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短歌集

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和語だけで旧仮名遣いの和歌と、和語以外も入り現代仮名遣いの短歌との両方を収録しています。
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記事一覧

花なれば鏡を知らず 【短歌】

花なれば鏡を知らず 【短歌】

晩春の薔薇よ、
あなたはご自分の魅力に気づいていますか?

花なれば鏡を知らずわりなくも香るがままに薔薇のため息

らうたし 【短歌】

らうたし 【短歌】

通勤の朝、古語による和歌を詠みました。

袖振ればらうたし春陽暮るるまで帯をな解きそ八重桜花

恋に散るため 【短歌】

恋に散るため 【短歌】

ソメイヨシノは東京ではまだのようです。でももうすぐのようです。

かりそめに指触るるまじ桜木の
蕾固きは恋に散るため

「木綿のハンカチーフ」へ 【短歌】

「木綿のハンカチーフ」へ 【短歌】

かつてのヒットソング「木綿のハンカチーフ」について書いた記事を読みました。今の感覚では木綿のハンカチーフをくださいというラストが強すぎるという人もいるみたいです。
そのことを考えているうちに 短歌 ができました。

街の灯は遠く七いろ涙には染まらないからハンカチーフは

広島弁は 【短歌】

広島弁は 【短歌】

わたしの独り言は方言です。何十年経っても抜けません。
はあ春じゃけん、また桜は咲くんじゃけん。
短歌なんて詠まんで、はよう会社に行かんと!

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故郷は人にいはねど独り言広島弁は誰に聞かせむ

近江のほとけきびしくあらず 【短歌】

近江のほとけきびしくあらず 【短歌】

千年ふる衣の裾のさざなみや近江のほとけきびしくあらず

「東京長浜観音堂」という長浜市営の展示会場です。
3ヶ月に一度、会期約1か月間で琵琶湖の北のみほとけを東京で展示しています。
写真はご許可を得て撮影しました。

Au passage fluvial 【詩と短歌】

Au passage fluvial 【詩と短歌】

Au passage fluvial
sous le ciel hivernal,
un voyageur s'arrête
au milieu du clair temporal.

大空を映して青き川端にしばし憩へよ冬の旅人

御井の若水 【短歌】

御井の若水 【短歌】

あけましておめでとうございます
みなさまに幸せの多い年でありますようお祈り申しあげます☀️

年頭の短歌を作りました

空開け年あらたまるあけぼのの光を汲むや御井の若水

ファソラシド 【短歌】

ファソラシド横断歩道の鍵盤が音階鳴らす今日は長調

もういちど修学旅行 【短歌】

もういちど修学旅行 【短歌】

もういちど修学旅行ゆくならば恋のおみくじ当たるふる寺

けもの道 【短歌】

けもの道 【短歌】

まなざしは五分と五分にてけもの道少年二人頬染むるとき

ひらがなのめしあ 【短歌】

ひらがなのめしあ 【短歌】

ひらがなのめしあはよわくなきむしですわってるだけきみのとなりに

白ぎぬの襟 【短歌】

白ぎぬの襟 【短歌】

ゆく秋に錦の袖もかへりみず迷ひはなきや白ぎぬの襟