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節分冬中やのに雪ないねえ

#日本一小さな百貨店の物語

2月3日「節分」ですね。
京都府北部の京丹後では

節分冬中(せつぶんふゆなか)

と言って、節分の頃が一番寒くて雪が多い時期です。でも今年は本当に雪が少なくて、雪のない節分を迎えました。

節分の日はここでもやっぱり、恵方巻きを食べて、豆まきをします。
でも珍しいのは、うちの集落でもある苗字の家だけ、昔、先祖が鬼に助けられたとかで豆まきをしないのです。大江山も近いし、昔は鬼と仲良くしていた人もいたのでしょう。
毎年、その家の子供はちょっと残念そうですが、しきたりなので仕方ありません。でも、恵方巻きは食べていいみたいです。

つねよし百貨店でも、節分の日はたくさん巻き寿司の注文を頂きます。

最近、巷で節分というとコンビニやスーパーで売れ残った巻き寿司を廃棄処分するのがニュースになりますが、うちの百貨店では縁のないお話。売れる分しか仕入れないし、全部ちゃんと売り切ります。

村中で売れる数がだいたい決まってるし、余分に仕入れて売れ残ってももったいない、それに節分に便乗して儲けようっていうのもなんだか違う。「節分だし、巻き寿司食べたいな」という気持ちに応えるのが百貨店の仕事なのです。

家族みんなの注文から一人暮らしのおじいちゃん、おばあちゃんの注文まで、村中ぐるっと注文の巻き寿司配って回ります。今年はどこのお家に行っても、

「節分冬中やのに雪ないねえ。でも楽でええわ」

と決まり文句のようにおしゃべりをして。そんな配達も楽しい村の百貨店です。

つねよし百貨店
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京都北部の山あいの小さな集落にただ1軒の小さな百貨店から田舎の日常を書いています。子供達に豊かな未来を残すためにサポートよろしくお願いします!