料理とは「時間の問題」では?(日経新聞2024年1月13日夕刊「あすへの話題」土井善晴を読んで)
日経新聞2024年1月13日夕刊「あすへの話題」で筆者土井善晴氏は、「料理とはいずれ、美の問題だ。」と述べているが、料理とは「時間の問題」ではないだろうか?
「深夜に帰宅して夕食をとるか、シャワーしてすぐ寝るか迷う」とか、「食材を買いに行く時間がない」とか、「買った食材を調理する時間がなくなり腐らせてしまう」とか、「同じくらい忙しい友人を食事に誘うのは気が引ける」とか、「昼休みの1時間で行って、食事をして、戻ってこれる範囲に店が無い」とか、「家で大人数で食事をし、片付けるのにどれ位時間がかかるか?」とか、「調理で出たゴミは誰が捨てて、誰がシンクを掃除するのか?」など。
そもそも、「短い時間でつめこむように食べて」いては「味わった」ことにならないのでは?
「あすへの話題」で土井氏はフランスのことにも触れているが、長期休暇取得が法律で義務付けられているフランスとそうではない日本を同等に論じることができるか?
また、フランスでは労働時間の更なる短縮が行われ、「料理人が厨房を使って試作する時間がなくなってしまった」と聞いているが、「労働者の権利保護とクリエイティビティは両立するのだろうか?」
「そろそろ、暮しを大切にしたい。」と結んでおられる筆者土井善晴氏に深く共鳴・共感し、暮しとは時間であり、「時間を大切にできるシステムはどう作る?」と結ぶ。
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