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マスクのメリット

(久々にロング)

ノーマスクを一昨年の秋から始めている私が言うのもおかしいが、マスクはメリットがない訳でもない。

5月8日が過ぎ、ようやく最後のマスク必須の職場でも、はずすことができた。
(私はかけもちで3ヶ所で働いているので)
この最後の所は、接客業。
3月の時は、まだダメだった。
でも、さすがに5類になれば、コロナ禍は終わった。
アクリル板もとっちゃったよー

ちょっとこれは、セキュリティ面で、私はびびった。
客との距離が縮まって、圧がかかる感じがした。
少し慣れてきたけど。

マスク着用については、個人の判断で、ということになり、これで私も仕事を続けることを決めた。
さすがに今後も半強制はおかしいだろ、と思っていたから、そうなった場合は、たぶんやめていた。

だから、この知らせを知った時には、待ってましたー!という喜びだった。
1週間前にそのことを知り、それからやはり一応、悩んだ。
なぜか?というと、私にとって唯一のマスクのメリットは、年齢が隠せることだったからだ。
別に日常は、年齢はどうでもいいのだが、この職場は若い人が多い。
20も30も違う。
その中でやっているのだから、偉いじゃないの!って自分を励ますけど、やっぱり、見た目が若くない、というのは、残念に思う。
日常では、自分の生き方は、こうなんだ!と生き生きとすればいいんだけど、
仕事では、仕事できるor仕事できない、
それと、若いか若くないか。

だから、マスクはずすのかー、うーん、と悩んだ。
日常はノーマスクだから、私が若かったら、真っ先にはずせるのだけど。

でも、そんなことは言っていられない。
マスクは、有害なのだ!
私を見て、老けてるなあ、年寄りだなあ(言い過ぎ)、と内心思われたとしても、マスクをし続ける方のが害がある!

そうだ!化粧をするしかない!

私はメイクに興味がないので、ほぼスッピンである。
今はこんな年になっちゃったから、シミやたるみがとても気になる。
慰めは、20代は本当に肌がキレイだった。
今でも多分、肌自体はきれいな方である。
でも、たるみが、本当にやばい。
悲しい。

先日、珍しくデパートの化粧品コーナーへ行った。
なんとなく、キラキラした場所に行きたくなった。ライトも明るいし、キラキライメージだ。
以前に使ったことのあるコスメを見つけた。
店員が話しかけてきたが、今は見ているから大丈夫、と返事をすると、しばらく見守ってくれていた。

重要!
こっちから声をかけるまでは、絶対に放っておいてほしい。
今、見て考えているのだから。
このタイミングで声かけは迷惑。
ちょっとずつ、こっちが質問をしたら、そのことだけに、返事をする。
しつこくは言わないでほしい。
(関係ないけど、私はスタバが嫌いだ。接客がうるさい。おすすめは、これです!とか本当にやめてほしい。先日、カードがあったから行ってみたら、やはり気に入らなかった。)

いいタイミングで、接客をしてくれて、商品を気に入れば、私はいくらでも買う。

最初は、保湿クリームだけを買う予定だったが、チークも買い、アイシャドーも買い、ついでにリップも買った。
商品自体も気に入ったが、接客をした人がよかったというのが大きい。

私は誰でも気に入る訳ではない。
だから、気に入った時は、こんなチャンスはあまりないかもと思い、買う。
また化粧品コーナーに足を運ぶことも少ないからだ。
店員さんは、この人はこんなに買う人には見えなかった、と思っていると思う。

でも基礎化粧品は欲しくなる。
特に洗うのが、好きみたいだ。
泡で出てくる洗顔料は大好きだ。
ちょっと前にヌカの洗顔ソープを買った。(よーじや)
それと、ボディソープの泡タイプを見つけて、それもすぐ買った。
香りもいいし、気分があがる!
ちなみにボディソープはL'OCCITANEで、メイクの方はIPSA。

話がだいぶずれてきたような気がするが、店員さんにお試しで化粧してもらったら、若干肌つやがよくなった。
年齢は同じだけど、マスクしなくても一応接客してもよさそうな感じ。
あとは、朝早いんだよなー問題。
もうこれ以上、早起きムリ。

そうだ、午後からにしよう!
昼休憩なら、余裕ある。
店員さんも、賛成してくれた。化粧なおしした人と同じ、と言って。

そうして、私は昼休憩を利用して化粧することにした。ストップウォッチで計ってみた。
ご飯食べたり休んだり、時間的問題はない。

他のスタッフに午後から、マスクはずすから!と宣言しておいた。
一切、ノーマスク顔を見せたことがない訳ではないけど、やはり驚くだろうから。

午後からの仕事、すがすがしい!
やっと自分になれた!
そんな感覚だった。

今まで、あまりにも長い期間を我慢をしていた。
ようやくこの日がきた。
それにもう今は、あの嫌な社員はいなくなった。

本当に大きく変わった気がした。

そして、職場でのマスクをやめて気づいたことがある。

私は本来の自分になっているということ。
思ったことや、自分の考えは、言う、伝えていく、という自分であるということ。

普段の生活ではノーマスクだから、何かあれば伝えている。
ひどい場合は、クレームである。
でも、仕事では、結構耐えてきていたのだ。

この3年間のコロナ禍で、とても嫌な職場をいくつか経験したのだが、ほとんど反抗することもなく、はい、はい、と聞いてきていた。
自分が我慢強くなったなあと思っていたのだが、
どうやら、マスクのおかげだったようだ。
そのマスクで、自分の感情を外に出すということは、おさえられていたようだ。

顔に出てしまう方だから、嫌だと心の中で思っていても、目だけでは、それほどその気持ちは、相手には伝わっていないと思う。
マスクで隠すことができていた。
目は口ほどに物を言うのかもしれないが、口元には負けている。

だから、はい、すみません、と言っておけばいいのだ。
どんな口で謝っているのか、マスクで隠されている。
ということは、反対に口元を見せるということは、やはりとても大事なこと。

喜怒哀楽

嫌だと思っている感情も、うれしい、楽しい感情も、口元を見ることでよく分かる。

私がノーマスクで接客をすることで、年齢以外に心配していたことは、ちゃんと笑顔を作れるのだろうか?ということだった。

はっきり言って、マスクはイヤイヤしていたのだから、マスクの下で、笑顔を作っていることは、それほどなかったと思う。
目だけでにっこりは、なかなか難しかった。
顔半分にこんな邪魔なものがあるのにー。
それに私は、声が通らないから、マスクをしていると、よく聞き返されるし、アクリル板もあって、本当に本当にうっとうしくて仕方なかった。

でも、イヤイヤがとれたら、とってもすがすがしい気持ちになり、声も通りやすくなり、酸素も十分に吸えて、暑くもなくなり、自然に接客スマイルはできるようになっていた。
ちゃんとした接客業は、8年ぶりだけど。

おお、気持ちいいぞー

なんといっても、他のスタッフはほぼ全員マスクをしている中で私はノーマスク。
初日、ありがたいことにもう1人、若人が、私より少し早い時間にノーマスクだったから、救われた。
少し早い理由は、私が休憩あがりからノーマスクになったから。
さすがに、1人だったら、メンタルどうかなあ。
その彼には、とにかく感謝!

翌日も、午後からノーマスクだったけど、その彼は休みだったから、私ひとりだった。
でも、メンタル大丈夫。
こうして、みんながマスクをしている中で、私だけがノーマスクであること、それが私そのものを表しているのだから。
自分を表現できていることはうれしい。
マスクをしていた自分は、偽りだったのだ。
そのおかげで、反抗もせず、今の仕事を続けてこれたのかもしれないけど。

おととしの秋からノーマスクを始めて、まあ昨年なんかは、ほぼ誰一人として、通勤ラッシュにノーマスクがいなくても、やってきたのだから。
最初は、何か言ってきたら、こう言ってやろう!ってずーっと頭の中で考え続けた毎日だったけど、何か言ってきたのって、一人?二人?だったね。
なんだかねーこの日本、って思うわ。

だれも、何も言えないんだよ。勇気がなくて。

勇気がなくて、ノーマスクになれなかった。

そして、今はなんだか分からないけど、マスクをはずすことができなくなっている。

言ってやりたい!

マスクをして生まれてきたんですか?って

大事なこと、忘れすぎでしょ!

口元で見せる表情って、本当に本当に大事だからね!

私は、もうこれ以上、世の中の亡霊たちを見るのが嫌だわ。
気持ち悪い。

私のこの接客業って、ホテル業だけど、
自分で言うのもなんだけど、会社は、私に感謝してもらいたいねー
だって、スタッフ全員がマスクしていたら、反ワクorノーマスクの人たちにとっては、最悪なホテルであり、場合によっては、口コミで書かれるかもしれないってことだよ-

私なら、書くねー

もちろん、マスクだけで書くことはないだろうけど、何かクレームすることが起きたとしたら、それにつけ足して、ここのスタッフ全員マスクしていて、気持ち悪かった。
接客をどう考えているんだろう?って。
マスク信者だけのことを考えて、偏っているなあ、って。

お客さんの中には、マスクをしていない人を以前より、ちょくちょく見かけた。出かける前だからかもしれないが。
それに、外国人は、マスクをしていないことが多い。
だから、私のようにノーマスクのスタッフがいて、ここのホテルは、きちんと個人の判断をさせている、と良い評価をもらえるのではないだろうか?

一応、ちょっと英語を話すけど、マスクなしで、話したら、なんとなく前より、ペラペラできていた(笑)
気分いいから、ちょっとノッてきていた。

シフトの関係で、まだスタッフ全員がどう考えているのか分からないし、もちろん、未接種者がいるのかどうか分からないけど、(聞くつもりはない→臭いで分かる人はいるが)
今のところ、その彼と私以外は、なんの変化もなくマスク着用している。
どういうつもりなんでしょうねえ~
別にいいけど。

あと何年、人生残っていると考えているのだろうか?
その残りの人生をずっとマスクして過ごすのだろうか?

私には、理解できない。


画像:ノッポさん



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