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宛先のない手紙 vol.2

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ほぼわたしの考えを垂れ流すエッセイのようなもの。その2。
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2018年12月の記事一覧

年末年始、ハレとケ。

年末年始、ハレとケ。

紅白を見るでもなく、年末特番を見るでもなく、ただあてがわれた寝室で過ごす大晦日。今年も義実家に滞在中だ。

年末感がないままに、2018年も終わりを告げる。来年は本厄らしい。正月早々、友人の誘いに乗り厄祓いに行く予定だ。ただ、それも別に年始感のある予定ではない。大阪に実家がある東京在住仲間ゆえに久々の再会ですらない、ただの日常なので。

精神的な浮き沈みが激しいため、なおのこと淡々と日々を過ごして

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サンタクロースがくれたもの

サンタクロースがくれたもの

クリスマスイブが終わり、クリスマスが終わった。今年もいよいよ年末だ。そんな実感は1ミリもなく、帰省の準備もまだ何もしていないのだけれど。

サンタクロースについて、「○歳まで信じていた」「信じていなかった」「そもそもはじめからサンタは来なかった」など、いろんな人の話が飛び交っていた。なかには、「サンタシステムの意味は?」みたいなものも。

わたしのなかでは、今でもサンタクロースは「いる」ことになっ

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夜に滲む

夜に滲む

深夜のマクドナルド。

午前2時過ぎだというのに、2、3歳くらいの子連れの男女が来店して目を見開く。

子どもをこんな時間に蛍光灯の下に連れ出す是非はおいておく。夜泣きに参って外に連れ出さざるを得ないことがあると知っているから。(夫が連れ出さないとダメな子どもだったらしい)

年の差夫婦なのかなあと思っていたら、男の子が「○○さん」と名前呼びをしているのが聞こえる。テーブルをひとつ挟んだ向こう側か

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たった5年、されど5年

たった5年、されど5年

先日、次男が5歳になった。生まれてから5年経ったという事実にぞっとする。

この5年はあまりにも早かった。突風のように過ぎ去った5年の間に、わたしは彼に母の役目を果たせていただろうか、と思う。

次男が生まれて半年後に、わたしは子連れでポスティングを始めた。長男がベビーカーで、次男が抱っこ紐。毎週1、2日ちらしを配って、およそ5,000円。その後エリアが増えて1万円ほどになったけれど、微々たる額だ

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勝手に救われる

子どもの体調不良がとうとうわたしにうつり、そこに生理が重なった。気分は最悪。

そこに追い打ちをかけるようにして、子どもがとあることをやらかした。この出来事について、まだわたしは消化しきれていない。どうすればいいのかわからずに、最後は訴えながらはじめて子どもの前で涙を流してしまった。伝わってくれていたらいいのだけれど、それもまだ、わからない。

こうした諸々が重なって、フィジカルもメンタルも倒れ伏

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