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何気ない風景から気付くチカラを養う

松山工業株式会社の鵜久森洋生です。毎週土曜日は、DMM.make AKIBAさん(以下、アキバ)の公式マガジン「MAKERS」向けの投稿を続けています。

今回は「認知力」を養うことの大切さについて語りたいと思います。

家からアキバまでの道のりで

普段何気なく歩いている、秋葉原駅改札からの道のり。富士ソフト秋葉原ビルの12階に到着するまでの間、みなさんはどれだけの情報をインプットしていますか?

例えば、ヨドバシカメラやマクドナルドの吊り広告が変わったり、夕方以降だとマックの横で缶ビール片手に飲んでいる人が増えた…など、街中の変化に気づいていますか?

私はこういった、「何気ない風景の中で起こっている変化」を感じるのって、とても大切だと思っています。なぜ大切かというと、そういった何気ないことにこそ、ヒントやチャンスが隠されているからです。

他の人が見過ごしてしまうような足元に落ちていることこそ、実はチャンスが沢山詰まっています。

可視化したら言語化を

先程の写真の中で個人的に驚いたのが、マルタイの棒ラーメンの素敵な広告です。ご存知ない方もいらっしゃるかもしれませんが、マルタイは福岡の即席ラーメンメーカー。まるで揖保乃糸のような、棒状インスタントラーメン。そして生ラーメンを食べているかのような歯ごたえある食感は、一度食べたら止められなくなること必至です。

元々ローカルフードでしたが、私が大学生の頃(20年以上前)から東京でも売られるようになっていました。元々はスーパーや100円ショップで売られていましたが、販売チャンネルを変え、今は地方物産品のセレクトショップなどで見かけることが多くなりました。

秋葉原には、この広告の近くに2ヶ所の物産ショップ(駅構内の「のもの」と高架下の「ちゃばら」)があるので、そこにこのラーメンが置いてあれば、とても効果的な広告だな…と感じています。

という風に、マルタイさんの広告でここまで語りましたが、そもそもこの広告を見たことがある人はどれだけいるでしょうか?改札近くなので、おそらくこの場所はアキバ会員の多くが通過するポイントだと思います。

見たことありますか?

関連性を感じるチカラ

私の場合だと、先述のように広告周辺の状況を踏まえて語ることも出来ます。

マルタイさんは当然ながら、より多くの人に知ってもらうため、あの場所で広告を出しています。秋葉原駅に向かう人は広告を通過したあと、かなり高い確率で改札脇の「のもの」の前を通過する可能性があります。また、逆の場合は若干可能性が低くなりますが、「ちゃばら」の前を通るかもしれません。

若干とあえて書いたのは、広告の立地を考えると、これから向かう場所は、アキバがある富士ソフト秋葉原ビル、マクドナルド、バス停、そしていつも行列が出来ている喫煙所のいずれかである可能性が高いからです。「ちゃばら」に行く場合は、富士ソフト秋葉原ビル手前の階段を下り、高架下を渡り、反対側に行く必要があります。なので、可能性がかなり低くなるかな…と。

あくまでも妄想ベースですが

ここまで書いてきたことのうち、広告がある場所からの行動パターンは、あくまでも妄想をベースに書いています。ただ、こういった妄想が出来るのは、あの辺りをよく知っているからで、かなり意識していないと、マルタイの広告すら目に入ってこないと思います。

妄想ベースではありますが、「当たり前の風景」からマーケティングの仮説を立てられるくらいにモノごとを見ておけば、ある日突然、目の前の何気ない風景からチャンスやヒントを貰えるようになります。

ちょっと長くなってしまいましたが、こんな風に普段の行動範囲で気付けることが多くなると、他の人とは違った視点で物事を考えられるようになります。同じ景色見ていても、認知しているか否かによって、情報量はかなりの差になってしまいます。

なのでアンテナ感度は常に高い状況にしておきたい…私自身も常にそう思いながら行動しています。

こんなことを語りつつ、今日のnoteを終えたいと思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。感謝!

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