統計はプロパガンダの第一歩

仕事で統計に触れない日はなく、最近ではままごとレベルではあるがデータサイエンティストのスキルも習得させていただいているが、統計というものは、成果物に至る設計が非常に重要であることをあらためて認識している。

まん防は、飲食店を標的に、緊急事態はサービス業と日本のインフラを壊滅させた。そして感染者は・・・・・・・・・・減ってない。我々はあらゆる病気と共存しなければいけないのに。

統計というものは撮ってくるベースの数値によって成果物が大きく狂ってしまう。例えば、交通事故死者数、もちろん減っている。減っているのは喜ばしいが、気を付けなければいけないのは「24時間以内の死者」だけが「死亡」とされていること。それ以降に死んだ人はカウントされていない。
例えば視聴率。今では世帯視聴率は出さなくなったが、そりゃそうだ。意味がないことを理解したからとはっきり言っている。あらゆる数値は何を根拠にしているのかを知ろうとしない限りきちんとした統計ではない。
そのことは、物議を醸した矢野論文の「ワニの口」が典型ではないか。歳入を税収としか定義しないのに、支出には国債から賄った分を入れる。すなわち歳入より支出が増えて当たり前。これで「赤字だ~」とさわぐ財務省が考えていることは国民を貧しくし、私腹を肥やすことである。東大の権威が泣くよ、ほんとに。こういうことするために東大に入るのであれば東大も解体してしまえという議論が出てしまう。財務官僚はそんな統計操作に頭使っている暇があるならいますぐ町で国民の声を訊け。多分町で卒倒してしまうだろう。

統計操作はプロパガンダの第一歩。もちろん、一つ一つの数字が悪い、ということはしないが、数字を掛け合わせるととんでもない情報操作ができてしまう。我々は表の成果物に隠された数値を見破る力がなければ国にも意識高い系経営者にも、そして医者にも騙されてしまうのだ。
もう一度言う。「統計はプロパガンダの第一歩」

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