説

時が好き 【詩】

時が好き 【詩】

ぼくは時が好きです

戻らなくてよいから
進めなくても進むから
誰だって逆らえないから
時が好きなのです

時はぼくにも流れているのです
もちろんあなたにも

つぎの春だって
もうすぐなのです

bibbidi -bobbidi-boo 【短歌】

bibbidi -bobbidi-boo 【短歌】

召し上がれ金木犀の香りするお茶の呪文はbibbidi -bobbidi -boo

「土」の言霊 山形洋一著 【書評】 

「土」の言霊 山形洋一著 【書評】 

 著者は感染症等の専門家として国際協力に携わる傍らで長塚節の研究を続けている碩学である。

 この書物は長塚の長編小説「土」におけるオノマトペ(擬声語・擬態語)の語彙分析を通じその用例、音韻等の事例を詳細に紹介する。その分析を通じて、長塚とその作品の文学史における位置づけが読者の心象に形成されてゆく。

 わたしはこの著者の実証的プロセスが、『土』における農村の描写と方法的に通底すると感じている。

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兎がほざく🐇512

兎がほざく🐇512

小説を書くということは具体的な細かな作業の積み重ねです。

執筆そのものの他に、構想スケッチ、下調べ、ワープロのレイアウト調整、字数確認、ページ付加、校正、プリンター印刷、発送、など。

手戻りも多く発生します。

そういう作業時間はじつはぼくにはとても楽しいのです。

兎がほざく🐇その136

兎がほざく🐇その136

ぼくは歩くのが好きだ。

独りで歩くのが好きだ。

都会のはじっこを歩くのが好きだ。

考えたり、無心になったり、何かメモしたりしながら歩くのが好きだ。

時には恋人と手をつなぐ想像をしながら歩くのが好きだ。

歩いている時だけは自由な気がするから、歩くのが好きだ。