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【自己紹介】読書に魅せられて、独自のキャリア的戦略を編み出しました。

皆さん初めまして、ROMRAM(ロムラム)と言います。今はITベンチャーの支社長をしています。

noteを始めてみました!やっと。3年ほど前から「はてなブログより流行りはnoteやぞ!」と周りから言われていたにも関わらず遅すぎだぜ・・とほほ

まぁ無理なく継続的にUPしていこうと思うわけです。今回は自己紹介がてら愛してやまない読書の魅力を語りたいです。

(まあまあ、ちょっと見て行ってよ)

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1.振り返ると中途半端マンじゃん!

学生の頃から自他ともに認める飽き性で、興味を持ったことはとりあえずあれやってこれやってしてみるけど、また次の瞬間には別のことに興味が出てきて何事も中途半端に終わることが多かったです。

小学校6年間の習い事だけでも、ソフトボール、サッカー、テニス、塾、スイミング、空手、体操とコロコロ変わってました。笑

唯一中学では、バスケだけ”ギリギリ”3年間続けることができました。まあそれも女の子にモテたというのと、チームの中では上手い部類だったのと、純粋にバスケ楽しい!が入り混じった結果でした。

高校は和歌山にある進学校に行きましたが、そんな多動性マンが勉強一筋できるわけがなくて、一番やってはいけない参考書&文具マニアになって第一志望に落ちました。━━━1年の頃から遊びもせず、まあそれなりに頑張ってはいたけど興味ないから全然身につかんもんだねぇ

大学でも”興味コロコロ”が発生し、簿記、漢検、英検、色彩検定、インテリアコーディネーターとか「どういう基準なん?」という資格群を受験した結果、一番取りたかったインテリアコーディネーターを落としました。

その後、大学暇すぎたので研究の傍らで古着の転売してみたり、学生団体や採用コンサル事業を立ち上げてみたり、難波ハッチで行われる服飾コンテストのカメラマンになったりしていました。

そんなこんなで出来上がった私は、

色々知ってるけど何事も70点止まりの中途半端マン

でした。

大学受験に落ちたり、未経験でいっせーのでスタートした勝負(大学の単位とかゲームとか)で負けることも多く、次第にコンプレックスとなっていきました。━━━何か1つでも絶対誰にも負けない!というスキルも知識もないというコンプレックス

当時、けん玉の世界championを見て「けん玉でも何もないよりは全然いいよなー」と思ってました(ただただ失礼)

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2.凡人が出会った言葉

そんなコンプレックスは誰に打ち明けるわけでもなく自分の中で悶々と持ちながらそれでも何かに特化して突き進む能力はなく、そうする気もなく、

ただ、

成長したい!という気持ちだけずっと持ってました。

大学2年生の終わりころ暇を持て余していた私は次の関心テーマを探していて、先輩がエンカレッジという就活支援をしていた縁で暇つぶしがてら就活をすることにしました。

━━━この多動性を直さないと”社会人として”まずいんじゃないか?

就活をして、色んな人事の話を聞いてそう感じることが多かったです。どこの会社でも1つの特化したスキルを持っておく方がいいと言われたし、今までで一番力を入れたこと、いわゆるガクチカなんてものは無かったからです。

一方で、早期から就活をしていたこともあって型通りじゃない企業にも出会いました。ポテンシャルをみる会社です。私はガクチカがある人、言われたことを正確にやる人という軸だと最弱なのですが、どうもベンチャー企業からは引き合いが多いことも分かってきました。

それでも全体で見るとインターンに落ちることも多く、社会が正しいのか私の進む道が正しいのか・・と悩んでいた時のことです。

本を読むことが高校生の頃から好きだったので、息抜きに就活帰りに書店で読んでいた本の中で、今後人生を大きく決める一言に出会いました。

━━━1個のことで100点取る必要はない、10個の分野で10点ずつとれば100点になる


よくある運命的な「ビビビッ!!」を感じたわけではなく、その時ほほーん、くらいに思ってたのですが、なんだか頭の中に不思議と残る言葉で、色んな場面で思い出して納得感がじわーと染み渡るようになりました。

それから私はこの、「ちょい噛み戦略」をあらゆる選択の軸にするようになりました。

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3.ちょい噛み戦略とは何か?


ちょい噛み戦略と言っているのは、1つのことを極めるのではなくいろんなことに片足突っ込んで、物事を平たく薄く理解していく戦略です。

ちょい噛み戦略を実践するには、2軸が必要です。

【あらゆる知識をインプットする】
・どんなことでも自分の知らない知識/経験は飛び込むこと
・人の話は何事も興味を持って全て吸収すること
【知識をアウトプットする】
・学んだことをどう使えるか考えたり、具体事例を調べる
・人やSNSにアウトプットして思考を整理する

簡単に図式化したもの

そしてちょい噛み戦略は幾つかメリットがあります。

1つは、誰とでも最低限の会話ができること
2つは、複数を横断しないといけないインシデントにめっぽう強くなること
3つは、未知の領域で一手を見つけることができること

1つは、誰とでも最低限の会話ができること

あるテーマについて知識が全くないと一方的に聞くだけになってしまいます。もちろん聞くこともインプットなので大事なのですが、相手には面白い示唆を出すことができなくなってしまいます。

例えば、医学領域で半側空間無視(USN)という言葉があります。

これは右半身不随の場合、視覚的には左側が見えているにも関わらず、左側を認識することが難しくなる症状のことを指します。

患者はご飯を普通に綺麗に食べているつもりでも、脳が左半分を認識できていないので左半分のご飯だけ残ってしまうのです。

「そんなの医学関連の専門学生か仕事をしている人じゃないと知らないぞw」と言われます。でも知っていることで追加で「こういう言葉は知ってる?」とか「興味あるなら今後業界セミナー招待しようか?」と声をかけてもらえます。

それによってまた知識をインプットできる機会を入手することができます。

もう1例をあげると、物理学領域だとひも理論という物議を醸している新興理論があります。

このひも理論の目標は素粒子の基礎理論、統一理論です。

素粒子とは自然界の基本粒子ですが、普通は空間を動いている「点」だと考えられています。それを一次元的に広がった「ひも」で置き換えようと言う考え方がひも理論です。

この理論の何がいいかというと、現在は特にミクロな世界での重力の理論にはうまい理論がないんです。

弦理論以前の物理学だと、物質の最小単位は素粒子という大きさのない点粒子であると考えられてました。

しかし、点粒子の場合、粒子間距離が0のとき、相互作用が無限大になってしまうという問題点があり、一般相対論で記述される重力相互作用をミクロなスケールで記述するには別の理論が必要だと考えられた。

そういった矛盾を解決し、ミクロな世界に物凄い重力があるような状況を物理の理論で調べられるようになる可能性を秘めているのがひも理論です。

単純に言うと核物理学者が提唱している理論に矛盾あるから、それを仲裁する新しいメンバー(理論)を探そう!ということです。

これはひも理論のほんの断片です。専門家からするととんでもなく一部です。

でも物理学テーマにこんなのがあるんだなと基礎的なことだけでも知っていると物理学好きな人とぐっと距離が近づきます。更に追加で知識を教えてもらって、また別の方とより高度な議論ができるという好循環に繋がります。

これが1つ目のメリットです。

2つは、複数を横断しないといけないインシデントにめっぽう強くなること

私は採用人事、法人営業、アライアンス開拓、カスタマーサクセス、オンボーディング、新規事業、支社長業務、コンサル、PRチームを新卒からぎゅぎゅっと経験しました。

なので、どんな企業でも必要とする基礎的な業務を理解することができました。また、横断的に理解することで部署同士の繋がりが分かり、会社として発展していくために重要な横ぐし的な思考が強くなりました。

横ぐしで理解していると、各部署が部分最適になってしまうリスクを横断な視座を持って、全体最適になるように導いたり、1部署だけで解決できない課題を他部署にヘルプを投げたりできます。

規模が大きくなると部署単位でどうしても部分最適が生まれてしまうのでその潤滑油として活躍することができます。

これは会社以外でも同じです。相撲と野球は全く違うスポーツでなので、それぞれのプロが楽しさについて議論すると二進も三進もいかなくなると思います。

でも相撲も野球もしている人が双方の視野から合いの手をいれることで双方から納得が得られて上手く調整を進めることができます。

世の中が複雑化していてあらゆる事象がマイクロ化していく中で、どこにでも適応できるカメレオン的なワイルドカードはさらに重宝されるようになると思います。(大富豪でジョーカー来たら熱いですよね)

3つは、未知の領域で一手を見つけることができること

未来志向で新規事業を考えたり、課題について議論をしていると誰も知見がなく誰も分からないことって必ず出てくると思います。

原発を止めた方がいいのか、社会人はどういうキャリアを歩むべきか、新規事業でどういう事業をするべきか、新しいマネジメント手法とは何か━━━

職位が上がり、業務が経営に近くなってくると、一問一答で回答できるような簡単なお勉強的事象は少なくなってきます。

そういった未知の課題を解決するために全く別の領域の知識を応用できたり、まず何から調べればいいかのアクションを考える助けになるわけです。


別の領域の知識の応用例としては、たとえばこんなのがあります。

内閣総理大臣になるとちょっとした一言が揚げ足をとられて解散に追い込まれてしまうので、発言や行動において色々な制約ができ、とんでもない包囲網をしかれます。

それにより、相当努力をしないと外の世界の情報を入手できなくなり、また発信しても国民に声を届けることが難しくなるという内部事情があります。

それを打破するために菅直人元総理はTwitterライブを通して直接国民と意見交換をする取り組みを試みた事例があります。

それを応用して、大企業で社長のメッセージが社員に届きにくくなっているとすればTwitterライブでリアルタイムに質疑応答する場を設けるのはどう?みたいな提案が可能になります。

もう1事例としては、ある会社で新卒の成長がどうも遅いという課題があるとします。

プロゴルファーで有名なタイガーウッズは、スクラッチ・プレーヤーでもあった父親アール・ウッズの手ほどきを受け、生後9か月からゴルフを始めたと言われてます。

しかし、タイガーウッズのように幼少期から始めている割合は実は小さく、小学生の間はいろんな経験をした上で中学生ごろからゴルフを始め自分にFITしている、と感じた方が成長意欲も高く進められると考えれます。

ゴルフを始めた年齢 人数
0〜5歳 5人
6〜10歳 17人
11〜15歳 25人
16歳以上 3人

ゴルフ始める年齢で差が!プロゴルファーがゴルフを始めた年齢を徹底比較!

ゴルフ以外のことを知っているので他のスポーツをゴルフがどのように違うのか、自分に合ってるのか合っていないのか見極められるのでしょう。

それを応用すると、入社時に配属を決めてそのまま何年も固定化するより、ジョブローテーションを組んで様々な業務をしてもらった上で、最終的な配属を決める方が本人も納得がいくし、パフォーマンスも高い仮説が立ちます。

仮説さえ立てば、ジョブローテーションを取り入れている他社事例を調査するアクションができるので、検証して施策を取り入れることができます。

仮説が立たずになんとなく事例を調べたり、なんとなく意見をブレストしていると、結局いい案が出ずに頭を抱えて「うーんうーん」と唸っているだけになりますが、その時間を短縮することができます。

ただ気を付けてほしいのは、どういう知識がいつどこで役立つかは誰にも分かりません。それが分からないのであらゆる知識をインプットして統合しておくことが強さとなります。

色々知識つけたけど役立った実感ない・・とすぐ効果を求めるのはNGです。

3つ紹介しましたが、これが私が考えるちょい噛み戦略のメリットです。

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4.ちょい噛み戦略の実践は読書から!

ちょい噛み戦略の肝ともいえる知識のインプットですが、本稿ではその中でも最も有力と考える、書籍によるインプットに紙幅を割きたいと思います。

どうも書籍のビジネスへの活かし方がわからない。という方は以下で詳細を説明しているのでそちらもみてもらうと分かりやすいと思います。ここでは長年読書をしてきて見えてきた読書のコツを紹介します。

1つ、全部読もうとしないこと

「書籍は読んだ方がいいよー」と言うとよく聞かれるのが、集中力が続かず読了できないという課題です。

それ、多分1P目から最後のページまで全て読もうとしているので飽きちゃって疲れちゃって進まないのです。

でも思い出してください。


私は集中力欠如のプロです。ちゃんとアンサー持ってます。それは、全体の2割だけ読むということです。全部で10章あれば2章だけ読めば問題ないです。

「完璧主義なのでそんなの気持ち悪い・・」とか「それで読書の本当の価値を享受できるの?」と思う人いると思います。なぜなら私もそうだったからです。

でも端から端まで読んでも何も覚えてなかったらなんの意味もないです。

私のおすすめは、まず前書きや序章を読んでどういう本なのか全体感を把握して、どういう部分をインプットしようか目的意識を持ちます。

目的意識には、出てくる語句を理解しよう、筆者の考えをインプットしよう、事例を話せるようにしよう、今自分がぶつかっている課題の解決方法を見出そうなど多岐にわたります。

それが終われば、次に目次を読んでタイトル的に気になる章や目的に合致してそうな章を2章ほど読みます。最後にあとがきやまとめを読んでしまいです。

今まで3時間かかってたとしたら30分程度で終るようになります。これなら一週間に一冊くらいはできそうですよね。

ちなみにマイナビの調査によると月間1~2冊読む人が大半なのでもう少し頑張れば優に超すことができます。

まずは一冊をさくっと読むところから始めるといいです!

あと、分からないところや不明なところを一旦スルーする勇気も必要です。

その時はモヤモヤしますが読み進めると具体例が出てきたり、別の説明があったり、章終わりにまとめがあったりするのでスルーでokです。

ただあまりに言葉が分からなくて調べまくってる、とかであれば読み進めるのは難しいのでそっと閉じて経験値積んでからにするのも手です。━━━実際学術書や専門書を読むと普通に起きます・・

2つ、できるだけ汚して読むこと

読書の方法で大きく分かれるのは線を引いたり、コメントをつけながら読む人と何もつけず読む人です。

これ、絶対線を引いて読む方がいいです。線を引くことで該当箇所を反復する、かつ

「線を引くぞ!どこが重要なポイントかな?」と思考しながら読むことで集中力がぐんっと上がります!


あと、線を引くことで振り返りが容易になります。本稿で紹介している読書はあくまで成長することや知識を活用することにあります。

ということはとある場面で「あの本で読んだ知識活用できそうだな、でも内容しっかり覚えていないや・・」という時にどの本かさえ覚えていれば赤線だけ追えばすぐ見つかります。━━━というのを繰り返していればその知識は自然と暗記します

振り返り・再学習を前提にした読書をぜひ心がけてみてください。

3つ、下手でもいいのでアウトプットしまくること

インプットした知識をアウトプットしよう、というと「完全じゃない知識を誰かに話すのは間違っていると怖い」とかそういう意見もあると思います。

でもそんなのは些末な話です。国家転覆の恐れのある、命の危険がある情報などではないはずなので間違ってたら訂正すればいいだけです。

それよりもアウトプットするだけでメリットの方が大きいです。

実際に話すことで何が分かっていないか浮彫になることです。


分かっていたはずなのに、言葉が出てこない、具体例を忘れたなど恐らく完璧には話せないはずです。

理解しきれていないところが判明したら再度振り返ってインプットしなおします。この時の「あーーーそうだった!!!」が大事です。

記憶の構造的に、アハ体験的のような気づきがあるようにインプットするとシナプスが太くなる効果が高まります。━━━反復するだけでも強くなります

なので出来なくて元々、しっかりアウトプットにチャンレンジすることが大事です。

おっともうこんなに書いてしまった長くなりすみません。
重要なポイントを振り返ります。

◆ちょい噛み戦略でもいいじゃない!
→1個のことで100点取る必要はない、10個の分野で10点ずつとれば100点になる
◆ちょい噛み戦略のメリットは大きく3つ

・1つは、誰とでも最低限の会話ができること
・2つは、複数を横断しないといけないインシデントにめっぽう強くなること
・3つは、未知の領域で一手を見つけることができること
◆読書で大事なポイントは3つ
1つ、全部読もうとしないこと
2つ、できるだけ汚して読むこと
3つ、下手でもいいのでアウトプットしまくること

何億と資産があるわけでもないし、世界に名を轟かせているわけでもないけど、ポンコツ男がせっせこ頑張っているnoteがどこかの誰かの為になれば、、、!幸い。

━━━FIN

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