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何もしない旅 石垣島

竹富島への船は出た
何処かで、ホッとした
さあ 何をしよう…

何もしない…

体力も 気力も 枯渇していた…

そんな時は 荷物を 預けて…
思考も止めて…

流れの中に 点を見つける

バスセンターから3分
歩みが止まった

中を覗くと この景色…

“此処は 何?”
ほんのちょっぴり 好奇心は残っていた

中のお姉さんに尋ねる
“観ていいですか?”

どうぞどうぞ
コンクリート打ちっぱなし空間に

ギャラリーになっている。

カウンターに座り 珈琲を頼む…

“写真撮って良いですか?”
noteを描くようになり 
聞くようになった

どうぞどうぞ

景色の中 人の営みを 自然体って
呼ぶようになった

ハンドドリップ してる姿を
眺めていると

美味しい珈琲か まずいか見えてくる
伊達に 幼稚園の頃から
楠喜園の 店先で珈琲を挽いていた訳でなし…

初めに
出された 水で 出てくる珈琲の良し悪しが わかる
茶テンダーだから….

丁寧に そして 
ノイズ無く 
ドリップされる

“珈琲 美味しい…”思わず呟く

にっこり微笑む お姉さん

いつしか 色々な話をしている。

“竹富島 身体が 拒否をして…
船が出て 何処かホッとして
此処に辿り着いたと” 話す

“行かなくて 良かったですね”
....
こちらの 思いをそのまま言葉にされる。
やっぱり....
身体はどうやら 点を 見つけたようで

何処か 懐かしい景色が広がる

幼少期 造り酒屋の 酒タンクが
遊び場だった

ギャラリーも併設されている。
ストレッチがわりに
歩いて眺める

”どれが お好きですか?“
良いタイミングで 呟かれる

”お姉さんは?“

聞き返しながら こんな話をし出す。

”作家さんって 無意識で描いた作品と
売るために描いた作品と あると
思っている。
ギランバレーになって ZEROに
なってから 顕著に視えるように
なってしまって 
作家と そんな話を良くしている“と

お姉さんは 頷いている.....

お昼過ぎ
”お姉さん お腹減ってるでしょ
気にせずに お昼食べてよ“

しばらく したら
家族が入り 生ビールを三杯頼む

いれる姿と 泡の取り扱いを
眺めていた。

”すいません 私にも一杯ください“

自然な流れに しておこう

”美味い 泡 美味い“

”珈琲も ビールも 美味い“

ノイズが全く乗っていない...

茶テンダーの話をして
入れ手によって 味が全く変わる話をした。

お姉さんは 呟く

”私 ストレスって 無いんです“

やっぱり…..

”朝目覚めれて 今 こうしていれる
だけで 幸せなんです“

茶葉に導かれた 非日常な
動物的に 生きている人
逢うべきひとは 逢うんだなと
いつも言っている

深い話を する
馬主君から 預かった 名刺を
お渡しする

いつものお茶 とうべっとう
取りに行けば 3分....
けど…..

小腹が空いて来た

“お勧めありますか?”

米粉で 作った麺は 絶品で….



もう 一杯 珈琲 淹れてもらえますか?

滅多に 出逢う事の無い
ノイズの無いひとの淹れた珈琲


なんにもしない旅 石垣島には
ピッタリである。

バス出発の時刻が近づく

気がつくと
三時間 色々話していた。

茶テンダーの名刺を渡す

名前 そのままですね
漢字の成り立ち

読み

名前は とても 大切だと

何もしない 石垣島

昨日は バイクで走り回ってたっけ…

空港までの バスに揺られ
旅を 振り返る


さあ 沖縄へ
旅は続く

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