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2024年元旦に能登半島地震で被災した女性防災士です。防災士としての知識を基に、非常用…

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2024年元旦に能登半島地震で被災した女性防災士です。防災士としての知識を基に、非常用リュックの中身、どうすれば災害に強い生活を送れるか、地震保険に関するあまり知られていない事実、災害後の行政手続きの進め方など、被災者ならではのリアルな声を伝えます。

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【直撃!能登半島地震】女性防災士が語る、生の経験に学ぶ防災の教訓

令和6年1月1日午後4時10分、最大震度7を記録した能登半島地震が起きました。2020年頃から地震が頻繁に起きていましたが、1000年に一度とも言われるような大災害が起こるとは、誰も想像していませんでした。石川県は、地震保険の掛金が東京に比べて低いこともあり、「地震が少ない地域」という認識がありました。しかし、予想外の大地震が発生したのです。 地震が発生した際、まずは自分を守ることが最優先です。私の住む地域では震度5強を記録し、家がきしむほどの強い横揺れが約2分間続きました

    • 【能登半島地震を乗り越えた女性防災士が語る】共感を呼ぶ NOTO, NOT ALONE (能登はひとりじゃない)ロゴをモチーフにした支援活動

      穴水町で被災された同町出身のデザイナー竹野順子さん(59)=名古屋市天白区が制作したロゴデザイン「NOTO, NOT ALONE」が共感を集めています。 竹野さんは1人暮らしの母と正月を過ごすために帰省した実家で地震を経験。実家は半壊したものの、蔵や納屋は全壊しました。仕事のため故郷を離れることに申し訳なさを感じていた竹野さんは、避難所のホワイトボードに書かれていた「Not Alone 能登は、ひとりじゃない」という言葉に心打たれ、デザイナーとしてその思いを形にしました。

      • 【能登半島地震を乗り越えた女性防災士が語る】 石川県出身者が全国でふるさと物産展を企画・開催!県人会のパワーは熱くたくましい

        2024年1月1日に発生した能登半島地震。地震直後に発生した火事により、平安時代から続く輪島朝市が全焼したことは、石川県民のみならず全国の人々の記憶に新しい出来事です。 しかし、輪島朝市の組合員たちは、悲しみを乗り越え、復興に向けて力強く歩み始めています。今年3月と5月には、金沢で出張輪島朝市を開催し、大好評を博しました。 さらに、5月に入り神戸やイオンモール豊川でも出張朝市を開催するなど、能登の元気な姿を県外にも届けています。全国から出張朝市の依頼が相次いでいるようです

        • 【能登半島地震を乗り越えた女性防災士が語る】世界で洪水が相次ぐ中、防災教本を読み返してみた!外水氾濫と内水氾濫の違いを知ってますか?

          2024年3月のケニアでの豪雨、4月から続くブラジル南部の洪水など、世界で水の被害が相次ぐ中、改めて防災教本を紐解いてみました。 外水氾濫とは? 外水氾濫とは、河川の堤防から水があふれたり、堤防が破壊されることで、家庭や田畑に浸水することを指します。河川の氾濫によって水が広範囲に広がり、甚大な被害をもたらします。このような氾濫は特に梅雨時や台風の時期に多く見られます。 内水氾濫とは? 内水氾濫とは、大雨が排水処理されずに家屋が浸水したり、道路が冠水したりする現象を指し

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        【直撃!能登半島地震】女性防災士が語る、生の経験に学ぶ防災の教訓

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          【能登半島地震を乗り越えた女性防災士が語る】一人に1台!パンクしない自転車は防災の必需品になるか?津波対策に有効

          災害時の迅速な避難は生存に直結します。特に、津波警報が発令された際には、一秒一刻を争う逃走が求められます。従来、徒歩での避難が基本とされてきましたが、東日本大震災を教訓に、高台へより速く遠くへ逃げる手段として自転車の利用が推奨されるようになりました。 自転車が避難に適している理由 ・速度: 自転車は徒歩に比べて速く、より遠くへの避難を可能にします。 ・体力の節約: 特に高齢者や小さな子どもがいる家庭では、体力の消耗を減らし、より安全に避難を完了させることができます。 パン

          【能登半島地震を乗り越えた女性防災士が語る】一人に1台!パンクしない自転車は防災の必需品になるか?津波対策に有効

          【能登半島地震を乗り越えた女性防災士が語る】ベッド下に抵抗なく備えられる!無印良品「いつものもしも防災スリッパ」を寝室に

          自然災害はいつ発生するか分かりません。地震や災害に備える上で、ベッドの下に靴を置くというアドバイスがありますが、靴を置くことに抵抗を感じる方も少なくありません。防災のために新品の靴を置くべきなの?など、いろいろ考えてしまいます。 無印良品のネットショップで、可愛くて役に立つスリッパを発見しました。かかとが付いていてそのまま外にも行ける防災スリッパです。普段使いでも活躍する防災グッズで、”いつものもしも防災スリッパ”というネーミングも気が利いてます。 明るいグレーの防災スリ

          【能登半島地震を乗り越えた女性防災士が語る】ベッド下に抵抗なく備えられる!無印良品「いつものもしも防災スリッパ」を寝室に

          【能登半島地震を乗り越えた女性防災士が語る】不思議な能登の物語:300年以上燃え続けた火様を守る民がいた!

          能登半島の七尾市には、囲炉裏の火を「火様(ひさま)」として守り続ける風習があります。 元旦に発生した能登半島地震によって、七尾市中島町河内地区にある旧岩穴(いわな)集落で300年以上も燃え続けてきた囲炉裏の火「火様」が消失しました。火様は、地元の伝統を守る象徴的な存在であり、地震による被害は集落全体に大きな衝撃を与えました。 地震発災の数日後、スピリチャル系YouTubeで「七尾、300年の火の呪縛から今解き放たれた」というお告げがあったことが紹介され、話題を集めました。

          【能登半島地震を乗り越えた女性防災士が語る】不思議な能登の物語:300年以上燃え続けた火様を守る民がいた!

          【能登半島地震を乗り越えた女性防災士が語る】能登半島の入り口にある「月刊ムー的スポット」そうだ、モーゼの墓がある宝達志水町に行こう!

          2024年元日に起きた能登半島地震。能登半島と聞いて、「モーゼの墓」や「UFOのまち」を思い描いた方は「月刊ムー」の愛読者ではないでしょうか。今回は、世界中のオカルトファン、ムー愛読者をひきつけてやまない宝達志水町(ほうだつしみずちょう)について紹介します。 金沢市から車で40分ほどの宝達志水町は、能登半島の入り口にある小さな町で、最近ではSSTRのゴール地として有名です。この人口1万人強の町には、モーゼが眠る「伝説の森 モーゼパーク」があります。そう、旧約聖書に登場する預

          【能登半島地震を乗り越えた女性防災士が語る】能登半島の入り口にある「月刊ムー的スポット」そうだ、モーゼの墓がある宝達志水町に行こう!

          【能登半島地震を乗り越えた女性防災士が語る】安心の拠り所:災害時帰宅支援ステーションって知ってますか?ガソリンスタンドも対象です

          外出時に災害が発生した際、徒歩での帰宅が困難な方に対して、地域に「災害時帰宅支援ステーション」が整備されつつあります。東京都は、災害時に備えて、徒歩で帰宅する人々が安心して休憩所として、全都立学校と東京武道館を災害時帰宅支援ステーションとして位置づけています。 災害時帰宅支援ステーションでは、水道水の供給やトイレの利用、そして最新の災害情報の提供が行われる予定で、帰宅困難者にとって、疲労や不安を軽減するために必要不可欠な存在ともいえるでしょう。 災害時帰宅支援ステーション

          【能登半島地震を乗り越えた女性防災士が語る】安心の拠り所:災害時帰宅支援ステーションって知ってますか?ガソリンスタンドも対象です

          【能登半島地震を乗り越えた女性防災士が語る】全国初? 被災地の飲食店が活力を取り戻す「石川方式」食と職を生み出す!

          令和6年元旦に発生した能登半島地震で被災した石川県穴水町では、地元の飲食店組合が新たな支援策として「石川方式」を展開しています。 町の委託を受けた地元の飲食店組合の料理人が「セントラルキッチン」で食事を作り、避難所に温かい食事を提供するだけでなく、被災し職を失った人が各避難所への配送を担います。災害救助法の適用で費用負担を受けられるようになったことで、賃金も確保されています。 これにより、被災者に温かい食事を提供するだけでなく、営業再開のめどが立たない飲食店自身の雇用も創

          【能登半島地震を乗り越えた女性防災士が語る】全国初? 被災地の飲食店が活力を取り戻す「石川方式」食と職を生み出す!

          【能登半島地震を乗り越えた女性防災士が語る】地震後の活力に!七尾市では2か所の屋台村が営業中

          能登半島地震の被害を受け、営業が難しくなった飲食店が力を合わせ、七尾市の商業施設「パトリア」に週末限定の屋台村を立ち上げました。JR七尾駅前の「パトリア」では、約20店舗が集結し、海鮮丼やおでん、オムライスなど、さまざまなグルメを提供しています。 元々は3日間限定のイベントだったのですが、好評だったことから毎週末の開催が決定。地元の活気を感じることができる場所として親しまれています。 被災した店舗の一つ、穴水町のすし店の店主・橋本忍さんは、「店舗周辺の被害は大きく、再開は

          【能登半島地震を乗り越えた女性防災士が語る】地震後の活力に!七尾市では2か所の屋台村が営業中

          【能登半島地震を乗り越えた女性防災士が語る】100円ショップで手に入る防災グッズあれこれ!

          防災グッズを揃えるとなると、意外と出費がかさみますが、100円ショップで賢く手に入れることができます。ここでは、100円ショップで見つけられる、価格も手頃で役立つ防災アイテムを紹介します。これらのアイテムは、非常時の準備を整える上で非常に役立ちます。 キーホルダーライト:懐中電灯が必要な瞬間、いつでもどこでも使える小型のライトです。バッグや鍵に付けておけば、停電時でもすぐに照明として使用できます。 ランタン:停電時に部屋を明るく照らすのに適しています。小型で持ち運びやすく

          【能登半島地震を乗り越えた女性防災士が語る】100円ショップで手に入る防災グッズあれこれ!

          【能登半島地震を乗り越えた女性防災士が語る】海外の地震報道で震度を言わないのはなぜ? 地震の「マグニチュード」と「震度」の違いを解説

          地震の規模を表すには、主に「マグニチュード」と「震度」という二つの尺度がありますが、それぞれ異なる側面を測定しています。 マグニチュード: 地震そのもののエネルギーの大きさを表します。地震が発生した地点(震源)でのエネルギー放出量を示し、リヒタースケールなどで測定されます。マグニチュードは地震がどれだけのエネルギーを持っていたかを示し、この値はどこで計測しても変わりません。 震度: 地震によって地表で感じられる揺れの強さや影響の度合いを表します。震度は地震の影響を受ける場

          【能登半島地震を乗り越えた女性防災士が語る】海外の地震報道で震度を言わないのはなぜ? 地震の「マグニチュード」と「震度」の違いを解説

          【能登半島地震を乗り越えた女性防災士が語る】東日本大震災の教訓:津波避難の三原則を覚えていますか?

          2011年の東日本大震災では、甚大な被害が発生しましたが、岩手県釜石市の子どもたちは、「津波避難の三原則」を守ることによって多くの命が救われました。この三原則は、災害時の迅速かつ効果的な避難行動の重要性を教えてくれます。 第1原則:想定にとらわれるな 「想定を信じるな!」というこの原則は、予測不能な災害の性質を理解し、常に最悪の事態を想定して行動することを促します。津波の規模や到達地点に関する予測も、必ずしも正確ではないことがあります。そのため、「ここまでは大丈夫」という思

          【能登半島地震を乗り越えた女性防災士が語る】東日本大震災の教訓:津波避難の三原則を覚えていますか?

          【能登半島地震を乗り越えた女性防災士が語る】区別できる?避難所と一時避難場所、広域避難場所の違いとは

          災害時に安全な場所への避難は、命を守る上で最も重要な行動の一つです。しかし、多くの人々は「避難所」、「一時避難場所」、「広域避難場所」といった異なる避難関連施設の意味や目的を混同してしまいがちです。今回は、これらの避難施設の違いを明確に解説し、どのように使い分けるべきかを説明します。 一時避難場所 一時避難場所は、災害が発生した直後に短時間滞在するための場所です。例えば、学校のグラウンド、近所の公園、神社などの比較的規模の小さなオープンスペースが該当します。この避難場所の主

          【能登半島地震を乗り越えた女性防災士が語る】区別できる?避難所と一時避難場所、広域避難場所の違いとは

          【能登半島地震を乗り越えた女性防災士が語る】気象キャスターが防災士の資格を取得する理由とは?気象予報士と防災士の深い関係

          天気予防で、気象キャスターの肩書きに気象予報士と防災士が並んでいるケースが増えてきた気がします。気象予報士が防災士の資格を取得する背景や理由を考察してみました。 気象予報士とは、気象情報を専門的に扱う国家資格で、1994年に設立されました。合格率4%の超難関試験ですが、実際、気象キャスターとして報道番組やニュースに出ている人はほんの一握りだそうです。気象庁の「気象予報士現況調査結果(2013年)」によると、民間の気象会社で働く人は7.6%、テレビ局や新聞社などの報道機関で働

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