この世に生まれてきたことを祝福されない物語があっていいはずがない。

まだ、遠出や日常生活が厳しいので、散歩ついでにふら~っと近所でお買い物したり、体調辛いな~と思ったら、横になって、泣きたいときは泣く。
昨日、気持ち的にいっぱいいっぱいになってしまったので、とりあえず、Xのしんどい情報が入ってくるアカウントは消して、元気なタイミングでラインだけは見るようにしています。

仕事のチャットツールは諸事情で開いていないです。
たぶん、私は無理なのに大丈夫なフリをして、仕事ができないことに罪悪感を持つからです。
だから、お仕事に関しては事情を説明していること、私に対して寄り添ってくださっている職場なので後できちんとお詫びをいれて、お仕事で応えられるよう今は体調の回復を優先しています。

私よりも場数がある……長くシナリオライター先生方はありがたいことにこう仰ってくださいました。
「ライターの仕事とメンタルは直結している。そんな状態で書いてもいいものは書けない。あなたの大切な将来を守るためにも今は養生してください。あなたのご相談を聞くのも我々のサポートです」
これは、2社の先生方の言葉を総括したものになりますが、どの先生も仰っていることは同じでした。

どんな物書きでも心身ともに健康でないときはある。
そんなとき、書けないことにもどかしさを感じる。
でも、長い目で見たとき、今、無理をしたら先生方の仰った「私の大切な将来」がだめになってしまう。
だから、今は自分にやさしくしようと思っています。
それは全ての物書き様に適用されるのではないでしょうか?
12月になりましたね。
いよいよ、冬本番です。冷えるので、どうか、皆さまお体とお気持ちを大事に。
健康が資本です。

とはいいつつ、チャットツールの通知が入ったので、さして、負担にならないので連絡事項は拝見させていただきました。
内容は成果物に対する講評でした。

う~~~~~ん、普通。

率直な感想です。
たぶん、及第点とかそのレベル。
いや、そのレベルに持っていけたことを褒めるべきなのでしょう。
以前は、本当にひっきりなく、ここを改善してください、ここも、うん、ここも必要ですねってレベルだったから微々たる進歩をしているのです。

これは私の個人的な感覚になりますが、評価が良く解釈して及第点のときが1番怖いし、落ち込む。

全体のお仕事を通してなのですが、最近ユーザー様からの感想は好評なものが多いです。ここ1年は自分が初期実装を担当したキャラのお仕事が多いです。
でも、これ、怖くないですか?

もちろん、全ての意見が好評なわけではなく、この表現はキツかったという意見も一部あります。
8~9割は好感的な感想を見かけますが、1~2割の方には合わないみたいなところです。

もちろん、私の人間的な感情では褒められるのは嬉しいのです。
ひとつ、ひとつのご感想に感謝しております。
だって、ユーザー様がお金を払ってシナリオを読んでくださったうえに、有限の時間を使って感想まで書いてくださったのです。
自分のシナリオはそういう影響を人に与えられた。
良いものにしろ、悪いものにしろ等しく感謝しています。
良いものに関してはむしろ、お礼を言うのはライターである私が、その感想に救われて書く原動力をいただいているから。
悪い感想に関しては、今後のスキルなり、物語の構築にあたり参考にさせていただいております。
また、意図せずに嫌な思いをさせてしまったときは自分の力不足を悔いて、次は良いものを書くと肝に銘じております。
私はプロで、皆さまからお金をいただくコンテンツを書いているから。

だからね、この及第点が怖い。
シナリオとしてはあらかた問題がないけど、良い点も悪い点(改善点)を列挙するのは難しいクオリティ
と私に関しては受け止めております。
良いにしろ、悪いにしろ感想って何か響いたら書かずにはおられないですよね。
私の文章にはその魅力がない。
今日、これじゃあだめだ。と思いました。
やっぱり、早く元気になって、良いシナリオを書かなければ。
成長するには、まずは制作会社様及びクライアント様に感想をいただけるレベルにならなきゃだめだ。

この体調がままならない中で、手を止めている状況がとてももどかしい!

前置きが長すぎましたね。
私個人の思想の話になります。
私は「批評」とか「レビュー」という行為が大嫌いです。
だから、自分がユーザーとして作品を鑑賞させていただくときは、琴線に響いた作品の大好きなポイントしか列挙しません。
よく、作品の良し悪しを決めるのに「アンチコメントがついたから自信がなくなった」というのをお見かけします。
「周りの方と比べて自信がなくなった」もよく聞く気がしますね。

30歳という年齢、商歴5年とまあ、微妙なスペックの人間ですが、今だけプロの立場から私の意見を伝えさせてもらいます。
前置きとして、趣味じゃなくて商業で書きたい方に対してが強いので、そんなに深く気にしないでください。
あと完全な私の主観です。
梅芳がまたほざいてら~くらいの温度感でよろしくお願いします。

>アンチコメントについて

こちらの記事に書きましたが、ディレクション(講評)をするには適切な能力が必要です。
なんらかの受賞歴があったとしても、商業媒体で書いていないのならその人間はアマチュアです。
さらに言うなら商業媒体で書いていても適切なFBができる人間は少ない。
この前、同じ作品の同期のライターさんにお聞きしましたが商業IPに携わっているシナリオライターの方は1000人しかいないそうです。
うーん、これは人材不足が嘆かれるわけだ。
さらに言えばその1000人のうちの大半は、私のような立場の者も多くいるでしょう。
適切なディレクションをできる人間は少ない。

では個人的に感じる適切なディレクションとは

①あくまで言及するのは作品の内容のみ。
個人の人間性を否定するのはだめ。普通にハラスメントです。

ここに書いた編集さんとかもディレクションとしてはダメです。
これが数年前の話だからいいけど、今、出版社とかレーベル名と講評のせたら炎上してもおかしくない内容ですよね。
それに、今、私は業界で1000人しかいない職業で5年も生き残ってそれなりの仕事をしているのだから……言わずもがなですよね。

②シナリオ・小説のどこに問題点があるかを論理的に説明できる。
やはり、読者が人類を据えているので、ユーザー様が読んだときにどう感じるかの感情論的な部分は多少は入ってきます。
うーん、FBの内容は列挙したらキリがないのですが、例えばシナリオ作法に問題があった場合、技術について、どうして問題に感じるのかと列挙した後に解決策を提示してくださるはずです。
これは、ディレクター様、クライアント様同様。
でも、我々は人間ですから、あまりにもひどい、そこはどうしても作家として譲りたくない、さすがに理不尽だと思ったときは一読するだけでいいのです笑
ただ、FBにはFBです。できれば、ひっかかった点については(守秘義務などが絡むケースがあるので)プロの方はご担当者様、あるいはプロダクトに携わって信頼している方に聞きましょう。
すると、やさしい言葉でかみ砕いて説明してくださります。
先方のご指摘は意見として率直ですし、お仕事なら受け止める必要があるので、そこはおろそかにしない方がいいです。

で、たぶん、このケースが1番多いかと思いますが、今はwebに小説をあげるのが普及していますよね?
そこからデビューされる方もいらっしゃるくらい市場が広い。
私もあったんですが、タイプミスで少し誤字をしただけで顔を真っ赤にしてくる教えたがりの人(とても不適切な言葉かと思いますが)

そういう手合いは無視でいいと思います。
本当のファンはあなたを応援してくださるものです。何があってもついてきてくれます。
上記の記事を参照していただければと思いますが、講評には専門的なスキルが必要なのです。
そんなことも度外視して、あなたを傷つけるためだけに重箱の隅をつつく……そんな人類の言葉、いらないですよね?

ゴミ箱にぽいっです。

あとそれが書き手だった場合だったら私はなおさら軽蔑します。
書き手だったら言葉を人を傷つけるための暴力に使うな。
クリエイターなら作品で殴るべきだ。

つまり、そういうクリエイターは今、あなたがいらっしゃる土俵にすらあがっていないのです。

とどのつまり、嫉妬です。あなたが悔しいのです。それかネトストしてくる変態です。
そして「有名税」という言葉がありますよね。そういうことです。

個人的にいろいろな企業様でディレクションを受けていて思うことがあります。
よく、作家と編集の相性が問われるように、シナリオライターとディレクターにも相性があります。
さらに言えば、表現媒体が小説、シナリオ問わず、作家が伸びる適切なディレクションは2通りあると思います。
ディレクター様も人間です。
シナリオライターも人間です。
相性がいい者同士がマッチングした方が良い作品が生まれるのは明白ですよね?
これは、兼ね合い上、どうしようもないので理想論かもしれません。

作家という生き物でどういう言葉をかけたら成長しやすいか……大まかですが、タイプが二種類あると個人的には思っています。

①文章を褒められるのが嬉しくてモチベーションに繋がるタイプ
→やさしい言葉で良いところを褒めてもらいつつ、さらに作品が良くなる点を教えていただき、軌道修正をしていく方法
②自分の文章を改善したいので率直な意見をもらった方が嬉しいタイプ
→最初から最後まで率直な意見をもらい、それを参考に軌道修正していく方法

両方ともそれがマッチングしたディレクションを受けたときにぐんと伸びる気がします。
ちなみに私は②のタイプです。ズルをしたいタイプなのです。お世辞は受け取れないし、最短距離で正解を知りたいので、率直な意見を言ってくださる方がありがたい。
ずっと、お仕事をいただいていたり、参画していて楽しいなと思う案件のディレクター先生は皆さん、心配をしてくださったり、いいアイデアについては褒めてくださりますが、率直な意見しか言いません。
良くないところ、改善できるところは適切な意見を伝えてくださいます。
それが私にとってはありがたい。
時間はかかるタイプなのですが、できないことをクリアできると少しは文章が上手くなった気がする。
お世辞を言わない先生だからこそ、たまに褒められたら本音なのだと心から受け取れる。
うーん、ネガティブですね。
これに関しては、個人差でしかないのでどちらがいいとかない。
私も正直、自分がビシバシ扱かれているときに①のタイプのディレクター先生を見るといいなあ……(泣)とは思いますが、私に関していえば、元々、そう書けるわけじゃないので、やはり②のタイプでみっちりと教えてくださる先生とやるのが楽しいですし、そういう方ってとても面倒見が良いのです。

だいぶ、字数が長くなってしまいましたね。
文字書きなら文章に自信をなくしたり、他人の悪意に持ってかれそうになる瞬間って絶対にある。

でも、この世に生まれてきたことを祝福されない物語なんてあってほしくない。
そんなの悲しいじゃないですか。

よく、作品の良し悪しの基準や才能の有無とか、定義の曖昧なものが話題にのぼるけど、これって明確な答えはないですよね。

個人的に唾を吐くとしたら、下の人間しか見ないで自分が1番だと思っている人間、そうやって人様の大切な文章を言葉の暴力で叩く人間、好き嫌い、虫の居所が悪いからって揚げ足をとる物書きは物書きじゃないです。
物書きとしての矜持がない。
強い言葉になりますが、そう感じてならないのです。

だから、そんな評価に値しない人間に叩かれても、筆を折る必要はないです。
殴るのは作品だけでいいのです。
乱文ですが、失礼します。

だって、あなたの作品は素晴らしいのだもの。どこかにそう思っている人間がいるのだから、感想をいただくようなとびっきり素敵な作品を書きましょう!


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