校則

校則という桎梏 内田良 

モダンの学校空間は、フーコーが描いた規律訓練型のパイプティコンに喩えられる。囚人(生徒)は、中央の監視塔から(教師に)監視され続ける。監視され続けた結果、囚人は監視塔からまなざしを自分の内面に取り込むことになる。生徒のためあるいは学級や学校のために必要な正しい解として、校則が適用されている。だからこそ、避難にさらされながらも今日なお学校に根強く残っているのである。理不尽な校則は、けっして消滅していない。それどころか、強化あるいは拡張しているようである。生徒はそれらの校則を守るべきだと考えるのだとすれば、危機はかなり根深いように思える。

教育と医学 2021年1・2月号「新しい生活様式における子どもの学びと育ち」より

コニーの引用:https://www.pinterest.co.uk/pin/376472850098770876/

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