忍耐強さの大きな影響
ポジティブ心理学から見た親子の発達支援 島井哲志・久保信代
最近の研究では、メルボルン近郊の中高生を対象として、強みに基づくペアレンティング(子どもの強みを子どもが活用するように親が働きかけること)と学業成績の向上の関係を分析しています。
親から強みを指摘され、それを活用することを勧められているか、また、強みに基づくペアレンティングの程度を評価し、これらが自分の取り組んでいることへの熱心さと、始めたことを最後までやり続ける忍耐強さという要因に影響を与え、成績向上につながること、そこでは忍耐強さが大きな影響を与えることを示しています。
教育と医学 2021年5・6月号 子どもと家族の「強み」を活かす発達支援