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【能登半島地震を乗り越えた女性防災士が語る】野口健さんと総社市などが共同運営したテント村が閉村!ボランティアの活動拠点はどうなる?

能登半島地震で被災した石川県七尾市に設置されたボランティアの活動拠点、テント村が5月29日に閉村しました。全国から集まった災害ボランティアの方々はここを拠点にして、1000世帯以上の被災者を支援しました。

テント村の役割とその意義
当初、和倉温泉などの宿泊施設も被害を受け、ボランティアが泊まる場所がありませんでした。県庁所在地の金沢市を拠点にすると、移動に時間がかかり効率的な支援が難しくなります。そこで、野球場に設置された100張のテントがボランティアたちの活動拠点となりました。

総社市危機管理室では「テント村を通じてボランティア同士のネットワークが築かれ、支援の輪が広がった。開設後の運営・連絡・調整といったノウハウが蓄積され、総社市にとっても財産になった」と評価しています。

野口健さんとテント村の閉村
3月に開村したテント村は登山家の野口健(のぐちけん)さんと岡山県総社(そうじゃ)市など全国7つの自治体が共同で運営し、これまでに5401人のボランティアが利用しました。野口さんは「本当に地元の方々にとても大切にされながら支えられながら2カ月間この活動ができたことを私は非常に幸せに思っていますし、このテント村をこれからもっともっと一般的に普及していきたい」と語りました。

なぜ今、閉村するの?
奥能登ではまだボランティアの力が必要とされています。それにもかかわらず、この時期に閉村する理由は、これから梅雨に入り、テント生活が厳しくなるからです。また、和倉温泉や能登島など市内の宿泊施設が徐々に再開していることも影響しています。

テント村の未来
梅雨が明ければ、再びテント村を設置する計画があります。能登の復興にはまだまだ多くの支援が必要です。テント村が一時的に閉村することで、その役割が終わったわけではありません。新たな支援の形を模索しながら、ボランティアたちの活動は続いていくでしょう。


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