見出し画像

鰻から 始まる そんな 花見の春 徒然に

非日常の旅疲れ
少し重ね過ぎた

知ってか知らぬか お招きの声
“鰻食べに 行きませんか”
二つ返事で 出かけた....

ふるさと納税なるチケットがあるとの事

鰻まで....

そう言えば
退院前 ふるさと納税で 一年分の
干物を 確保し 生を繋いだ…

寝たきり四日 えいって
出かけたのは 刀鍛治で有名な 岐阜県
関市

刀鍛治の蛋白源だったのだろう
有名店が 並ぶ....

お気に入り店…
一時間待ち….

並ぶのは  苦手….
第一陣が 一斉に食べ終わったのか
直ぐに 呼び出しの電話が入った

メニューを観て 驚く....
鰻が うなぎ登りをしている….

ハレの食事になっている…

…..,,

目の前にすると

美しい そして 美味しい

鯉の洗いも 大好物である

前日はケンタッキーおじさんに助けられ
今日は 関のうなぎに 助けられた

気分が 良くなると 美しいものが
観たくなる

篠田桃紅さんに 逢いに行こう

“墨で100mの直線を引きたい”
ギャラリーのオーナーと 桃紅さんの
話をしていたから...

岐阜近代美術館

ワクワクしながら スロープをあがる

残念ながら 桃紅さんはお留守だった。
ならば 
花見へ 出かけるかと...
いつしか 有名になった
各務原 新境川の桜を...

航空の街 各務原
頭上を F15 イーグルが 何度も
何度も 急旋回をする

映画トップガンの景色が
この街の日常である….

流れ流れて
この街に住み
泥と油に塗れていた メカニック小僧時代 いつも いつも 眺めていた。

ヘルメットを 共振させる
ファントムの爆音には 痺れたなと...

いつしか 森のある 美しい公園になり
景色は 変わっていた...

花見である

下り坂の天気の前
花曇り
満開である

新境川 桜並木

景色を 切り取っていく

線路下
手の届きそうなところを 電車が
走る

景色の中
人の営みがあり 自然体だと
最近 想う

ほんのちょっぴり好奇心….

俗世間で流行りらしい

花は 待ってくれない

今年は 雪山から 桜へ

目の前の景色を 愉しみなさいって
教えてくれる

朝 目覚めれた時

何食べようとも
何しようとも 
思っていなかったんだから

ほんのちょっぴり 自然体に
なれた 気がした....

平安な暮らしをする縄文人
浦島太郎な浮世雲
鰻な 花見 徒然に

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?