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心の化け物と戦う大学生です。 詩を書いたり、読んだり、考えたりしたいです ショートショ…

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心の化け物と戦う大学生です。 詩を書いたり、読んだり、考えたりしたいです ショートショートも書きます。 ちょっと昔の洋楽ロックが大好き

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  • ショートショート集

    僕のショートショートまとめたよ

最近の記事

カフカを読んで絶望を甘くする

(はじめに)キミは心を病んだ。今、とても広い暗黒の空間に居て、出口が無いことに困ってる。 だからキミはフランツ・カフカを読む。 だってあの人が言っていた。「死ぬまでにカフカの作品を読むべきだ」ってね。 そしてキミは、そこそこ大きい本屋さんに行き、カフカの作品を探す。「審判」「城」「変身」「カフカ短編集」etc...。 カフカの衝撃ボクが初めてカフカの作品を読んだのは、高校1年生の時だった。現代文の教科書に載っていた「掟の門」だ。 読書をあまりしなかったボクにとって、現代

    • 詩をかいてみる⑤

      「音波的な何か」 耳にはめて キミは心地よく 揺れている まるで 天国での ロックンロール 孤独を包んだ正体 ユラユラと 運んできたよ それは心の底で響いた キミの優しさを探り当て 掘り返し 消化した 思いを波に変換し 脳に戻して キミは波に乗って いつか吐き出す その時まで 辛抱して 耳に気を入れ 内を無視して ただひたすらに まるで 天国の ロックンロール 聞かせて 「夜のレシピ」 ナースコールを押して 希望と感情を隠し 伝える、 声、 ドクターヘリの風切る

      • 大学生が考える哲学①「自己嫌悪」

        unbeautyeyeは、躁鬱病や抑圧と戦う現役大学生である。精神疾患であることを強調したいのではなく、単にそれ以外の肩書きがないからそう名乗った。 小さい頃から自己嫌悪にまみれている。 自己嫌悪は誰だって持つ。あなたもだろう。そして、自己嫌悪は、最も身近な凶器となりうる。 自己嫌悪とは今更説明するまでもない、自分を忌み嫌うことが自己嫌悪なのだ。しかし、このことを安直に捉え間違える人は多い。 自己とは何か。多くの哲学者が、人間というものを分析しているが、面倒くさいので、

        • 詩を書いてみる④

          「愁眉(しゅうび)」 育った土の匂い そよ風が触れて 暗い中心が透けていく 僕の幹が太くなっても 暗いままの中心 いつまでここに根付くのか いつになったら切られるのか 「零落」歩いても歩いても 建物は見えない 考えるものは 全て崩れ去った 僕の部屋では 文化も芸術も死んだ 弱き絶望にまみれ ドアを開ける 新たなものを受容する 「冀望(希望)」見えたような空 見たことあるかもしれない 感じたようなそよ風 知ってる匂いかもしれない 出口を感じる喜びに 身体を

        カフカを読んで絶望を甘くする

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        • ショートショート集
          6本

        記事

          Radioheadの「Ok Computer」のススメ

          初めにこんにちは。いきなりなんですが、僕はよく鬱になるんですよね。なんでよく鬱になるのかなんて置いといて、このアルバムのこと語らせてください。 人間、その時の気分に合わせた曲調の曲を好むらしいですね。 あの、Radioheadが鬱バンドとか言いたいわけじゃないんですけどね… 僕が鬱の時に助けてもらっているアルバムの一つをこの記事では語ります。レディオヘッドの「Ok Computer」だよ。 このnoteでは、このアルバムっておもろいよね。みたいなことをつらつら書きます。

          Radioheadの「Ok Computer」のススメ

          ショートショート「日陰を持ち運ぶ」(約890字)

           地球温暖化が進む現代で、ある画期的な道具をA社は開発した。それは、日陰を持ち運べる道具であった。どこの日陰でもいい、例えばそこの公園の木の陰を切り取り、好きに持ち運ぶことができるのだ。ただし、木の陰は持っていかれたから、日なたになってしまうが。  この大発明は、世界中で話題となる。その道具はもちろん高価であったが、日光が大嫌いなセレブ達のマストアイテムになった。他にも、この道具を用いて日陰を集める日陰コレクターなんかも現れた。そしてなんといっても、日陰を世界中から集め、レン

          ショートショート「日陰を持ち運ぶ」(約890字)

          ショートショート「四次元の絵の具」(約1000字)

           なにかを表現するということは素晴らしい。だから芸術というものが昔から連綿と続いてきた。文芸だってその一部だし、音楽だってその一部だ。特に美術に関しては、どの人間にとってもより身近なものだろう。  2050年、ある画材会社が、画期的な商品を開発した。それは、「四次元のアクリル絵の具」である。当初、この発表は、世間にまともに受け取られていなかった。四次元のものなんてこの世にないからだ。人々は、それを誇張しすぎた商品と捉えていた。しかし、実際にその商品は四次元のものであったのだ。

          ショートショート「四次元の絵の具」(約1000字)

          ショートショート「ゼロカロリーの食事」(約770字)

           日本という国は、他の国に比べて食に関してのこだわりが非常に強いらしい。日本食は、世界に誇れる無形文化遺産であり、世界中の人々を魅了している。  そんな現代で、画期的な日本料理店がオープンした。その名も「ノンカロリー」である。なんとゼロカロリーの食事を提供するお店らしい。小さな都市の繁華街に店を構えていたが、たちまち行列店となった。客たちは、最初は興味本位でお店に入ったのだが、そのゼロカロリーの食事はとても美味しかったのだ。  とても美味しいが、ゼロカロリーである。その話題は

          ショートショート「ゼロカロリーの食事」(約770字)

          ショートショート「割れたインターネット」(約860字)

           皆がインターネットを使っている。わからないことがあれば、検索する。インターネットを通じて友達とチャットする。電話もする。こんな世界になってからもう数十年がたった。  どんな国も、情報工学に力を入れ、研究を進めている。インターネットは、人類の偉大な子供なのだ。誕生してから、丁寧に育てている。  多くの人間が、様々な言語で、インターネットに情報を書き込んでいる。  「環境問題を解決する3つの方法」  「世界一押しにくいキーボードの作り方」  「今話題のゼロカロリーの食事を提供す

          ショートショート「割れたインターネット」(約860字)

          ショートショート「汚れる絵画」(約760字)

           K美術館は世界的にも有名な絵画を所有し、展示する美術館である。セキュリティーも厳重で、絵は頑丈なガラスケースで保護されており、誰も絵に触ることなんかできない。  ある日、鑑賞者の一人がある絵の変化に気づいた。その絵はとてもきれいな桜の絵であった。しかし、その桜の花の一つが真っ黒になっていた。もちろん、鑑賞者は学芸員にそのことを伝えた。絵は、一度、鑑賞中止となった。そして、そのことは新聞の小さい記事になった。  美術館の人たちは、話し合い、その絵をもとに戻すことにした。修復は

          ショートショート「汚れる絵画」(約760字)

          精神疾患と戦う方法

          緒言 自分は精神疾患です。この記事では、僕がやってきた戦い方を書きます。別に治り方じゃないです。そして、精神疾患と言ってもいっぱいありますから有益じゃないかもしれないです。 この記事は何回でも編集し直すつもりです。もっといい戦い方があればXのDMに頂ければ幸いです。 ちゃんともう一度自己紹介します。僕は、地方の国公立大学3年生で、高校生の時に双極性障害と診断されてから病気と戦っています。閉鎖病棟の入院歴もあります。とてもつらいです。苦しいです。 多分、ちゃんと本とか買え

          精神疾患と戦う方法

          ショートショート「銃のアプリ」(約1300字)

           バーティ・ハットンは大学生だ。つい先日20歳になったばかりである。この国では20歳という年齢は、節目なのだ。お酒が飲めるし、たばこも買える。公営のギャンブルだって楽しめるのだ。  でも、バーティにはもっと嬉しいことがある。銃の所持が認められることだ。  「20歳になったら欲しいものを1つ買ってやる。せっかくだから、多少高価なものでもいいぞ。」  去年、バーティの父がそう言っていた。そして、今日がその約束を果たす日だ。  バーティが欲しいものは決まっている。最新式の銃「loy

          ショートショート「銃のアプリ」(約1300字)

          詩を書いてみる③

          ① 「糖分」 飾り付けられた 甘いナイフ アイスのように ドロドロな 自分の精神は それすらも飲み込んでしまうのだろうか 1年後 僕の希死念慮はどんな味だろう 2023/12/31 ② 「浜辺」 1人で浜辺に座ってる 誰も来ないと分かってる 1人で浜辺を眺めてる 何かが変わる気配はない 君は1人で泣いている 誰もいない浜辺の中で そんなに泣いても 無駄じゃないか 濡れた砂では なりたい自分は作れないから 2023/12/31

          詩を書いてみる③

          精神疾患と自己嫌悪と音楽

          前置き 自己嫌悪というものは、思春期の子供たちが必ず抱えるもの。大きかれ小さかれ苦しさを伴いますよね。 さっき「思春期の子供たちが~」なんて言ったけど、大人だって抱えている人は多いと思います。人として生きるには、避けては通れないかもしれないね。 僕は、大学生です。でも、普通じゃなくて、高校1年生の頃から精神疾患と戦っています。多くの薬を飲んでいるし、入院したこともあります。「なぜ皆みたいに普通になれないのだろう」なんていう自己嫌悪は日常茶飯事だし、それが自分の病状を悪化さ

          精神疾患と自己嫌悪と音楽

          詩を書いてみる②

          ① 僕の心の化け物は 僕の体が好きみたいだ もう何年も付いてくるんだね 君には顔も名前もないから 誰に紹介することもできない 君の誘惑 僕の試練 僕が走っても 君はそこにいる 2023/12/19 ② 今日の光はとてもおかしい まっすぐだと思ったら ぼくの手前で曲がっていく 後ろに回ったと思ったら いつの間にか逸れていく 黄色く笑い 緑色に包まれて 黒色も混じっている 僕の生への欲望が 感受性を捻じ曲げた 2023/12/22 ③ カンカン

          詩を書いてみる②

          詩をかいてみる①

          ① 人々は たいそれた夢をもち 不確かな道を探す ちがうんだよ ちがうんだよ 人々は 見栄えのいい正義をかざし 知らない未来を描く ちがうんだよ ちがうんだよ 分からないが何かがダメなんだ ② 武器が花を咲かせ 赤色が地面を彩る これはあの人の1票 地面で花火が打ち上がり 辺りは無音に包まれる これはあの人の1票 叫ぶのさ 悪いのは僕じゃないって 2022/09/27 #詩

          詩をかいてみる①