umezootable ;Shingo Umetsu

音大卒業後フランス・パリのエコールノルマル音楽院とコンセルヴァトワールにて映像と空間に…

umezootable ;Shingo Umetsu

音大卒業後フランス・パリのエコールノルマル音楽院とコンセルヴァトワールにて映像と空間における作曲を学ぶ。 現在企業やメディア向けのレシピ開発を多数手掛けながら音×食のパスタクリエイターとして活動。 日本最大級の料理コンペディション、RED U-35 2021年シルバーエッグ獲得

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食×音vol8.『赤ワインに合いまくり!すき焼き、ブルーチーズとニョッキ』高畠ワイナリー×umezootable赤ワインに合いまくり!すき焼き、ブルーチーズとニョッキ

今年は暑い期間が長かったですがようやくそれも落ち着き、冬がやってきます。 今回は、高畠ワイナリーから託された赤ワイン『2019 高畠アルケイディア・セレクトハーベスト』と、それにぴったりのニョッキをご紹介します。 このワインはその年の最高品質の葡萄を融合したボルドータイプの一本です。重厚な味わいがありながら余韻も長く、じっくり向き合える赤ワインです。 すき焼きなどのしょうゆを使ったような風味、ビーフシチューの濃厚さ、ゴルゴンゾーラなどの青カビチーズのアクセントがこのワインと

    • UMEZOOtable✖️高畠ワイナリーVol.9 『えびと菜の花のラビオリ えび出汁の効いた豆乳スープ』

      この企画を担当してから早くも2年が経ち、3年目に突入しようとしています。 ラビオリっていわゆる餃子なんですが、茹でたものをソースと合わせて食べます。 普通の水餃子と違うのはソース作りに手をかけてますね。 さて、今回は春らしいワインをいただきました。『高畠ジャパネスク リースリングフォルテ』、程よい甘味と上品な酸味を併せ持つワインは、出会いと別れが多い春にピッタリではないでしょうか。 合わせたパスタはえびのラビオリです。過去にも一度ラビオリを取り上げた事がありましたが、今

      • 究極『焼肉✖️すき焼き?』赤ワインに合わせた新たな食べ方の模索

        つらつらと私の食べ物に対する思いを書かせていただくこのコーナー。 食べるのが好きな私はお酒はもちろん、空間やエンタメ感も大事にしていきたいと最近思っています。 少し前までは前衛的なパスタに振り切ったり映像を交えたりしてましたが、やはりオフラインでは楽しませる事も大事かなと。 みなさん、楽しい食事って何がありますか?BBQ?鍋?たこ焼き? わが国にはわいわい系の食事がたくさんありますが、、、、 いやでも、やっぱり焼肉ですよね?(異論は認める) 焼肉は大衆的なものから高級

        • 私のパスタ;オートクチュール

          パスタを始めてから実はあまり年月が経ってなく、割と遅いスタートだった私が他と差別化をする為の磨いたのはパスタデザイン力の一点突破です。 もちろん味もそうですが、まずパスタクリエイターと自称するからにはその名に恥じないくらい、ただ綺麗なだけではなく圧倒的に人目を惹くようなデザインでなければと考えました。 自分が人を呼んで料理を出すときは流石にこの盛り付けを行うことは現段階では出来ません。あまりにも時間がかかり、食べる頃には冷めてしますからです。 なら何故今でもこの制作が必

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          『ターニングポイント』*自身の作品紹介

          食の仕事を本格的に志したのは3年前と割と最近。 それまで食べることは好きでそれなりに料理は出来ていたけど全く仕事にする気はありませんでした。 周りからはよく『自分で店でもやったら?』と言われてましたが飲食店を開業することが一般的な認識としてかなり舐められてるんだなーと思ってました。 『3年続けば良いほう、5年続いて御の字、10年続けば功績』と言われますが、おそらく開業する人の認識の甘さからこの廃業率を物語ってるんではないでしょうか? そもそも、料理を仕事とする者のゴール=

          『ターニングポイント』*自身の作品紹介

          食×音vol7.『秋と言ったらこのパスタ!牡蠣✖️九条ネギ✖️黒舞茸 組み合わせの妙義』高畠ワイナリー×umezootable

          高畠ワイナリーの季刊誌『Qu空』の2023秋号に掲載させていただいたパスタ『牡蠣✖️九条ネギ✖️黒舞茸 組み合わせの妙義』 私のパスタはいくつかのパターンに分けていますが、食材と食材の組み合わせて最適な解を見つけるいわゆる「素材の味を活かす」をご紹介します。 今回のパスタには『高畠フニクリ・フニクラ・デ・木村シャルドネ』を合わせました。厚みのある果実味と品の良い酸味、そして鼻から抜けるスモーキーさが心地よいワインです。 一般的に夏は白ワイン、冬は赤ワインというイメージが

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          食×音vol6.『山形の出汁✖️ラタトゥイユ 夏の定番料理のコラボ冷製パスタ』高畠ワイナリー×umezootable

          高畠ワイナリーの季刊誌『Qu空』の2023夏号に掲載させていただいたパスタ『山形の出汁冷製パスタ』。 『山形のだし』という全国的にも認知度の高い郷土料理は汁物ではなく食べるラー油の様なおかずの様な食べ物です。 『たくさんの野菜を切り''だし''』、『周りの料理を引き立てる様な''出汁''の様な役割』、『暑い夏でもさっと食卓に''だし''』など、由来は諸説ある様です。 なす、茗荷、きゅうり、オクラなどの野菜を小さく切り、調味料と混ぜ合わせる作り方ですが、今回は南仏の夏の定番

          食×音vol6.『山形の出汁✖️ラタトゥイユ 夏の定番料理のコラボ冷製パスタ』高畠ワイナリー×umezootable

          食×音vol5.『ホタルイカのカルボナーラ』高畠ワイナリー×umezootable

          高畠ワイナリーの季刊誌『Qu』の2023春号に掲載させていただいたパスタ『ホタルイカのカルボナーラ』。 一般的に生クリームと卵を使ったものが知られてますが、本場ではペコリーノチーズ(羊のチーズ)・卵・グアンチャーレ(豚の頬肉の塩漬け)で作ることが多いです。濃厚なソースなので個人的にはスパゲッティのようなロングパスタより、ペンネのようなショートパスタを合わせてる事が好きです。 そのカルボナーラを大胆にホタルイカでアレンジしました。カルボナーラの由来としては様々な説がありますが

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          食×音vol4.『コンビニレトルトビーフシチューを使ったラビオリ』高畠ワイナリー×umezootable

          高畠ワイナリーの季刊誌『Qu』の2022冬号に掲載させていただいたパスタ『ビーフシチューのラビオリ』(2022 秋号に関してはこちら)。 今回のパスタにはゾディアック・ピノノワールを合わせました。 ブルゴーニュタイプのこのワインは高品質なピノノワールから作られており、飲み口は柔らかく香りは華やか。しかし心地よい余韻が続き表情を変えながらこの一本で長い時間楽しむことが出来ます。 ブルゴーニュには『ブフ・ブルギニヨン』という牛肉の赤ワイン煮込みがありますが、今回はコンビニのレト

          食×音vol4.『コンビニレトルトビーフシチューを使ったラビオリ』高畠ワイナリー×umezootable

          食×音vol3.『爽秋に香る;秋鮭、なす、まいたけの和風トマトパスタ』高畠ワイナリー×umezootable

          高畠ワイナリーさんの季刊誌『空 Qu』の2022秋号に掲載させていただいたパスタ『爽秋に香る』(2022 夏号に関してはこちら)。 今回のパスタには高畠ジャパネスク ベーリーズブレンドを合わせました。 日本ワインの父と呼ばれる川上善兵衛氏が交配したベーリーアリカントA種、マスカットべーリーA種、ブラッククィーンから成るこの赤ワインは濃厚で、赤い果実のふくよかな味わいが特徴です。 「山形の地ワインとしてヨーロッパ系のワイン専用品種では表現できないワインを目指して造られた」とい

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          食×音vol2.『思い出の夏;とうもろこしのパスタ』高畠ワイナリー×umezootable

          今年から高畠ワイナリーさんの季刊誌『空 Qu』にて季節のパスタというページを担当させていただくことになり、生まれた土地へ貢献できると思うと大変光栄です(2022 春号に関してはこちら)。 夏号ではとうもろこしのパスタ『おもいでの夏』を作り、嘉-yoshi-スパークリング シャルドネを合わせました。とうもろこしの甘さと、食感、そして暑い夏には冷やした泡をと思い、弾けるとうもろこしと上品な嘉の泡が山形で過ごした郷愁を感じさせてくれます。私自身、上京するまでの18年間を山形県南陽

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          食×音vol1.『エビのパスタとその動画についての備忘録』

          長い間放置していたnote、2021年はとりあえずパスタ作りに邁進してました。その甲斐あってパスタクリエイターを名乗り始めてから(手打ちパスタを始めて)2年、RED-U35 2021でシルバーエッグまで受賞出来たりと一点突破した甲斐はあったかなと思っています。 今年ハマっているのはinstagramのリールで音楽に合わせた料理動画を作ること。 音楽の権利問題に厳しい日本で、サービス内とはいえ好きな音楽を使えるという事は衝撃でした(時代の流れもあるでしょうね)。そしてさすが海

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          『音×食による空間作りの可能性』パスタクリエイターがもがく永遠のテーマ

          はじめまして、フードクリエイター(特にパスタ)の梅津信吾です。  業務としての飲食経験はそこまで長くありませんが食べることに関しては周りが引くくらい執着があった事から、今は某企業でメーカーやメディア向けのレシピ開発をさせていただいております。と同時に休日も空き時間を見つけては自分は作りたい料理をとことん作ってゆくと言う気ままな生活を送っております。 昨今コロナの影響で外食が制限されておうちご飯と言う言葉が流行り、否応にも自炊をせざるを得ないこのご時世、元からおうちでご飯が

          『音×食による空間作りの可能性』パスタクリエイターがもがく永遠のテーマ