詩を書いてみる④
「愁眉(しゅうび)」
育った土の匂い
そよ風が触れて
暗い中心が透けていく
僕の幹が太くなっても
暗いままの中心
いつまでここに根付くのか
いつになったら切られるのか
「零落」
歩いても歩いても
建物は見えない
考えるものは
全て崩れ去った
僕の部屋では
文化も芸術も死んだ
弱き絶望にまみれ
ドアを開ける
新たなものを受容する
「冀望(希望)」
見えたような空
見たことあるかもしれない
感じたようなそよ風
知ってる匂いかもしれない
出口を感じる喜びに
身体を全て捧げてみる
明日の空気の匂いはどんなだろう
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