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ハミングバードとコーヒーブレイク

 ゆったり過ごしたいなと思う時、私はカフェや純喫茶へ行く。
 コーヒーブレイクという言葉のとおり、そこで飲むコーヒーは特別で少しだけ日常を忘れてゆったりとすることができるのだ。

 先日よく行くスターバックスの店頭で興味深い取り組みを知った。
 その取り組みの名前は「ハミングバード プログラム」という。詳細についてはスターバックス公式サイトより引用させていただいた。

ハミングバード プログラムは、未来を担う日本の若者たちの夢や希望を応援するプログラムです。
毎年描かれているハミングバード(ハチドリ)は、南米アンデスに伝わる民話「ハチドリのひとしずく」がモチーフになっています。一人ひとりにできることは小さくても、積み重なれば大きな力になるというメッセージが込められています。

スターバックス公式サイトより引用

 ハミングバードプログラムにはハミングバードカードという特別なスターバックスカードが必要になる。そのハミングバードカードを発行する際に支払ったうちの100円が寄付金として若者の夢を支援するために使われるらしい。さらに寄付対象期間にハミングバードカードを使って購入した商品金額の1%も寄付金となる仕組みだ。

 このプログラムで印象に残ったのはプログラムの名前にもなっている南米アンデスの民話「ハチドリのひとしずく」のエピソードだ。

森が火事になり、動物たちはわれさきにと逃げました。でもハチドリだけは、口ばしで水を一滴ずつ運んでは火の上に落とし、何度も行ったり来たり。「そんなことをしてどうなるんだ?」と笑う周りの動物たちに対し、ハチドリは答えます。「私は、私のできることをしているだけ」。

スターバックス公式サイトより
「ハチドリのひとしずく」

 私自身も裕福な家庭で育ったわけではない。経済的な理由でやりたいことの選択肢が制限された経験がある。そして現在も高給取りでもなければ、潤沢な資産があるわけでもない。
 それでも私が飲んだコーヒー代の一部が寄付となって、未来ある若者の選択肢を増やすことができるのなら、それが「ハチドリのひとしずく」のように微々たるものでも力になれたらいいなと思い、このハミングバードプログラムに参加した。
 寄付は決して大富豪が行う特別な行為ではない。誰かを思う気持ちさえあれば、私にだってできる。

 そんなことを思いながら、コーヒーを飲んでゆっくりと過ごした。一緒に注文したかわいらしいケーキはミックスパフェケーキ。その名のとおりパフェをイメージしたファンシーなケーキだ。
 今スターバックスではレトロなアメリカンダイナーをイメージした商品が発売されていて、このミックスパフェケーキもそのひとつだ。

 盛り盛りのクリームにカラフルなチョコスプレー、チェリーに焼いたマシュマロというアメリカのお菓子のイメージそのものといったケーキ。

 ケーキとコーヒーだけでも幸せな気分になれるけれど、いつもよりもっと幸せを感じるのはきっとハミングバードプログラムに参加したからだろう。
 ハミングバードプログラムの2023年度版カード発行期間は4月11日まで。寄付対象期間は5月15日までだ。興味のある方はぜひ。

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