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「よかった〜、雨降ってないっ!!」。

なんとも喜ばしい言葉だと思うのだが、娘が
修学旅行中の夜中に、急に大声で発した寝言
だという。

同じ部屋だった友達に大ウケしたらしい。

そのことで、家族みんなで笑っていたのだが、
すぐに思いついたことがあった。

「なんか聴いたことがあるフレーズだよね〜」。


ある日の夜中、私は驚いて目を覚ましたのだ。

寝ていたはずの嫁が、

「うわ〜〜〜〜〜っ‼︎」と大声をあげたよう
な気がした。

かなりの、BIG VOICE。

私は飛び起きた。

まだ寝ぼけていた私は思わず嫁に、

「ど、どうしたん?」と声をかけた。

すると嫁は、

「ヤバい、めっちゃ雨降ってんねん!!」

と答えた。

私もその言葉に反応して、思わず立ち上がった。

そして、急いで部屋の窓に駆け寄り、カーテン
を慌ててめくった。

眠い目を擦りながら、窓に顔をできるだけ近づ
けて、外を確認する。


「し〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ん」。


落ち着いた夜。

私は少しの間、何も考えられなかった。

「えっ?」。

なかなか、この状況を把握できなかった。

「んっ?」。

振り向いて、横になったままの嫁に問いかける。

「なあ、雨、降ってないけど?・・・」。


嫁は何も答えない。

「スーッ、スーッ」と、

かわいい寝息を立てているではないか。


「んっ?」

時計を見る。

3時50分。

「う、うそや〜〜〜〜〜ん!!」。

そんな寝言があるのかと疑ったが、

嫁は朝まで目を覚ますことはなかった。


「でもよかった〜、雨降ってなくて・・・」。

というのは、私の寝言ではなく、その時に
思ったことなのだが。

いつも早起きの私には、

時間が中途半端すぎて、

結局、朝まで眠れなかった。


寝言は遺伝するのだろうか?。


(※あなたの素敵な寝言ネタ、教えてください)

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