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目的を叶える手段が増える中で、「教育」に求められること

今回はNewsPicksの「「エンタメ×教育」のポテンシャル」という番組を見て、考えたことを考察していきます。
①~③まで章番号を付けていますが、今回考えたメインは③になります。
前置きが少しありますがよければお付き合いください。

テーマは「教育」です。

①「就職」の先

近年、転職する人の理由が変化しつつあります。
一方で、転職率そのものは微増しつつあるものの、そこまで大きな変化がありません

では、どういう理由で転職する人が増えたのかというと、「会社の都合」ではなく「自分の都合」で転職する人です。「第二新卒」を利用される人は、特にそのような理由を持つ人が顕著に多いと考えています。
企業側が会社に入った新卒を、「会社の都合」で辞めさせることは考えづらいからです。

「自分の都合」には色々あると思います。給料、やりがい、規模など、要は自分がかなえたい目的に必要なものです。
自分の希望をかなえやすくなったのは、いろんなモノ・コトのオンライン化が進み、求めれば手に入れることができる手段がたくさんできたからでしょう。その手段を用いれば、転職だけにかぎらず、独立して自分が成し遂げたい目的を作り上げることもできるようになっています。たとえば、起業やYoutuber、オンラインサロンです。

まとめると、「自分だけの目的を達成できる手段が増えてきている」ということです。

②「選択肢がある」からこその悩み

「就職」するという目標でなく、「自分が何をしたいのか」という目標がかなえやすくなっていく社会はとても素敵だと思います。

一方で、選択肢があるからこそ生まれる悩みもあるでしょう。
「こういうことがしたかったんだろうか」「この仕事で私の達成したいことはかなうのだろうか」という悩みは、変化しやすい環境が用意されているからこそできるものなはずです。
もし、「就職すること」「特定の職業になること」が目的でそれ以上の欲求を満たしづらいなら、この悩みはうまれなさそうですよね。

そして、どの選択肢を選べばいいのかの正解は存在していません。
かなえたい目的が様々で、十人十色なはずなので、明確なロールモデルが存在していることも少ないでしょう。

③中高生との向き合い方も変わるのか

①・②で分かるように、現在働いている人の中で、上記のような悩みを抱えている人が少なからずいます。

これから社会に出ていく中高生の人たちは、よりそういった悩みを抱える可能性があります。理由は、すでに色んな手段が出来上がった状態で社会に出るからです。社会に出てから手段が生まれてきた方々とは状況は異なるはずです。

そして、それなら事前に悩みが生まれる可能性と向き合う教育が、求められてくると思います。
つまり、「どの大学に行きたいのか」「どういう仕事がしたいのか」ではなく「どういう人間になりたいのか」「働いて何を成し遂げたいのか」という進学や就職を手段ととらえる向き合い方です。
もちろん、全員がそんな悩みを抱えるかは分かりませんが、そういった考え方を意識するようになるだけでも意味があると考えます。

私自身もそうですが、そういった悩みを抱えながら理想達成を目指して、自分だけの幸せをつかめる人が増えればいいなと、勝手ながらに思います。

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