うつ病患者の日記11〜うつを受け入れるということ〜
おはようございます。
うにと申します。
朝ごはんのバナナを食べ終わり、洗濯機を回しつつ書いております。
うつを受け入れるということ
今日のテーマはうつを受け入れるということです。
ずっと自分を責めていた
私は今までずっと
「うつを治すんだ!」
「うつになる前の自分に戻る!それがゴールだ!」
と思いながら治療してきました。
しかし最近になって
「この考え方ってなんか違うのかもしれない」と感じるようになりました。
この考え方って、うつになってしまった自分を否定しているように思ったのです。
今の自分は働くと体調が悪くなるし、同世代の人を見るとどうしてあんな風に私はなれなかったかと悲しくなります。
こんな生活を送るはずじゃなかったのにとも思ってしまいます。
自立して仕事ももちろんしていて、後輩ができたり、金曜日の夜は飲みに行く、そんな未来を想像していました。
でも今の私はそれらが全てできていません。
仕事続きませんでした。
後輩はできませんでした。
お酒はやめました。
思い描いていた大人にはなれませんでした。
そんな自分を責めました。
でも自分を責めても、具合が悪くなるだけで何も良いことは起きませんでした。
うつである自分を認める
そこで今までの考え方を変えようと思いました。
これからは以下のように考えるようにしました。
「できない自分を認める」
「うつになったのは周りのせいだけではなく、自分にも非があったことを認める」
「うつになる前の自分と今の自分は切り離す」
「プライドは捨てる」
「早めの第二の人生がきたと思う」
「過去の栄光は過去の自分のもの。今の自分には当てはまらない」
このように考えることにしました。
正直とてもつらい考え方です。
今でもこのことを考えると涙が止まらない時があります。
しかしうつになった自分を認められないと、いつまで経っても前へ進めない気がしました。
過去を手放す
恥ずかしながら私はとてもプライドが高く、さらに優秀な人間だと思って生きてきました。
成績優秀だった。
新卒で公務員になれた。
でもそれは過去の話です。
過去の私は十分がんばりました。
たくさん悩んで、そのときの最善を尽くしたと思います。
はなまる100点です。
でもがんばりすぎて疲れたでしょうから、お休みしてもらおうと思います。
過去の私とはさようならをして、生まれ変わった気持ちでこれから生きていかなくては、と考え始めました。
過去の自分には、今の自分をそっと見守っていてもらおうかなと思います。
豊かな世界を知っている私たち
うつが標準装備されているハードモードな人生ですが、悲観してばかりでは生きていけないですよね。
うつになって、以前は気づけなかったものに気づけていることもあるはずです。
❁当たり前のことが当たり前にできるのはすごいことだと知っていたり。
❁「楽しい」という感情のありがたみを知っていたり。
❁お風呂に入るのはとてつもないエネルギーが必要だと知っていたり。
うつになったことがない人よりも、異次元レベルでこの世界や人について知っていることが多いのではないかと思います。
見ている世界の奥行きが違う、とでも表現すればよいでしょうか。
視野が広いとも言えるかもしれません。
それは周りの大多数の人よりも奥行きのある豊かな世界を知っているということです。
これって悪いことではないんじゃないかなと思います。
むしろ人間性に深みがあっていいな、と思いませんか。
たぶんあなたが思っているより、あなたは素敵な人なんじゃないかな、と思います。
終わりに
私が伝えたいことが伝わるか不安ですが、今の自分の文章力ではこれが限界でした。力不足…
うつを受け入れることが治療の第一歩だったのかもしれません。
私は5年もかかってしまいました。
気づいたのもつい最近なので時々挫けそうになりますが、過去を手放して、新しい自分と一緒にがんばっていこうと思います。
ここまで読んでくださりありがとうございました。
ではまた。
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