7月18日の日記『茄子で死ねない』
痛いと思い始めてようやく指を見たらトゲが刺さっていて、茄子だと思った。旬だからと調子に乗った茄子。抜こうとしても、もう皮膚の下に沈んでいてクソと思った。爪で肉を押して出そうとすると、往路をそのまま戻ればいいものを、少し角度をつけて新たにまわりの細胞を壊しているようでさらに痛い。だいたい茄子のトゲがそんなに丈夫なの、変じゃないのか。痛い。トゲの端が出てくる気配はないまま、ただ傷つけられた皮膚から組織液が出てきて粒になる。小さい頃、トゲが刺さって抜けなければ、トゲは血液に乗って