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英国における、「食品廃棄物」調査

今回はこちらの記事について、書いていきたいと思います!

テーマは「食品廃棄物」です。

・「食品廃棄物」と「食品ロス」の違い

先に伝えさせていただきたいのですがが、違いについて詳しく知りたい方はこちらの記事をご覧ください。
ここでは、少し簡潔に話します。

「食品ロス」というのは、いわゆる「フードロス」のことを指しています。
サプライチェーンでいうと、主に「生産」「製造」「流通(上部)」の段階で起こっているのが食品ロスです。食材の保管状況や流通方法などで食品が損失している状態になります。

一方で、「食品廃棄物」というのは、サプライチェーンで言うと「流通(下部)」「調理」「食事」の段階で起こっていることが多いです。
食材が食事へと加工され、それが消費されることなく廃棄されたのなら、それは食品廃棄物に当たります。

米国の場合と同様に、英国の食品廃棄物の大部分は消費者の自宅で発生します。(本文より抜粋)

と書かれているのは上記の区別があるからです。
もちろん、食品ロスと食品廃棄物を合わせて考えた時の総量は、食品ロスの方が多いです。(こちらの記事を参考に。食品製造業と食品卸売業を食品ロスとして、食品小売業と外食産業を食品廃棄物として扱いました。)

・今回の調査に興味を持った理由

今回、食品廃棄物に関する調査が消費者行動に即した内容でされるということで、どのような結果になるのか今から非常に興味があります。

今回の調査に興味がある理由は2つです。
1つ目が、比較実験であること
2つ目が、消費者行動に即した内容であること

の2つになっています。

1つ目に関しては、新型コロナウイルスの影響で、否が応にも生活を変化させなければいけない環境になりました。このように大きく消費者生活環境が変わることは、意図的には行いづらく貴重なものだと考えるからです。
ロックダウン前とロックダウン後という最新の環境変化の中で、どういう変化があったのか比較して知りたいです。

2つ目に関しては、ただの数字データではなくて、人々の行動をしてることに大きな意味があると思っているからです。
ただの数字データは、例えば「令和元年度食品廃棄物量」とかですが、もちろん、こういう量的データも非常に大事です。

しかし、廃棄物総量が分かっただけでは、減らすためにどう消費者にアプローチしたら良いのかは分かりません。
質的データである、人々の行動を知ることで、どういうアプローチが必要なのかを的確に理解できると思います。例えば、「肉を買いだめする人が増えた」という人が多ければ、食品の保存方法についてまんべんなく情報発信するより、肉を長期間保存する方法に絞ってアプローチする方が効果出そうですよね。

・どういうデータを知ってみたいか

Smart Kitchen Summit JAPAN 20202020では、料理する人としない人では、する人の方が食品廃棄が少ないということを聞きました。(具体的にデータを明示出来るわけではないので、あくまで聞いた話です。)
コロナによって家庭調理の需要が高まった今、家庭での食品廃棄はどのように変わっていたのか知りたいです。調理する人の方が廃棄が少ないなら、コロナ禍で調理を始めた人は食品廃棄が減っているはずです。

後、これはデータについてではないですが、どのようにしてデータを集めたのか、どんなフードテックを使ったのかも知れたらいいなと思います。


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