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“水 冷たいやろ” 鮎漁師の呟き

身体の声に従って….

少しずつ 固まった身体が解れて来た
昼は 暖かく春のよう

気が付くと ウエットスーツに
着替えてる
どうやら 川に行くようだ。

一日中 寝込んでる日かなと 
心配していたけど
エネルギーは 少し満ちたよう

堰堤にはピカピカの革靴 スーツ姿の老人
パイプ椅子を持ち出し 
水面を眺めている。
微動だにせず….
まるで白鷺のように

鮎漁師が呟く
“何してるんだろ?“

”川観てるんじゃないですか?“
浮世雲は呟く

投網を持ち 老人の前を横切る。

”水 冷たいやろ“


 老人は呟く

気温は18℃ 水は冷たい

”冷たいよ“

さっきまで 動けずに コタツの中で
凍えていたのに
この口は語ってる

投網を 打つも 鮎は居ず
老人の前を また 通る

“鮎 おらん”

にっこり微笑む 老人

それでいい

上の漁場へ

“いい 大鮎だ......”

寒くて 凍えて 動かなかった
足は 凍てつく水を弾いてる

鮎漁師は 水の中に居ないと...

十一月 霜月 立冬過ぎ 

漁具を 巻網に 鮎を追う

いい 大鮎だ

寒くなる前に 帰ろう...


平安な暮らしをする縄文人
鮎漁師 浮世雲
水は 冷たい

リハビリ リハビリ
ギランバレーに恋をして
回復期リハビリテーション

鮎はまだ 居る

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