酒森

東京在住、東京港でトレーラーを転がす輪っぱ回しの女。高知県と日本酒とカツオをこよなく愛…

酒森

東京在住、東京港でトレーラーを転がす輪っぱ回しの女。高知県と日本酒とカツオをこよなく愛する53才。釣り好き。このたび高知県への移住を決意しました。

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  • 高知県移住大作戦

    東京の輪っぱ回しが、53才にして高知県に移住を決意、新規就農を目指します。今後は現在進行のリポートをお届けします。

  • 紅茶のある風景

最近の記事

高知県移住大作戦 10

〜宿題編〜 インターン採用(仮)していただいた高知県中土佐町の小田々農園さんは、なかなかのスパルタ方式だ。行く前から次々と宿題が課される。 ビジネス書 最初の宿題は「売上最小化、利益最大化の法則(北の達人コーポレーション代表取締役社長 木下勝寿著)」を、読んでから農場見学・体験に来ること。 すぐに購入して読んだ。 それに対する私の答えは、 青果を販売するための広告として、その素材を使った「ちょっとお手軽便利に使えて冷凍だから腐らない加工品」を名刺代わりに量販店に置か

    • 高知県移住大作戦 9

      〜調査編〜 有楽町国際フォーラムのイベントで小田々農園さんとご縁が繋がったけれど、お互い初見でまだお互いを知らない。 とりあえずお試しで一度来てみればと提案された。期間も時期も自分で決めて良いと。 待ってました! どちらにせよそのつもりで、すでに職場にも話してありますし、1ヶ月休むと伝えてあります。1ヶ月間参ります。スタート日時はまた後日相談しますので、よろしくお願いします。 小田々農園さんは高知県中土佐町にあるそうだ。 中土佐町って… 漫画「土佐の一本釣り」でも有名

      • またいつかどこかで

        友達に会ってきた。 たま〜にしか連絡しないし、たま〜にしか会わないけれど、ずっとつながっている。 住んでるとこは、デンマークと群馬と東京。 仕事は、3人の子供の子育て(そして最近また大学に通っている!)と陶芸家と輪っぱ回し。 年齢も出身地も学校もバラバラだし、同じ会社に勤めていたわけでもない。ネットで知り合ったわけでもない。 なんだか引き寄せられたのでしょうね。 今日久々に会って、3年半ぶりと10年ぶりくらいかな。ほんのちょっとご無沙汰くらいな感覚だった。 現地集合で楽し

        • 高知県移住大作戦 8

          〜調査編〜 小田々さんは、レッドオーシャンとブルーオーシャンの話もしてくれた。 レッドオーシャンとは、簡単に誰でも作りやすいためライバルが多く、市場価値や市場価格が低い作物。ブルーオーシャンは、高度な栽培技術や保存技術が必要で新規参入の壁が高いため、ライバルが少なく、市場価値や市場価格が高い作物。 レッドオーシャンに突っ込んではいけない、ブルーオーシャンでやるのだ、と。 それが農業の業ということだ、わたしはその栽培技術も保存技術も持っている。 そして、本当はここに来る前に

        高知県移住大作戦 10

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        • 高知県移住大作戦
          10本
        • 紅茶のある風景
          1本

        記事

          高知県移住大作戦 7

          〜調査編〜 有楽町国際フォーラムで開催された「新・農業人フェア」では、一直線に黒潮町のブースへ。 黒潮町に移住したいと考えています、黒潮町で新規就農したいです、私は53才ですが55才までは行政支援を受けられるのですか? まぁ、こんなに直球ストレートではないけれど、お訊きしてみた。 黒潮町のブースにはお二人の男性がいらして、若いほうの方が主に対応してくださった。彼も移住したクチで、地域おこし協力隊なのだそうだ。 朗らかにお話ししてくれる若い彼に反して、スーツを着た黒潮町

          高知県移住大作戦 7

          高知県移住大作戦 6

          〜調査編〜 心は決まった。 高知県に住んで、中型の日本犬を飼い、通年美味しいカツオを食べて、農業を生業にするのが理想。うひゃ!なんて贅沢な生活だろう! そして、目標を設定してそれを目指すなんて人生初の試みだ! まったくの手探りなので、あらゆることを並行して調べに調べまくった。 農業の求人、空き家バンク、行政の支援、街の様子や規模や特産などなど。。 農業の求人はあるにはあるのだけど、意外なことに思ったよりは少なかった。 行政の支援は、新規就農に関しては50代は対象外がほと

          高知県移住大作戦 6

          高知県移住大作戦 5

          〜心の出発編〜 番外の3 京都府宮津市のNOCO船長が、何もないところからバリバリとカタチにしていく姿を目の当たりにし、私は気づいた。 親元を離れたことで、それだけで「大人ってなんて素晴らしいの!」なんて思っていたけど、私は巣立った時の雛のまま、何も成長していなかった。そのまま何もがんばらず四半世紀を過ごし、それはそれで幸せだったけれど、「大人」ってそういうことじゃない、自分でこうしたいと思ったことをちゃんとカタチにしていくのが大人なんだ。 私と妹をいじめていた母は、それ

          高知県移住大作戦 5

          高知県移住大作戦 4

          〜心の出発編〜 番外の2 つづき 京都府宮津市に数日滞在し、釣り三昧飲んだくれ三昧を目論んでいたのが、10月の寒暖差にやられ体調を崩し半分くらいしか満喫できなかった〜、残念。。 そんな中でもNOCO船長の船には乗せていただきましたよ。釣ったお魚を夕食にお料理していただき、いつも自分で料理しているからことさら嬉しかった。 「風の谷のお宿 よっこら諸島」は宮津市の山中にありながら海もすぐ近く、古民家を改装したお宿は母家側が食事処&BARの「ヤポネ島」、離れ側には宿泊のお部屋と

          高知県移住大作戦 4

          高知県移住大作戦 3

          〜心の出発編〜 番外の1 次の本編にいく前に、ちょっとしたスピンオフを。ちっぽけな誇りから移住という大イベントに繋がる話です。 私の愛車は直近3代が4人乗りピックアップタイプの軽トラで、三菱→ダイハツ →三菱です。 初代の三菱は「銀ちゃんこと銀三郎」、シルバーの三菱。 銀ちゃんが17歳のご老体となり、三菱は現行車がなかったため、次のダイハツを新車で買いました。 このダイハツ(名前ナシ)がねぇ〜、気に食わなくて。 三菱は造りが頑丈なトラック、サスペンションも硬くてガツンガツ

          高知県移住大作戦 3

          高知県移住大作戦 2

          〜心の出発編〜 私と妹は母親にいじめられて育った。 母は内向的で友達がなく、家庭内で弱い者いじめをする人だった。暴力もたびたびだったが、ネグレクトではなく、それよりも精神的なダメージを与えようとする陰湿な人だった。 褒められたことは一度もなく、良いことも悪いことも否定されるので、私の小学校低学年の通知表には「良いこと悪いことの区別がつかない」と何度も書かれた。私はもちろん悪いことをしてやろうなどとは思っていない。教わってないからわからなかったのだ。 でも子供は他の世界を知ら

          高知県移住大作戦 2

          高知県移住大作戦 1

          〜心の出発編〜 東京から高知県に移住することを決めました。 理由は高知県が大好きだからです。移住して暮らしたい。一番の理由です。 高知県に来たことのない人はぜひ一度訪れてみてほしい。 酒飲みで人懐こく、そして真面目な高知ケンミン。地元民とヨソモノの壁がなく、自分に良いこと・あなたに良いこと・みんなに良いことの壁がない。 高知県のキャッチフレーズ「高知県は高知家、みんな大きな家族やき」、これを考えた人は凄い!正に言い得て妙。納得。 そんなわけないじゃ〜ん、それこそヨソモノへの

          高知県移住大作戦 1

          #私の仕事

          私は輪っぱ回しです。雲助と言ったりもしますね。流れる雲のように、あちらこちらへと移動するのがお仕事だからです。つまり運転手です。 一番最初は、高校を卒業して普通免許を取得、若葉マークをつけて4t車に乗っていました。(普通免許で5t未満までOKだった)今から30年前のことです。当時は女性ドライバーを採用している会社がほとんどなく、何軒の運送会社に電話したことか…。けれどそれより、普通免許取得2ヶ月目の初心者をよく採用してくれたものだと、今思えば頭が下がります。 女性ドライバ

          #私の仕事

          朝の紅茶

          私の家は貧乏だ。 周りの家がことさらお金持ちなわけではない。こじんまりとした二階建てが並ぶ住宅街で、うちだけがぽこんとへこむ、古い借家のような小さい家。もちろん内情も、見た目通りだ。 中学生にもなれば、私だって見た目が気になるお年頃。毎日朝シャンして髪を丁寧にブローしても、家の見た目はどうにもならない。そのうえ私の両親は晩婚で、友達の親より歳もいってるし、私に着せる服も古ぼけたセンスのものばかり。親戚からのお下がりもあったりして。正直なところ恥ずかしかったりする。 同級

          朝の紅茶