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授業はライブ!言葉で人を笑顔にしたい―名言プレゼンターおしゃべり先生の原動力―


名言プレゼンターおしゃべり先生
@oshaberi_sensei

野球とお笑いをこよなく愛する現役中学校国語科教員。一児のパパ。日々自分が感じた事を、飾らない等身大の言葉に乗せて発信中。


お笑い芸人になりたかった学生時代

小学校の頃からお笑いが大好きだったというおしゃべり先生。
特に漫才が大好きで、自分もお笑い芸人になりたかったと言います。

「喋りだけで、そのシーンが見える。マイク一本で笑いをつくる漫才に、芸術性を感じていました。」

人の笑顔が見たい。

その気持ちから、中学校3年生まで芸人を志していたおしゃべり先生でしたが、自分の進路について悩んだ時に改めて「笑顔」について考えたそうです。

「僕の原動力は『笑顔』です。自分が関わる事で、人が笑っている姿が見たい。でも人の笑顔が見られるのはお笑いだけじゃないよなと、ふと思ったんです。」

いろんな方法で笑顔をつくりたいそしてその方法をつきつめたいという思いが溢れたと言います。

中学の時に出会った先生に魅力を感じていた事もあり、「教員になればいろんな形の笑顔が見られるんじゃないか」と考え、教員の道へ進んだそうです。

「言葉があなたをつくっている。」国語科を選んだ理由

言葉は、人が人生で関わり続けるものだと話すおしゃべり先生。

数ある教科の中で、国語を選んだのは言葉が作り出す自由度に魅力を感じているからだと言います。

「国語では、『文章のどの部分から、どう感じたか』『感じた事をどう表現するか』という言語での自己表現部分が大切だと考えています。授業をつくる時にも、自分の経験や伝えたいメッセージ、考えてほしい事を踏まえて、自分色に組み立てやすい。オリジナリティが出せる面白い教科だと感じています。」

言葉の大切さを一番に考えている事から、自分の想いを学級通信『つぶやき』にのせて子ども達に伝えているそうです。

毎日発行するようになってから七年。年間200枚以上書いてきた『つぶやき』は現在通算1500枚に迫っています。

教員になって初めて担任をした生徒は今や社会人。卒業生と関わった時、改めて教師という仕事の尊さを感じたと話します。

「『先生のあの言葉が好きだった』『あの言葉がきっかけで、教師を目指そうと思った』そんな風に伝えてくれる子達もいました。その時はわからなかった言葉もあるかもしれません。でも、こうして僕が贈った言葉を今でも大切にしていると伝えてくれる子がいる、その事に本当に喜びを感じています。」

言葉があってこそ人がいる。言葉が人をつくっているという考えが子ども達にも伝わっているという実感を日々感じているそうです。
使う言葉で、その人自身の考え方や行動も変わる事を体現しているのだと教えてくれました。

自分の影響力を芯から考える

現在、noteやTwitter等で教育や、お笑いについてを中心に発信をしているおしゃべり先生。
そのきっかけとなったのが、校則の変化だったと話します。

本年度から『主体性』と『多様性』をテーマに掲げ、縛りをなくし、様々なものを生徒個人に判断を委ねる方向に変わったとの事。

「今まで教師はルールを後ろ盾にしていたと思うんです。『ルールや規則だから、教師のいう事を聞け』とか……。生徒自身に委ねる事で、子どもたちは自分で考えるようになります。そうなった時、教員自身の、人としての自分の影響力が必要だと考えました。」

SNSやインターネット。様々な情報に囲まれて過ごす子どもたちの中で、自分がインフルエンサー(影響力のある人間)になれているかを考えたと言います。

発信をする事で、自分をアップデートし続けたい。

教員という仕事の魅力を知ってもらいたいのはもちろん、誰かの人生の道しるべになれたらという想いで日々言葉をアウトプットしていると語ってくれました。

信念をもって伝え続ける

教員生活は今年で11年目。教員生活の中で、苦しい事や辛いと思った事ももちろんあると話します。

「でも、この仕事をやっていて良かったと心から思います。生徒の笑顔を毎日見て、青春をいつまでも感じる事が出来る。教師っておもしろいんですよ。」

生徒の幸せや笑顔を一番に考えているからこそ、表面的な称賛はしないようにしているとの事。

「褒める教育、褒めて伸ばすという考え方が偏って浸透しているように思う時もあります。もちろん、褒めることも大切ですが、僕はその子の未来に繋がるようなメッセージを伝えたいですね。」

厳しい逆境をチャンスに変えられるような、強い軸や考え方を一緒につくっていきたいと言います。

そして、今日まで仕事を続けて来られた事に、喜びと誇りを感じていると語ります。

「僕の人生の軸は『笑顔』です。他人の笑顔ももちろんですが、まず自分が笑顔で居られるか。それを大切にしています。」

自分の幸せを考える事が、周りの笑顔にも繋がるという信念で生きているというおしゃべり先生。今後は、ラジオやYoutubeなど自身の「おしゃべり」で人を笑顔にしたいと考えているとの事。

担当する授業は、笑顔をつくるお笑いライブだという想いで
今日も「笑顔」と「言葉」を子どもたちに伝えていると話してくれました。

編集後記
授業を全力で楽しむ「お笑いライブ」だと表現する、おしゃべり先生のその考え方がとても素敵だと思いました。本気でやるから、本気で笑える。それが生徒にも伝わっているのだろうなと、こちらまで笑顔になりました。
おしゃべり先生の毎日noteを心の支えにしている人、笑顔の原動力にしている人がたくさんいます。これからも、愛のこもった素敵な発信を楽しみにしております。
おしゃべり先生、貴重なお時間ありがとうございました。
(インタビュー・ライター・編集・イラスト By Umi)


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