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9月27日の手紙 失敗について


拝啓

今日はひどく肩がこる日です。
寝違えたのかもしれず首も痛く、スムーズに上を見上げられません。

大人ですからこう言う事態には何度も遭遇しており、あらゆることを試したことがあります。
鍼治療、マッサージ、カイロプラクティック、ロキソニンテープ、電気マッサージ機、漢方薬などです。
どれも効きますが、1番 番効くのは、運動です。
納得いかないが不動の一位です。
もっと効くものがありそうですが、ないのです。一番嫌なものが最も効くと言う事は、人生の中ではよくあり、運動についても同じなのだと思います。なんとなくそれが効くのだろうなぁということはわかっているのですが、やはり面倒でもっと簡単な方法を探してしまいます。

運動をするには、個人的に、心の余裕と時間と場所が必要です。もし場所があったとしても、時間があったとしても、心に余裕がなければ運動をするモードにはなりません。もしかすると、何も余裕がなくても運動をするモードになる人もいるのかもしれませんが、そうではないタイプなのです。
運動が苦手なので、出来るだけやりたくないと思っているからです。
基本体がつよいので、運動するだけの体力は、有り余っているのですが、運動をするだけの心の余裕がありません。心の余裕がないときに、自分の最も苦手なことをしようとする人がいるでしょうか!
最近は諦めて、体の不調が出た時は、しぶしぶ運動をしています。
しぶしぶなのに他の方法よりも効果があるのがイラっとする、ポイントです。嫌々やっても効果があると言う事は、やはりこれが最も良い方法なのでしょう。しかし、できることなら運動せずに、体の調子を維持したい、そう思っています。
結局、今日は肩こりがひどかったので何とか治したいと思い、YouTubeの動画を見ながら体を動かしました。
不器用なので動画の通りにはできませんでしたが、動画に出てくるインストラクターが「間違ってもいいです!楽しければいい」と言ってくれたので、20分ほど体を動かすことができました。
この「間違っても良い」と言うのは、苦手なことに関して、非常に大事なことだなぁと思います。
「間違ってもいい。失敗してもいい。とにかくやってみよう」と言うことが大体の事柄の第一歩には必要だと思うのです。
失敗をひどく笑われたことがあったり、失敗したことでひどい目に遭ったことがあるとなかなかその1歩が踏み出せません。失敗してもリカバリーはできるし、ほとんどの場合、命がなくなるようなことはないのですが、なぜだか私たちは失敗をすごく恐れます。
失敗を笑う文化は最近ではずっと減ってきたと思います。それでもやっぱり失敗したくないと言う思いは、根深くある、と踊りながら思いました。(踊りが下手なので、もし誰かが見たら、ひどい痙攣していると思われたでしょう。)
失敗を怖がることのよくない点は、失敗を怖がるが故に、何にもチャレンジしなくなることです。
もしくは失敗を怖がるためにすべてのことを先延ばしにしたり、適当にやったり、誤魔化したりすることです。
失敗すると嫌な気持ちにはなりますが、今の時代それだけで死んだりはしません。でも私たちはどこかで失敗すると「もう終わりかもしれない」と思っているところがあります。
これは人間という種族のバグだと思います。我々の祖先が尻尾のある哺乳類だった頃、小さな失敗は死に直結したのでしょう。だから尻尾がなくなった今でも、失敗が怖いのかもしれません。

しかし、現状の失敗の多くは、命取りにはならないし、
失敗しても、冷静になれば、その失敗から抜け出す方法や失敗を取り戻す方法があると言うのに、失敗をしてしまったことに気を取られ、パニックを起こしたり、何もしたくなったり逃げてしまったりするのです。
大人になって、しばらくしてからこの事実に気づきました。
どうして社会や学校は、そう言うことを教えてくれなかったのでしょう。
様々な経験を経て、失敗に関しては現在、次のように思っています。

「生きていればたいていの失敗は何とかなる」
「失敗のほとんどは、冷静になれば、リカバリーできるか、次は失敗が減るもの」
「失敗を笑う人がいても、それはモブキャラ。自分の人生を規定したりはしない」
「人に迷惑をかけるような失敗をした時は変に誤魔化さずに、嘘をつかずに、早めに、そしてまっすぐ謝るのが1番良いリカバリー方法」
「人に迷惑をかけない失敗なら、失敗ではなく成功のための練習と思った方が良い」
「失敗して自分を責めるよりも、素直に助けを求めた方が良い」

こう言うことをもっと早く知りたかったです。
成功の仕方ではなくて、失敗の仕方、正しく言えば失敗からのリカバリーの仕方を誰でも子供の頃に学べるのが理想だと思います。
もう、いい大人なので、伝えていける側に回りたいものです。

そうそう、今日は動画を見て体を動かす以外にも、苦手なことに挑戦しました。新しいことに挑戦するのが苦手なのですが、音声入力でこの下書きが出来るかやってみました。
予想よりかなり精度がよいですね。
今後、1人でぶつぶつ言える環境であれば、マイクに向かって呟く方が下書きがサッとできそうです。
失敗を恐れず、挑戦してみてよかったです。
今日も失敗だらけだけど、
生きています。
失敗があっても大丈夫、生きています。

それでは、おやすみなさい。





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