見出し画像

9月28日の手紙  食欲の秋と30日連続更新


拝啓

9月がもう直ぐで終わります。
8月よりはあっという間に過ぎた気がします。
暑く忙しない1ヶ月でした。

35度前後に慣れた身体は、昨今の30度の気候を喜び、ありがたいと感謝さえしていますが、騙されているような気もします。
そもそも35度がおかしかったのです。今のこの気温、30度前後で真夏をやって欲しいものです。
ネット上で「暴力を振るった後に、少し優しくなったらDVパートナーと同じような温度調整」などと言っている方がいましたが、さもありなんと思います。

そして、ひどく暑いのに、今年も夏バテそして夏バテから来る食欲不振は起こりませんでした。
よく「夏バテで食欲がわかない時のレシピ」と喧伝しているのを見かけますが、
正直、食欲がわかない夏は経験したことがありません。
世の中の人はそんなに、簡単に食欲が失せるのものなのでしょうか。大きな声では言えないけれど常に疑問に思っています。
夏は確かにだるいです。確かにバテていました。
しかし食事を取らなくなるのとだるさに相関関係はあるのでしょうか。
だって、冷たくて美味しいものがこの世には溢れています。
アイスクリームも、果物も冷やしうどんも、冷製パスタも、冷製スープも、チーズもと思うのですが、これは怠くても、食欲があるタイプだからでしょうか。
あれだけ暑かったのに「夏バテで食欲不振になり、体重が減少した」と言うことがないのにはがっかりさせられます。
結局、暑かっただけで終わりということになります。暑い損ではないか、と憤慨したい気持ちです。
そして、秋、「食欲の」という枕詞がつく季節の到来です。すでにスーパーやコンビニでは、芋味や栗味の美味しいお菓子やこってりした味の食べ物が並んでいます。
「夏バテめ食欲不振になり、体重が減少した」と言うこともないのに、美味しいものだらけの季節に突入するのです。人間の忍耐力が試されています。
特に芋味や栗味が格別好きと言うこともないのですが、季節限定と言われると気になるものです。一口食べてみるべきではないか?と言う欲望が顔を出します。
そして一口食べるとあれよあれよと食べ続けてしまいます。甘い物を食べれば塩気のあるものを、塩気のあるものを食べれば、甘いものを、時には酸味のあるものを食べたくなってしまいます。
痩せている状態を継続している人たちの食生活を聞くと、味の強いものを好まない人が多いなぁと思います。そのままとかあっさりした味を好んでいる印象があります。
確かに、そうであれば、この味の反復横跳びに従って、食べすぎると言うことはないでしょうから、急に太ると言うことかないでしょう。
味の反復横跳びは、お腹いっぱいでも何かを食べてしまう理由になっています。
さらに、食べる量が多くなる原因が個人的にあるとすれば、「気分や体の不調はものすごく美味しいものを食べれば治るのではないかと言う期待」です。
これまでの人生で、気分や体の不調を美味しいものを食べることで宥めていた経験があまりに多いからだと思います。「何か美味しいものを食べれば今の状況が慰められる」という強い信念が自分の中にあるのを最近特に感じます。
仕事で疲れた時、落ち込んだ時、何となく不調な時、モヤモヤした時、頭が痛い時ですら、「美味しいものが食べたい。圧倒的に美味しいものを食べたい」と思うのです。
美味しいものは、特に具体的な食べ物ではなく、概念、イメージのようなものです。だから、イメージにぴったりくるものを探して、あれやこれやを食べてみることになります。

しかし、この信念は部分的に正しいけれど全て正しくはありません。
美味しいものは全てを解決するわけでないのです。
大体の場合、食べること以外の行動の方が、状況を改善させるのですが、以前にうまく行った対策に固執しているのだと思います。
最近気づいた、「美味しいもの以外で効果があること」は、
頭痛薬を飲むこと、
コーヒーを飲むこと、
昼寝をすること、
作り置きの料理をすること、
掃除をすること、
入浴すること、
運動をすること、
誰かとしゃべる(相談する)こと、
です。
後に行くほど、難しく感じます。
そして、これらの上に、圧倒的な強さで「美味しいものを食べること」があるようです。
人によっては最上位の行動が、変わるのだと思います。「買い物をすること」とか「タバコを吸うこと」が最上位の気分転換である人もいるでしょう。
この最上位の気分転換を乱用しないようにするのはなかなか至難の業です。特に10月の先には、クリスマスとお正月とバレンタインデーが控えていますから、忍耐力は試され続け、食欲に敗北することはほぼ決定しています。

しかし、最近、気分転換にひとつ新しいものが加わりました。
「何でもいいから1600字の文章を書く」です。
順番は運動をすることの下くらいでしょうか。
始めるにはそこそこ時間がかかりますが、書き上げると、達成感が有ります。
料理の失敗に続いて、失敗の話を書いてしまうとか、
同じようなネタばかり書いていて、
読み手を考えていない文章の自覚はあり、書いていたげんなりし、恥ずかしく感じることもありますが
これは書きたいことを書く力をつけるための練習の手紙ですし、
気分を変えてくれる美味しいもの(概念)を探して、あれやこれやと食べまくっているよりは、健康にも良いとして割り切ることにします。

そして本日は30日連続更新の日です。
8月30日から書き始めて、30日!
平均1,600文字×30=48,000
400字詰原稿用紙、120枚分ぐらいは書いたはずということになります。
最初の目標、1ヶ月連続更新を達成することができました。
また、ここから、書いていきます。
では


気に入ったら、サポートお願いします。いただいたサポートは、書籍費に使わせていただきます。