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2024年10月12日 旅は託宣 #わたしのこだわり旅

旅行好きな友達に誘われて、
もしくは連れられて、旅行に行くのがほとんどの私です。
唯一自分から望んでいったのは、
フランス、モン・サン・ミシェルにいくツアー旅行だけ。
当時、「どうしても、そこへ行かねばならない」という気持ちが昂り、
ツアーの申し込みをしたことを思い出します。
これも、行きたいではなくて、「行かねばならない」という謎の思い込みで行ったのであって、
本当に行きたかったわけではなかったかもしれません。
でも、そこへ行ったことに意味はあった、と思います。
確かに、あの時はモン・サン・ミッシェルそして、パリにいく必要がありました。
パリのセーヌ川で、船に乗りながら
モン・サン・ミッシェルを対岸から眺めながら、
自分が本当にやりたいと思ったことは、
叶えることが出来る場合が結構あるので、
実際に動くべきだということ、
こじらせずにまっすぐな挨拶をするとうまくいく、という中学生でも分かっているような当たり前のことを
学んだのです。
それ以降の旅は、旅好きな友達や身内から誘われて行った旅ばかりです。
それでも、いや、だからこそ、必ず学びがあり、
誘われてピンと来た場合はどれほど気が進まなくても旅行に行かねばなりません。
旅行好きな人には信じられないと思うのですが、
「ピンとくる」と「行きたくない」は矛盾せず両立するのです。

私にとって旅というのは、一種の占い、託宣のようなものでもあるならです。

ちょっと、神秘的すぎる言葉なので、賛否両論があるかもしれません。
しかし、私にとっての旅は、いつでも、少し、神秘的なものなのです。
意識上で「行きたくない」と思っても、「ピンとくる」託宣を受けるべき、なのであれば、行かねばなりません…。
結果、
旅で体験したことや見かけたものが、
その時の自分自身、そして少し先の自分自身が求めるもの、なりたいものを表していることが多いのです。
旅から学ぶことは多く、
だからこそ、頻繁には行けないともいえます。
旅を仕事にしている人たちや旅慣れた人からすると、あんまりにも大仰な捉え方かもしれません。


ちなみに、
今夏の北海道旅行で感じたのは、
・気温が適切なのは心地よい
・道路の幅が広いのは気分が良い
・必要であれば予約をし、お金を出した方が楽しい
・自分のペースを崩さず行動しながらも相手を思いやることはできる、むしろ変な形で自分を抑えるのは良くない
ということでした。
今回の旅のメンバーが素晴らしい人たちだったから、こういう体験になったわけですが、
やはり、大きな学びになりました。
ちなみに、託宣として、旅行へ行くので、
予定はざっくりとするのが私なりの譲れない、こだわりのひとつです。
数カ所の目的地は決めて良いけれど、
到達時刻や順番をあまりきっちり決めすぎないようにします。

あまりきっちり予定を立て過ぎてしまうと、
「観光」で旅行は終わってしまいます。
予定をこなすことに一生懸命になっていると、
どうしても託宣としての旅にはなりません。
レースのようになるのです。
託宣がにじみ出る、
そして忍び込む隙間のある予定を立てておくのが、ちょうど良いのです。
それに、旅の全ては、託宣であると思うと、
トラブルについても、寛容になれます。
「少し先のもっと大きなトラブルを教えてくれるんだな」などと都合よく解釈できるのです。
その度で何を経験するか、
どういうものを見て、何を味わうか、
それら全てが、今の楽しみであり、
未来の予告でもあると思ってみるだけで、
トラブルはただのトラブルでなくなります。
もうひとつ、こだわっていることは、
地元の名物を食べること、です。
お金がかかるから、と言って、コンビニやファミレスで食事をとってしまうのは、
あまりにも勿体無いと思っています。
その昔、先輩が、地元名物を前に「高すぎる」と文句を垂れて、安い定食を頼んだのが
あまりにも、格好悪いと感じたので、
それ以降は、躊躇わず、地元名物を食すことにしています。
観光というものは、そこに住んでいる人たちの場所にお邪魔することであり、
その土地に住んでいる人たちのライフラインや社会資源をお借りすることであると思えば、
観光客は名物を率先して食べるくらいの気概は見せねば、釣り合いが取れないと思うのです。
それに、その土地の食べ物を食べると、
地理や気候、歴史を理解する手助けにもなります。
その土地なものを食べてこそ、旅行と言える、と信じています。

さて、次の旅行はいつになるのか。
そして、どこへ行き、何を食べ、何を学ぶことになるのか。
今のところ、何もわかりません。
そして、これこそ、私の旅の1番のこだわりなのかもしれません。



#私のこだわり旅

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