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5月14日(月) アンコール・ワットの朝陽を追いかけて

カンボジアといえば絶対に外せない、むしろ多くの日本人にとっては唯一といってもいい観光地がアンコール・ワットではないだろうか。わたしも例にもれず、せっかく来たのだからと息巻いて観光の計画を立てた。

その結果、アンコール・ワットの朝日を拝むために朝4時起き。あたりはまだ暗いので朝というか夜である。朝食をお弁当にして持たせてあげるからねと言われたのでホテルのフロントに向かうと、スタッフは仮眠をとっていた。これが仕事とはいえ、申し訳ない気持ちで起こしお弁当を受け取ると、今日と明日チャーターして遺跡を案内してくれるトゥクトゥクに乗り込んだ。

アンコール・ワットに行くには、遺跡のかなり手前にある売り場でチケットを買う必要がある。2日間だけだけど、3日通し券で62ドル。去年かなり値上がりしたようだった。

1組しか並んでいない窓口に並んだものの、もう10分は待っている。どうやら前の中国人の方がなにかずっと主張しているようだった。結局チケットを手に入れるのに15~20分ほどかかり、またトゥクトゥクで走り出す。

ようや到着すると、参道の前に着いた時点で辺りはすでにピンク色と水色の混ざった朝焼けだった。事前によく調べもせず朝焼けを見るポイントもわからなかったわたしは、見かけた日本人が進むほうについていったりしながら、参道の手前でしばらく写真を撮っていた。

次々と参道を渡っていく人の波を見て、中に入るのが正解なのではとようやく思ったわたしは、濠をわたり遺跡の内部に足を踏み入れた。

すると、見たことのあるアンコール・ワットの姿が現れたではないか!

そうか、ここまで入ってくるべきだったか......と、もう日が昇ってしまったあとも写真をかなりの間撮り続けていた。

朝陽を迎えてかなり目的を果たしてしまった感はあったけれど、きちんと遺跡自体も見なければ。見所もロクに知らない奴が何をいう、という声が聞こえて来そうだが、世界遺産検定2級を持っているくらいには遺跡好きである。

そしてアンコール・ワットは、やはり期待を裏切らないクオリティであった。わたしはレリーフのひとつひとつに感動し、何枚もシャッターをきっていく。

すっかりクタクタになってしまったが、この時点でまだ朝の7時。この後にはまだ5つほどの遺跡が控えている行程だ。トゥクトゥクに戻って朝食を取ったのち、次の遺跡へと出発した。

到着したのは、アンコール・トムのバイヨン。実はアンコール・ワットの名前ばかり有名だけれど、ここは周辺に数多くの遺跡が残っていて、世界遺産にもこれをまとめて「アンコール遺跡群」として登録されている。

表情がけっこう面白かったりする遺跡の像たち。もうすっかり日差しと睡眠不足で参ってしまっていたこともあってこの日は行程を減らし、アンコール・ワット→バイヨン→タ・ケウ→タ・プロームと4つの遺跡を回ってホテルへ戻った。

ホテルへ着いたのは昼の12時すぎ。これだけ歩きまわったのに、まだ12時!? 信じられないほどの疲労を感じ、夕方まで死んだように眠っていた。

少し体力も回復した夜は、カンボジアにきて初めての洋食をご馳走になり、おいしいジェラート屋さんも教えてもらったりした。

明日は夕陽を見に行く。どうか晴れますように!

もしいただけるなら......都心までの交通費にさせてください......