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再訪と再会

2023/12/12

時刻7:00。
イズミル8日目の早朝、イスタンブールへ。

早速、市内バスを間違って乗車
上りと下りの路線番号が同じなのでわかりにくい…


ひとまずバスターミナルへ到着。
乗り場を確認する為、窓口に問い合わせる。



その便は運休になりました



日本でもあるが海外は特に多い。とはいえ、私は初めての体験だ。
ちなみに運休の理由はよくわからない。
おそらく、乗車人数が少なかったのだろう。

次の便が空いていたので振り替えてもらい、外を眺めながら出発を待つ。

しかし、おかげでダイキ君とイスタンブールの到着時間が重なったので、バスターミナルで合流することに。


午前11:20
やや定刻から遅れてバスは出発

風力発電の巨大なプロペラ
ドライブインで休憩
名の知れぬ街を抜け…
マルマラ海を越えて…



定刻通りイスタンブールに到着。




とはいかない…


最安のバス会社を選んだのだが、そのせいか、尽く予定が遅れる。

時刻18:30。
結局、1時間遅れでバスターミナルに到着。

「いやぁすいません…!」

待たせてしまったダイキ君とも何とか合流し、再会を喜びつつ宿のある市内中心部へ。

市内はトラム(路面電車)が多く走り
移動もスムーズ


1ヶ月半振り、2度目となる街並み。
さすがに懐かしいとまではいかないが“帰ってきた感”がある。

ダイキ君も途中ジョージアやアルメニアに入国しつつ、それでも延べしばらくトルコに滞在しているが、イスタンブールは今回が初。
彼は誰もが必ず訪れる場所も行ったり行かなかったりとマイペースで、その肩の力が抜けた旅スタイルが羨ましい。

私達はトラム乗り継ぎを止め、散歩がてら宿まで50分かけて歩くことにした。



「アルメニアに良い宿があるんですよ」

「マルディンで子供に石投げられて…」

「ブルガリアって何か評判聞いてます?」


約40日間、別々だった間の出来事に会話は止まらず。
お互い長距離バスの疲れなど感じさせない、息もつかせぬ言葉のやり取り。

3Kmの道のりなどあっという間。



ではなかった



宿まで残り数百メートル。
待ち構えていたのは、首が痛くなりそうな、見上げるほど急勾配の坂道。

「ハァ…ハァ…」

それまでマシンガンのようだった会話がピタリと止まり、途端に汗が流れ出す。


「いやぁこれ…俺一人だったら無理っす…」

ダイキ君が冗談交じりに呟く。
気持ちはよくわかる、それだけキツいのだ。


すでに陽が沈み、アンティーク店が立ち並ぶ裏路地を「もう少し、もう少し…」と地図を見ながら励まし合い、ようやく宿に到着。

ガラス窓からは共有スペースの明かりが夜道を照らしつつ、中の様子をくっきりと映し出している。

そこを覗くと、


「おぉっ、ユウヤ君!」


前日入りしていた彼も私を見て挨拶を交わし、タイ首都バンコク以来、5ヶ月振りの再会にお互い周りも気にせず盛り上がった。



その夜、私達は最安のワインを買って、宿の外で乾杯する。
ダイキ君とユウヤ君は初対面だったが、すぐに馴染んだ様で一安心だ。

そして3人での旅話は尽きない。

あっという間に日付を跨ぐ時間まで進んだ頃に、一目でわかるロングヘアの人影が近づいてくる。


「ハザー!」


夜勤でこれから出勤という彼はすぐに気づき、握手とハグをして再会を喜んだ。




これで皆揃った



ハザーは仕事に戻り、私とユウヤ君は時間も忘れて話し込む。

話し込む。


ひたすら話し込む。



そこに、いつの間にか場所を離れていたダイキ君が戻り、一言。




あの〜、5時なんでそろそろ寝ますね




私達は本当に時間を忘れ、まさか夜通し朝まで話し込んでいたのだ。

大学生のユウヤ君と、大学生みたいなノリのオッサンな私。
ダイキ君が声掛けが無ければ、私達は朝日が上るまで止まらなかっただろう。



そんな再訪と再会の街
イスタンブール


最高の初日

2023年3月から世界中を旅して周り、その時の出来事や感じた事を極力リアルタイムで綴っています。 なので今後どうなるかは私にもわかりません。 その様子を楽しんで頂けましたら幸いです。 サポートは旅の活動費にありがたく使用させて頂きます。 もし良ければ、宜しくお願いいたします。