理科フリースクール マイム

学校以外を選択した生徒たちが、「実験、モノづくり、プログラミング」など好きなコト、モノ…

理科フリースクール マイム

学校以外を選択した生徒たちが、「実験、モノづくり、プログラミング」など好きなコト、モノでとことん向き合う居場所です。

最近の記事

小さな空間、所属するクラスを替えられる制度設計

標準的、同調的、というものが時に子どもの心身に強いストレスとなります。集団不適応は、集団と個の相克ストレスから生じます。(中略)日本の教育環境に小さな空間がいくつかあるとどれだけ多くの子どもが救われるかと常に考えます。多様性をもって成長発達する子どもたちのために、学校という建物自体も多様性を守り育てる新たな視点が必要だと感じます。 子どもたちの教育にとってより良い体制を求めて柔軟に変化できる体制が必要でしょう。 例えばですが、しかるべき理由があれば、所属するクラスを替 えら

    • こだわり行動への支援と対処方法

      青色こだわりをに目をつける 白石正和氏(宮城学院女子大学教育学部) 青色のこだわりに目をつけて、すべてを青色に統一した・・・スタッフが青色シャツ、青色ネームプレート、青色スーパーボール、マリンブルーのパズル、青色クレヨン、青色コップに入れた青色スライムを用意した。 青色教材を用いた課題・・・内容と順番を説明して、終わる時間も伝えた。「これでいいんだね。次は何かな?」とすべての課題に対して意欲的に取り組み、やり遂げ、達成感と満足感が得られた。 パニック回避の策・・・イライ

      • 自然な配慮とは

        当たり前の配慮を当たり前のように行う。当たり前でない配慮や不要な配慮は行わない。篠山大明氏(信州大学医学部) なぜか登校できた一年・・・とにかく担任の先生が良かった。信頼できる、ちゃんと変わってくれる。 相性のよさ・・・何か伝えるときは、ややこしいことは言わずに、合理的な理由をシンプルにはっきりと伝えたので、子どもが分かりやすかった。 登校できた理由・・・子どもが何を求めているかをよく理解し、求めることはできるだけ応じ、逆に配慮を求めないことは余計なことはしない。特別扱

        • GRITやり抜く力***

          達成を得るには2つの「努力」が必要である。 才能×努力=スキル ⇒ スキル×努力=達成

        小さな空間、所属するクラスを替えられる制度設計

          恐れと独創性

          引用:科学入門名著全集9 砂鉄とじしゃくのなぞ p.p.100-101  板倉聖宣 国土社 1991 人からばかにされるようなことだって、考えたり、しゃべったりできるようにならないと、科学の研究というものは進歩しないのです。 科学の歴史をしらべてみると、すぐれた科学者たちだって、ずいぶんひどい考えちがいをしたり、ばからしいようなことを考えたことがあるということを知って、わたしは自分がまちがえるのがあまり気にならなくなりました。「とんでもないまちがいをするのはらないことを自

          「性格の強み」と「才能の強み」

          「性格の強み」が4つ(好奇心、知恵、感情のインテリジェンス、パーソナリティ)と、「才能の強み」が4つ(音楽性、創造力、運動能力、知性)の計8つである。 「強みを伸ばす自分の能力を、子どもがどうみなすのか」「強みを活かす方法を、子親からどう学ぶのか」「強みを築き、応用する能力を、子どもはどう内面化するか」であるの4つの戦略だ。 1 「しなやかマインドセット」を持つ 子どもは親のあなたからマインドセットを学ぶ。人間は生涯にわたって、失敗という体験を継り返すが、何かに挑戦して失敗

          「性格の強み」と「才能の強み」

          粘土のかたまり

          あなたの目の前に、粘土のかたまりがあるとしよう。 そして、しばらく時間を使ってその粘土でわが子のかたちをこしらえる。 あなたの目の前にあるのは、一部が美しいかたちに仕上がった像である。それがあなたの子どもの強みだ。ところが、まだ途中か手つかずの部分もある。それが、あなたの子どもの弱点だ。 粘土でできたお子さんの姿の強みと弱点の部分に、実際のお子さんの強みと弱点を当てはめて下さい。「さて、お子さんが幸せで充実した人生を送るた めに、あなたは目の前の粘土の像をどうしますか」

          忍耐強さの大きな影響

          ポジティブ心理学から見た親子の発達支援 島井哲志・久保信代 最近の研究では、メルボルン近郊の中高生を対象として、強みに基づくペアレンティング(子どもの強みを子どもが活用するように親が働きかけること)と学業成績の向上の関係を分析しています。 親から強みを指摘され、それを活用することを勧められているか、また、強みに基づくペアレンティングの程度を評価し、これらが自分の取り組んでいることへの熱心さと、始めたことを最後までやり続ける忍耐強さという要因に影響を与え、成績向上につながる

          親が子どもの強みを見つける三つの要素

          ポジティブ心理学から見た親子の発達支援 島井哲志・久保信代 Waters は、親が子どもの強みを見つけるために役立つ、三つの要素を示しています。すなわち、①上手にできる(得意)、②楽しんで行う(熟意)、③積極的に行う(頻度)です。この三つが揃っていることが、強みには必要です。強みは、その子が、上手であり、熱心に、しかも頻繁に行うことなのです。これらの要素があることを確認すれば、見せかけだけの強みを子どもに押し付けることがなくなるのです。 Waters は、よくたずねられる

          親が子どもの強みを見つける三つの要素

          「強み」を活かす

          子どもと家族の「強み」を活かす発達支援 黒木俊秀 スウェーデンの環境活動家、グレタ·トゥーンベリさんは、自分がアスペルガー症候群であることを誇りに思うと述べています。アスペルガー症候群だからこそ、大人たちに遠慮せずに二酸化炭素削滅について思いの丈を訴えることができるというのです。彼女の主張を初めて聞いた時、それまで発達障害者の「弱み」と思っていた特徴ー 場の空気を読まないことや協調性が低いこと|が、実は彼女にとっては「強み」でもあることに気づかされました。 特別支援教育の専

          子どもの安心・安全

          コロナ禍における子どもの暮らしの安全・安心 清水由貴 公正世界信念とは、「人々が受けるに値するものを受けている世界」を指し、公正世界信念とは、我々が公正世界に生きているという信念のことを意味します。このような信念を持っている人は「世界は公平であり、人はそれぞれに見合った賞罰を受ける」「努力すればむくわれる世界だ」「良いことをした人には良いことが起こり、悪いことをした人には悪いことが起こる」と考える傾向があります。このような公正世界信念に基づく考え方は、現在のコロナ禍でも見られ

          誉めることの持つ意味

          誉めることの持つ意味 篠山大明 自主的に継続するためには、勉強の必要性や面白さを理解することによって得られる本人のモチベーションが必要です。誉められたときの方が、誉められた喜びと同時に達成感を覚えやすく、本人のモチベーションにつながりやすいのかもしれません。しかし、自閉スペクトラム症がありこだわりが強い人の場合は、不適切な褒め方が、謝った目標設定につながりやすいように思えます。C君自身の喜びを私が共有するような褒め方でした。目論見のない称賛が、あのまんざらでもない表情につな

          誉めることの持つ意味

          ウイズコロナと教育格差

          ウイズコロナと教育格差 前馬優策  社会経済的背景指標(SES)とは、世帯収入や保護者の学歴を一元的に捉える指標であり、大まかにいれば、SESが高ければ高収入高学歴の世帯であり、低ければ低収入低学歴であることを示しています。社会関係資本とは、他人に対して抱く「信頼」、お互い様意識に代表される「互報酬の規範」、人や組織間の「ネットワーク」のことをいう。子どもが持つ社会関係資本によって、学力格差を少しは縮小できるかもしれないということです。 教育と医学 2021年1・2月号「

          ウイズコロナと教育格差

          校則

          校則という桎梏 内田良  モダンの学校空間は、フーコーが描いた規律訓練型のパイプティコンに喩えられる。囚人(生徒)は、中央の監視塔から(教師に)監視され続ける。監視され続けた結果、囚人は監視塔からまなざしを自分の内面に取り込むことになる。生徒のためあるいは学級や学校のために必要な正しい解として、校則が適用されている。だからこそ、避難にさらされながらも今日なお学校に根強く残っているのである。理不尽な校則は、けっして消滅していない。それどころか、強化あるいは拡張しているようであ

          我が家が文化をつくる場

          新しい生活様式における学校と学び 汐見稔幸  使用価値よりも存在価値を大事にする(高く売れるとかではなく、善くあること自体が価値とする価値観)ことを人間らしさとする完成を人間は長く持ってきた。文化にこだわること、手間暇かけていいものを造ること自体が人間の感動、喜びなのだということを身体で感じるような育て方が大事になっていきます。大事なのは、我が家を文化をつくる場にするという決意です。家庭を消費する場から生産もする場へ。それが子どもたちが今求めているものだと思います。 教育

          我が家が文化をつくる場

          地産地消がいいよ!