梅小路ハチ

フードエッセイを中心に日常の雑感、文章を書くことについての気づきなどをテーマに書いてい…

梅小路ハチ

フードエッセイを中心に日常の雑感、文章を書くことについての気づきなどをテーマに書いていこうと思います。

マガジン

  • フードエッセイ

    食にまつわるエッセイ記事をまとめました。 料理を作ったり、食べたりして感じたことを綴っています。

最近の記事

広島で「オッペンハイマー」を観た

この記事は、映画「オッペンハイマー」の内容に触れており、一部ネタバレを含みます。 先日、映画「オッペンハイマー」を観に行った。 オッペンハイマーは2023年に公開されたアメリカ映画だが、公開当時は日本公開が未定だった。 私はこの映画のことを、イギリス在住のころのすけさんの記事で知った。 ころのすけさんの記事を読んで、もしオッペンハイマーが日本で公開されたなら観てみたいと思った。 いち日本人として、そしていち広島市民として、見ておかなければならないと強く感じたのだ。 その

    • 世界ふしぎ発見!が育んだ好奇心

       38年も続いたテレビ番組「日立 世界ふしぎ発見!」が2024年3月末で終了するらしい。  そんな衝撃的なニュースをつい先日、知った。  私は小さい頃から世界ふしぎ発見のファンだ。父がこの番組を好きで、小学校に上がる前くらいから父と一緒によく観ていた。番組の放送開始が1986年4月なので、1985年生まれの私にとっては一緒に育ったようなものだ。  エジプトのピラミッドやアンデスの山奥など、番組タイトルのとおり、毎回世界のさまざまな場所が取り上げられており、幼い私は毎回ワク

      • 明日も来年も一緒にご飯が食べられますように

         先日マクドナルドで月見バーガーを食べた。  まだまだ日中は暑いけれど、月見バーガーが発売されると秋を感じるのは私だけではないはずだ。  いつ頃からか覚えていないけれど、月見バーガーが発売されると毎年夫とマクドナルドへ行っている。もはや今では季節を楽しむ恒例行事だ。  今年の月見バーガーは「七味香る牛すき月見」が新しく登場した。  せっかくだからと夫も私も「七味香る牛すき月見」を食べてみた。  通常の月見バーガーの中にすきやき味の甘辛い牛肉のフィリングがサンドされている。ソ

        • アイスム様開催のお題企画「料理の失敗談」に投稿した「得意料理を17年ぶりに失敗した話」がアイスム様のメディアに掲載されました✨ ▽掲載ページURL https://www.ism.life/ichioshirecipe/017.html アイスム編集部の皆さまのおかけで、素敵な記事に仕上がっています!

        広島で「オッペンハイマー」を観た

        • 世界ふしぎ発見!が育んだ好奇心

        • 明日も来年も一緒にご飯が食べられますように

        • アイスム様開催のお題企画「料理の失敗談」に投稿した「得意料理を17年ぶりに失敗した話」がアイスム様のメディアに掲載されました✨ ▽掲載ページURL https://www.ism.life/ichioshirecipe/017.html アイスム編集部の皆さまのおかけで、素敵な記事に仕上がっています!

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        • フードエッセイ
          12本

        記事

          さくらももこの偉大さを思い知った中3の夏

           実際にやってみると思っていた以上に難しいことってたくさんある。サッカーのリフティング、縦列駐車、木の葉型に整ったオムレツを作ること。  私はエッセイを中心に投稿しているnoteユーザーだが、初めてエッセイを書いたときもそうだった。それは中学3年の夏休み。夏休みの宿題で書いたエッセイが私のエッセイデビューだった。  私の通っていた中学の夏休みの宿題には作文があった。それは読書感想文や公募のエッセイなどいくつかの課題の中から自分でどれかひとつを選ぶというものだった。  それま

          さくらももこの偉大さを思い知った中3の夏

          名刺代わりの銘菓

           現代ではネット通販で気軽に全国の銘菓がお取り寄せできるようになったが、旅行のお土産でその地方ならではの銘菓をもらうとやはりうれしい。  私の好きな銘菓は北海道の「六花亭 マルセイバターサンド」、東京の「銀座たまご ごまたまご」、福岡の「明月堂 博多通りもん」、そして山梨の「桔梗屋 桔梗信玄餅」だ。  特に信玄餅はおいしいだけでなく、その食べ方もエンターテイメント性があって面白い。風呂敷包みのような包みを開くと黒蜜が入った小さなボトルときなこ餅が入ったケースが出てくる。食べ

          名刺代わりの銘菓

          里芋の皮むきは2人のプロに教わった

           私の実家は農家だ。私が子どもの頃は同居していた祖父母が米や野菜を作っており、祖父母亡き後は父がその跡を継いでいる。そのため「JA」こと農業協同組合は幼い頃から身近な存在だった。  そんなバックグラウンドもあってか、「JA全農広報部さんにきいた世界一おいしい野菜の食べ方」というレシピ本は存在を知った瞬間気になって購入した。日々野菜に携わっているJAが作ったレシピ本だ。きっと、どのレシピもびっくりするくらい野菜がおいしく食べられるのだろう。  期待しながらページをめくると、ど

          里芋の皮むきは2人のプロに教わった

          アイスム様開催のお題企画「料理の失敗談」で私が書いた「得意料理を17年ぶりに失敗した話」が入賞しました! 読んでくださった方、ありがとうございました!! 画像は作中にも出てくる我が家のポトフです。

          アイスム様開催のお題企画「料理の失敗談」で私が書いた「得意料理を17年ぶりに失敗した話」が入賞しました! 読んでくださった方、ありがとうございました!! 画像は作中にも出てくる我が家のポトフです。

          「概念・アメリカのお弁当生活」のその後

           3ヶ月ほど前に、無理のない範囲でお弁当作りをやってみようと思い立ち、「概念・アメリカのお弁当生活」を開始した。  あれから3ヶ月経過したが、順調に続けられている。これは私にとっては快挙だ。というのも、今まで何度もお弁当作りに挫折して最長2週間しか続けられなかったからだ。しかもお弁当作りによるストレスは全く感じていない。  ストレスなく続けられた原因は「お弁当とはこうあるべき」という思い込みを捨てたからだと思う。  朝早く起きて頑張って作らなくてもいい。  同じおかずが続い

          「概念・アメリカのお弁当生活」のその後

          ランチタイムの送別会

           職場の送別会というものは勤務後に開催されることがほとんどだ。  何度か転職や異動を経験した私もありがたいことにそういった送別会を開いてもらった経験がある。その中で特に印象に残っている送別会がランチタイムに開催された送別会だ。    その職場では、私はとあるプロジェクトメンバーの一員として派遣社員で働いていた。仕事はとても忙しく、ほぼ毎日残業をしていた。職場のフロアの消灯をするのはいつも私が所属していたチームの誰かだった、というくらいの激務だった。  そんな勤務時間中の癒しが

          ランチタイムの送別会

          ハミングバードとコーヒーブレイク

           ゆったり過ごしたいなと思う時、私はカフェや純喫茶へ行く。  コーヒーブレイクという言葉のとおり、そこで飲むコーヒーは特別で少しだけ日常を忘れてゆったりとすることができるのだ。  先日よく行くスターバックスの店頭で興味深い取り組みを知った。  その取り組みの名前は「ハミングバード プログラム」という。詳細についてはスターバックス公式サイトより引用させていただいた。  ハミングバードプログラムにはハミングバードカードという特別なスターバックスカードが必要になる。そのハミング

          ハミングバードとコーヒーブレイク

          忘れちゃいけないものは、ハンカチと清潔感。

           いい女が絶対に忘れちゃいけないものは、ハンカチと清潔感。  10代の頃に読んだ恋愛指南書にはそう書いてあった。  この手の本の内容は時が経つと時代遅れになってしまいがちだが、この一文に関しては全くそんなことはない。むしろ、この本が書かれた2000年代よりも現代の方がこの価値観を重要視しているんじゃないかと思うくらいだ。  新型コロナウイルスの世界的な流行により、私たちの生活において「清潔であること」の重要度がこれまでとは比べものにならないくらい上がった。  マスクとアルコ

          忘れちゃいけないものは、ハンカチと清潔感。

          「概念・アメリカのお弁当生活」を始めてみることにした

           外ヘ働きに出ている人にとって、「お昼ごはんをどうするか」は重要な問題だと私は思う。  お弁当を作って持って行くのか、コンビニなどで買ってきたものを食べるのか、外食するのか、それとも社員食堂を利用するのか。  私はどれも一通り経験した。それぞれ良いところもあるし、不便なところもあった。そしてここ数年はもっぱら、昼休憩中に近くのコンビニで買ってきたものを食べるというスタイルだ。  なぜなら、朝の出勤時間が早めなこと、主要コンビニ3社が職場のすぐ近くに揃っていること、近くの外食

          「概念・アメリカのお弁当生活」を始めてみることにした

          今年1年ありがとうございました! たくさんの素敵な記事を読めて、自分の文章についての気づきもあり、とても充実した1年でした。 来年は更新頻度を上げて、コンテストにも積極的に参加したいなと思います。 来年もよろしくお願い致します! 皆さま、よいお年を!!

          今年1年ありがとうございました! たくさんの素敵な記事を読めて、自分の文章についての気づきもあり、とても充実した1年でした。 来年は更新頻度を上げて、コンテストにも積極的に参加したいなと思います。 来年もよろしくお願い致します! 皆さま、よいお年を!!

          私のジャマイカ旅行記

           今から13年前、私は友人と2人でジャマイカ旅行へ行った。当時24歳、若気の至りという言葉そのままにノリと勢いだけで決めた旅行だった。  友人も私もそれぞれ何度か海外には行ったことがあり、一緒に海外旅行をしたこともあった。「今度どこ行く?」「せっかくだからちょっと冒険してみたいよね」そんなやり取りをしながら、お互い南国が好きなことと私が大のレゲエ好きであることから行き先はジャマイカに決定したのだ。  レゲエの本場ジャマイカに行くなんて、レゲエ好きとしては誇張ではなく本当に天に

          私のジャマイカ旅行記

          レッドカーペットと「ととのう」カラス

           急きょ思い立って冬のピクニックに行ってきた。  ここ数年、今までオフシーズンとされていた秋冬にピクニックやキャンプを楽しむ人が増えているらしい。流行りに乗っかって初の冬ピクニックというものをやってみた。  何しろ急な思いつきだ。お弁当はスーパーで調達することにして、持ち物は水筒に入れた飲み物、家にあったみかんとレジャーシートだけという身軽さで家を出発した。  行き先は家から少し離れたところにある河川敷だ。桜の名所でもあるこの場所は春は花見をする人で賑わう。秋は紅葉もきれいな

          レッドカーペットと「ととのう」カラス