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私のパスタ;オートクチュール

パスタを始めてから実はあまり年月が経ってなく、割と遅いスタートだった私が他と差別化をする為の磨いたのはパスタデザイン力の一点突破です。


鱈のラビオリ、白子と蕪ソース

もちろん味もそうですが、まずパスタクリエイターと自称するからにはその名に恥じないくらい、ただ綺麗なだけではなく圧倒的に人目を惹くようなデザインでなければと考えました。


自分が人を呼んで料理を出すときは流石にこの盛り付けを行うことは現段階では出来ません。あまりにも時間がかかり、食べる頃には冷めてしますからです。


ラビオリ・ビビッド・インプレッション(ビーツとレバーのラビオリ)

なら何故今でもこの制作が必要なのか、それは自分の最大値を高めておくことです。

ファッションの世界でも、ランウェイで発表するメゾンはそのシーズンの方向性を決めるためにオートクチュールを展開します。手間の多さ、デザインの奇抜さからほとんどが一般人が実生活では利用できない服ですが、それらを参考にプレタポルテ(高級既製品)が生まれ、それを参考に他の廉価ブランが真似し、時間を経てファストファッションまで影響します(ユニクロなどは著名なデザイナーとコラボしていますが)。


さざえのラビオリと枝豆のピューレ

私のパスタもその流れを参考にしており、このような一枚絵の為のパスタを作ることはある種の儀式であり、研鑽であり、そして原点でもあります。

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