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食×音vol1.『エビのパスタとその動画についての備忘録』

長い間放置していたnote、2021年はとりあえずパスタ作りに邁進してました。その甲斐あってパスタクリエイターを名乗り始めてから(手打ちパスタを始めて)2年、RED-U35 2021でシルバーエッグまで受賞出来たりと一点突破した甲斐はあったかなと思っています。

今年ハマっているのはinstagramのリールで音楽に合わせた料理動画を作ること。
音楽の権利問題に厳しい日本で、サービス内とはいえ好きな音楽を使えるという事は衝撃でした(時代の流れもあるでしょうね)。そしてさすが海外のサービス、持ち合わせてる楽曲リストが非常に痒いところまで手が届いています、これがタダってもんだから夢のようです。
ずっとやりたかったこのコラボ、このnoteという場で少し専門的な話もしながら自分の作った料理や動画を備忘録として散文形式(とっ散らかってるだけと言わず)で書き綴っていこうと思います。

  1. 食✖️音楽のリール動画

  2. 音楽について

  3. パスタについて

  4. 動画について


1.食✖️音楽のリール動画

*画像をクリックするとinstagramリールに飛びます。

撮影はiphone12mini、編集はPremiere Lush、サムネイルなどのデザイン系はAdobe Expressと一応スマホで完結させるようにしています(もちろん1人です)。

2.音楽について

 音楽はPLEASURE CENTRE『Disease Machine』。
apple musicで見つけて気に入った曲です。instagramのリストを検索したら出てきた時は嬉しすぎて自分のパスタのメイキングを作ろうと決めました。
 ジャンルはオルタナティブ?ダンスロック?シューゲイザー(90年代初頭に巻き起こった、下を向きながら轟音ギターを掻き鳴らすUKロックの一部分の総称)的要素もあるインディーズバンド(多分)。イントロから切り替わっての疾走感をパスタに合わせずにはいられませんでした。

3.パスタについて

 このパスタは自分にとパスタにハマるきっかけになった思い深い料理です。
レシピは要望があれば書こうと思いますが、今回は割愛絵います。

エビの殻で出汁を引きますが、個人的には動物性の食材はなるべくシンプルに1~2種類で抑えたく、複雑味は植物性の食材や香辛料、そして調理法で出したいという思いが根本にあります。例えばペスカトーレは複数の魚介を組み合わせますが、多種の旨味を掛け合わせれば美味しくなるのは約束されたような物です。ただ、それぞれの食材の自我というか、そういった『何食べてる感』は薄れるんじゃないでしょうか。

薄切りのエシャロット、タイム、トマト、水、甘海老の殻を煮出した出汁

出汁を引くために有頭海老を使いたいのですがそこそこお値段張りますよね。
最近の小売店だと赤海老(アルゼンチン海老)がお求めやすいですが、個人的には

  1. 食べれる部分は丼にして夕飯にたべる

  2. 比較的入手しやすい

という理由から甘海老に落ち着いています(本当はオマールとか使いたいけど)。
風味と旨味を増すために、殻はからっからにオーブンで焼いておきます。

 パスタは幅広麺のパルデッレ、全卵を使用し強力粉8:セモリナ2で加水率は卵白少し少なめの34%程度に合わせています。
 世の手打ちパスタのレシピを見ると粉100gに卵1個という書き方が多く見られますが卵1個といっても大きさはまちまちで、基本的なM玉が50g、中M~L玉だと55~60gです。卵黄の重さは変わらずおよそ20gで48%は水分、卵白は30gで88%程度が水分とされています。卵黄と違い卵白の重さはかなり変わりますのでL玉の大きい卵の水分量は10g程度変わることになり得ます。
 パスタに限らず粉物は水分量がかなり重要であるため、5g違うだけでも食感や扱いやすさはかなり変わってきます。ソースやパスタの形状によって加水率を意識する必要があると思いますが、一般的には粉100gに対して50gの卵1個がスタンダードな比率なのではないでしょうか。
 これは卵でつなぐ生地なので、水でつなぐ白生地だと考え方だ変わってきますが、これについてはまた今度。

5連カッターで一気に裁断、パスタはガジェットが多いので中二心をくすぐる

このパスタの大きな構成要素としてはエビの出汁とフレッシュトマト、にんにく、オリーブ油なので濃い味ながらもしつこくありません。ここで生クリームやトマトソースを使ってしまうと簡単に濃い味に持って行きやすいですが、それだとDrastic Pastaではありませんね。

4.動画について

料理と他ジャンルを合わせてエンタメやアートとして表現する海外の食文化を元々好きだった事から、自分でもやってみたいと思ったこの料理動画。音楽は空間を一気に支配できる力を持っていると思います。おしゃれな部屋を作りたい時の手っ取り早い方法としては照明と音楽を気にせよ、とよく言われますしね。

僕はコレクションのランウェイを見ることが好きなので元ネタを引っ張ってくることが多いですが、やっぱり使われている音楽がかっこいいんですよね。

このクリエイターさんのPVは基本的に1分程度の動画が多くアパレルに特化しています。選曲、テロップ、演出はとても秀逸なので参考にしています。

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